7月21日〜27日のドイツのニュース



7月21日(月)

国連安保理はガザ帯状地帯での戦闘の中止を要請

国連安全保障理事会は、イスラエルとパレスチナ人に対して、即時
停戦を呼びかけた。同理事会は、ガザ帯状地帯での激しい戦闘のた
め、ニュー ヨークで緊急会議を開催した。国連人権評議会も水曜
日に、イスラエルによる急進派イスラーム教徒ハマースの拠点への
攻撃を話し合う方針である。7月8日にイスラエルの攻撃が始まって
から、ガザ帯状地帯での死者数は、5百人を超えた。これより前に
米国大統領バラック オバマは、両者の犠牲者の数が増加している
ことに、懸念を表明した。大統領府の発表によれば彼は、イスラエ
ル首相ベンヤミン ネタニヤフと電話で話し合い、ハマースのミサ
イル攻撃を非難し、イスラエルは自衛の権利を持っていることに賛
成した。米国外務大臣ジョン ケリーは、この紛争を仲裁する新た
な試みに取り組むことになっている。国連事務総長パン ギムン
も、仲裁するべく努力している。彼はイスラエル軍に対して、冷静
さを保ち、民間人を保護するよう呼びかけた。

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イスラエルはハマースによる兵士誘拐を否定

急進派イスラーム教徒パレスチナ人組織ハマースを、カッサム旅団
がイスラエル兵1名を人質にしている、と発表したが、イスラエル
はこれを否定した。イスラエル国連大使ポソルはニュー ヨーク
で、誘拐された兵士はおらず、この噂環誤りである、と述べた。ハ
マースの武装部門が、ガザ帯状地帯での戦闘中に、イスラエル兵を
捕らえた、と発表していた。ハマースのテレヴィ局でこれが報じら
れた後、ガザ市では喜びの声がわき上がっていた。同じような光景
は西ヨルダンランドでも見られた、と報じられている。

ガザ侵攻に対するパリでの抗議活動は暴力的なものに

フランス政府は、パリ郊外サルセルで起きた反ユダヤ的暴動を、イ
スラエルのガザ攻撃に対する反応である、と非難した。ユダヤ人が
多数住むため「小エルサレム」とも呼ばれるこの村落で、若者らが
商店を略奪し、自動車に放火した。前日暴動が起きたため、デモが
禁止されているにも関わらず、日曜日にも数百人のデモ隊がサルセ
ルの路上に集まっていた。当初は平和的な抗議活動は、再び暴力的
なものになった。デモ隊は警察を銃撃し、警察側は催涙ガスと閃光
弾で対抗した。ある建物の屋上では、イスラエルの旗が燃やされ
た。警察は容疑者18人を逮捕した。ヨーロッパ全土では週末に数千
人が、イスラエル軍によるガザ帯状地帯侵攻に抗議した。イスラエ
ル支持者も、いくつかの街で連帯を示す集会を開いた。

プーチンは飛行機撃墜の件での「全面的協力」を確約

ウクライナ東部では、オランダの捜査陣が、事故を起こしたMH17便
の死亡した乗客の遺体の調査を開始した。ただしそれには、親ロシ
ア分離独立派の監視が伴っている。ロシア大統領プーチンはテレヴ
ィ演説の中で、諸外国の専門家が、墜落現場に邪魔されることなく
近づき、彼らの安全を守るよう、親ロシア分離独立派に要請した。
これは、親ロシア反乱勢力に影響力を行使するように、との西側の
圧力に応えたものである。またプーチンは、ウクライナ政府批判を
繰り返し、墜落には責任の一端がある、と述べた。オランダ首相ル
ッテとの電話会談でプーチンは、撃墜とされる事件の解明に協力す
る、と申し入れた。米国およびドイツを含むヨーロッパの数カ国
は、ロシア政府がこの紛争に関する立場を改めなければ、ロシアに
より厳しい制裁を科す、と威嚇した。米国政府は、マレーシア航空
の撃墜とされる事件に、ロシア政府も責任がある、としている。一
方ウクライナの都市ドネツクでは、新たに激しい戦闘が起きた、と
報じられている。政府軍は、反乱勢力が支配する同市の奪還を試み
ている模様である。




7月22日(火)

ガザの3千箇所以上が攻撃される イスラエルには数千のミサイル

イスラエル軍は2週間で、ガザ帯状地帯で3千箇所を超える目標地点
を攻撃した、と発表した。軍広報は、武装パレスチナ人はこの期間
に2千5百を超えるミサイルをイスラエルに向けて発射し、ミサイル
迎撃施設がそのうち350以上を空中で迎撃したが、およそ1千4百発
は何もない場所に落ちた、と発表した。またガザ帯状地帯では軍は
今までに23のトンネルを発見し、今までにそのうち6箇所を破壊し
た、トンネルには地雷が設置されている危険性がある、とのことで
ある。現在のガザ紛争が始まってから2週間、国連と米国は、近東
での仲裁活動を強化した。国連事務総長パン ギムンと米国外務大
臣ジョン ケリーは現在、エジプトの首都カイロに滞在し、暴力行
使の中止を実現しようとしている。アラブ連合は、ガザ帯状地帯で
権力を握るハマースに対して、エジプトが仲介した停戦に賛成する
ように要請した。

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シュタインマイアーはユダヤ人を敵視する言葉を非難

連邦外相シュタインマイアーは、フランス外相、イタリア外相と、
ヨーロッパで最近起きているユダヤ人を適する言葉を非難した。
「ユダヤ人に対する反ユダヤ的な誹謗と敵視、ユダヤ教の信仰を持
つ人々とシナゴーグに対する攻撃は、我々の社会の中に居場所はな
い」と声明の中で述べた。イタリア外相モゲリーニとフランス外相
ファビアスとともに、この声明は公表された。この3箇国では、ガ
ザ紛争のため、デモが行なわれ、その中ではユダヤを敵視する言葉
が唱えられた。3人の外相は、「法治国家が持つあらゆる手段を使
って」反ユダヤ主義、人種差別、外国人敵視の一線を越えた行為を
犯した者と発言に対抗する、と予告した。

ドイツ系パレスチナ人家族がガザで攻撃を受け死亡

イスラエル軍がガザ帯状地帯を攻撃し、ドイツの国籍を持つ7人家
族も死亡した。ベルリンの外務省公報は、「私たちは複数の証拠か
ら、死者の中にはこの家族が含まれている、と見ている」と述べ
た。パレスチナ側の発表によれば、死者の中にはベイト ラヒア出
身のキラニ(53歳)とその妻タグフリッドと子供5人が含まれてお
り、この家族はガザ市空爆で死亡した。近親者は、彼は技師で20年
前にドイツへ移り住み、自分と家族のために国籍を取得した、13年
前に彼は故郷に戻っていた。

ウクライナ議会はさらなる一部動員を許可

ウクライナ政府の発表によれば、ロシアは4万1千人の兵士を、ロシ
ア・ウクライナ国境に沿った地点に集結させた。ウクライナの国境
の都市ドネツク近くでは先週、550台の戦車と装甲車、5百の砲弾を
配備した、と国民安全国防評議会議長パルビはウクライナ国会で述
べた。国会は引き続き、軍のさらなる動員を承認し、これは3月以
来3度目の動員である。ドネツクは親ロシア分離独立派の拠点であ
り、ウクライナ東部では数週間前から、政府軍との戦闘が続いてい
る。




7月23日(水)

分離独立派はウクライナの軍用機を撃墜

ウクライナで戦闘が続く東部では、軍用機2機が水曜日に撃墜され
た、と軍は発表した。軍広報は、2機のスホーイ型飛行機の操縦士
の命運に関しては、現在何も発表されていない、このジェット機が
撃墜されたのは、反乱勢力の拠点ドネツクの東側の街スニジネ市近
くである、と述べた。数ヶ月前から、ウクライナ軍と親ロシア分離
独立派が、同国東部で戦闘を続けている。先週木曜日にはこの地域
で、298人を乗せて、アムステルダムからクアラ ルンプールに向
かっていたマレーシア旅客機が墜落したが、これはおそらく撃墜さ
れたと見られる。ウクライナ政府と蜂起勢力は、責任は相手にあ
る、と非難し合っている。

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MH17便の犠牲者はオランダに向かう

298人を乗せたマレーシア旅客機が、東ウクライナ上空で撃墜され
たとされる事件から6日、オランダへの死者の移送が始まった。ヒ
ルフェルスム近郊の兵営の中で、犠牲者の身元特定が試みられてい
る、とのことである。事故機の飛行記録装置は現在、調査のために
英国へ送られた。オランダは水曜日を、国を挙げての服喪の日と宣
言した。全国で半旗が掲げられた。ドイツ首相メルケルはロシア政
府が、事故原因解明に関心を示していない、と非難した。彼女の広
報はベルリンで、東ウクライナの親ロシア分離独立派に対して、求
められているほどの影響力を行使する態勢を整えているようには見
受けられない、と述べた。また若干の進展はあったものの、全犠牲
者の救出、諸外国の専門家の円滑な立ち入り、残骸の確保で、分離
独立派の全面的な協力が得られていない、とドイツ政府は見てい
る、とも語った。

飛行機の欠航でイスラエルに対する圧力が強まる

イスラエル行きの飛行機の便多数が欠航となったことを受け、イス
ラエル政府はネゲヴ砂漠のオヴダ軍用空港を、国際便用に解放し
た。イスラエル環境産業を中心に、大きな損害を恐れている。ガザ
帯状地帯からのミサイル発射が続いているため、米国とヨーロッパ
の飛行機会社は、テル アヴィヴ便を一時欠航とした。戦闘が続い
ている原因には、国連はイスラエルと急進派イスラーム挙とハマー
スに、民間人を保護するように求めた。国際的に通用する人権を守
らない者は、「戦争犯罪および人間性に反する犯罪」を犯す危険性
がある、と国連人権高等弁務官ピライは述べた。ジュネーヴ国連人
権評議会の特別会議で彼女は、イスラエルは民間人の犠牲が発生し
ないように、あらゆることを行なっていないのではないか、との疑
いを表明した。イスラエル代表マノルは、ピライの疑惑を否定し、
イスラエルが自衛する権利は、国際法に基づいている、と述べた。
米国外相ケリーは近東で危機対策を続けており、イスラエルにも西
ヨルダンランドにも滞在している。

バグダードで自殺攻撃 死者少なくとも33人

イスラエルの首都バグダードでは、自殺攻撃が行なわれ、少なくと
も33人が死亡した。主としてシーア派が住む一画では、警察の監視
所で自動車爆弾が破裂し、50人以上が負傷した。スンナ派テロ組織
ISISが、この攻撃を行なったと発表した。急進派はシーア派が中心
の政府と戦いを続け、イラク北部では多くの場所を制圧している。
1週間前には政府は、ティクリート市奪還のため、反攻に出てい
た。ただし政府軍部隊はすぐ後で、激し抵抗にあって退却した。水
曜日には政府軍がティクリートの北にあるシャルカット市を空爆
し、病院の発表によれば12人が死亡した。




7月24日(木)

アルジェリア航空機がマリ上空で墜落した模様

120人を乗せたアルジェリア航空機が行方不明になっていたが、マ
リ上空で墜落した模様である。国連マリ作戦の指揮官がdpa通信
に、同機は西アフリカの同国の中心部で事故に遭った、と述べた。
ブルキナ ファソでの記者会見で交通大臣は、乗組員がその前に、
悪天候のため進路変更を申し入れていた、と発表した。その発表に
よれば、同機は多くのヨーロッパ人を乗せていたが、夜から行方不
明となっていた。離陸後1時間して連絡が途絶えた時、同機はブル
キナ ファソからアルジェに向かっていた。同機を保有するスペイ
ンのスウィフト航空の情報によれば、これはマクダネル ダグラス
社のMD83型機で、アルジェリアの航空会社「アルジェリア航空」の
ために運航していた。フランス空軍は、飛行経路の到達する距離に
駐留している軍用ジェット機を飛ばして、行方不明となった同機を
捜索している、と発表した。

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イラク国会は新大統領を選ぶ

数ヶ月にわたる駆け引きの末、イラクの国会議員は新大統領を選ん
だ。バグダードの国会広報は、クルド人の政治家マスムの大統領へ
の選出を公表した。クルド愛国連合の国会議員である彼は、有効な
228票のうち211票を得た。彼は大統領タラバニの後継者となる。イ
ラクの法律によれば、国会議長はスンナ派、大統領はクルド人、首
相はシーア派から出なければならない。特に首相の選出には、まだ
長い時間がかかる可能性が高く、それは問題となっている首相が留
任を主張しているためである。一方イラクでは、移送中の囚人が激
しい攻撃を受け、少なくとも60人が死亡した。警察の発表によれ
ば、自殺攻撃犯と武装した者たちが、タジチの軍基地からバグダー
ドへ囚人たちを運んでいたバスを襲撃した。このバスは道の脇にあ
った爆弾に当たり、その後銃撃を受けた後、同行していた治安部隊
と銃撃戦になった、とのことである。

ポーランドがCIA収容所の件で有罪判決を言い渡される

ヨーロッパ人権裁判所は、CIAの秘密収容所の中に、2人のテロ容疑
者を違法に拘留した容疑で、ポーランドに有罪を言い渡した。ポー
ランド当局は米国秘密情報部に対して、同国北東部の軍事基地で、
この男たちの拘留をするのを手助けした、これによりポーランドは
ヨーロッパ人権協定違反をしたことになる、とストラスブールの裁
判官たちは判断した。この原告2人は、2003年にポーランドから、
キューバのグアンタナモ捕虜収容所に移され、そこで今日に至るま
で拘留が続いている。

操縦士組合コックピットはテル アヴィヴ便再開を批判的

飛行機操縦士組合コックピットは、米国およびヨーロッパ当局が、
イスラエルのテル アヴィヴ空港の乗り入れ禁止を解除したこと
を、批判的に見ている。これは多くの乗組員に腹痛をもたらす政治
的な判断で、旅客機は危機地域では何も失なったことはない、と広
報は述べた。米国航空当局とヨーロッパ飛行安全局は、テル アヴ
ィヴ便に対する警告を解除していた。ただし相変わらず、「飛行機
の安全に関する危険性を、厳重に監視しすることになる」と同局は
発表した。テル アヴィヴおよびその周辺地域では、相変わらず複
数のミサイルが発射された。急進派イスラーム教徒ハマースは、今
後もガザ帯状地帯から、この国際空港を狙う、と発表した。




7月25日(金)

EUはロシアに対する経済制裁で合意

EU加盟28箇国は、ウクライナ危機の中で、ロシアンに対する経済制
裁で原則的に合意した。外交官の情報によれば、各国のEU大使はブ
リュッセルで、EU金融市場での活動を困難にするほか、今後の武器
輸出禁止、高度技術製品の輸出禁止、石油およびガス清算に関する
特殊な器具の輸出の制限で合意した。これによりEUはロシア政府に
対して、東ウクライナの親ロシア分離独立派をこれ以上支援しない
ように、との圧力を拡大する方針である。これまでEUは経済制裁で
はなく、個人87人と18のロシア組織および企業に対する入国禁止お
よび口座封鎖だけを可決していた。EU委員会は月曜日までに、制裁
実施に向けた指示の文言を提出する方針である。その後ロシアが最
後の瞬間まで、譲歩の方針を示さなければ、これらの制裁はEU大使
によって、火曜日に公式に可決されることになっている。

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オランダはMH17便の墜落現場に軍を派遣するのに賛成

オランダは東ウクライナでのMH17便の墜落現場の現状を確保するた
めに、武装した軍を派遣する可能性を否定していない。ただしウク
ライナ政府および戦闘地域の親ロシア分離独立派の賛成も必要であ
る、と首相ルッテはデン ハーグで述べた。マレーシア航空のボー
イング機が撃墜されたとされる事件から8日、犠牲者298人の遺体は
まだ全て回収されていない。捜査陣は墜落現場で、新たに大きな残
骸と遺体をいくつか発見した。3日連続して、オランダとオースト
ラリアはすでに回収した遺体を、ハリコフからアイントホーフェン
に運んだ。

イスラエルとハマースの間で戦闘は続く

ガザ紛争で、イスラエルと急進派イスラーム教徒ハマースの間で軍
事力を用いた応酬は、和らぐことなく続いている。ガザ帯状地帯で
の死者数は820人を越えた。武装パレスチナ人は再びイスラエルの
テル アヴィヴおよびその周辺に向けて、ミサイルを発射した。米
国外相ケリーは、1週間にわたる停戦の計画と、長期的に和平をも
たらす話し合いの実施を提案した。

ベルリンで反イスラエルのデモ

ベルリンではいわゆるクッヅの日(エルサレムの日)である金曜日
午後、1千人以上が、ガザ帯状地帯での軍事的な行動に対してデモ
に参加する、と予想されている。警察は約1千人の警官を動員し
て、反ユダヤ的な言葉と暴力行使の呼びかけの禁止を貫徹する、と
予告した。クッヅの日は1979年に、当時のイランの革命指導者ホメ
イニが導入したものである。それ以来世界各地で、断食月ラマダー
ンの最後の金曜日に、路上に出てイスラエルに反対するデモを行な
い、「エルサレムの解放」を要求している。エルサレムの神殿の丘
では、パレスチナ人とイスラエル治安部隊の衝突が起きた。西ヨル
ダンランドのヘブロン近郊では、イスラエル兵がパレスチナ人1人
を射殺した。




7月26日(土)

西側諸国の外相は停戦の延長を呼びかける

米国、ヨーロッパの国々、カタールの外務大臣は、ガザ帯状地帯で
の人道的な停戦を、拡大するように要請した。フランス外務大臣ロ
ーラン ファビウスは、できるだけ早く持続的な停戦を実現するの
が目標である、と述べた。パリで開かれた会談に参加したのは、フ
ァビウスの他、ドイツ外務大臣フランク・ヴァルター シュタイン
マイアー、米国外務大臣ジョン ケリー、英国、イタリア、カター
ル、トルコの外務大臣であった。イスラエル軍と急進派イスラーム
教徒ハマースの間で取りまとめられた停戦は、現地時間の8時に始
まり、その後続いている模様である。多くのパレスチナ人が、停戦
を利用して、一時自宅に戻った。救助隊員はガザ帯状地帯で、いく
つかの家屋の瓦礫の中から、85人の遺体を収容した。これによりイ
スラエルが7月8日に攻勢を開始してから、死亡したパレスチナ人の
数は、980人を超え、その多くは民間人である。イスラエル側では
37人の兵士と3人の民間人が死亡した。

     その他のニュース

ルフトハンザとベルリン航空はテル アヴィヴ便を再開

ドイツのルフトハンザは、数日にわたってテル アヴィヴ便を欠航
にしていたが、運行を再開した。土曜日午前中に、2百人の乗客を
乗せた第一便がフランクフルトからベン グリオン空港に向けて飛
び立った、と同社は発表した。ミュンヒェンからの便も計画されて
いた。ただし計画によれば数日後には、ルフトハンザの子会社の便
全て、ジャーマンウィングス、オーストリア航空、スイス、ブリュ
ッセル航空も運行を再開する、とのことである。ベルリン航空もま
ずデュッセルドルフからのテル アヴィヴ便を再開する方針であっ
た。木曜日から両社は、イスラエルとパレスチナの紛争でミサイル
が撃ち込まれる危険がある耐えm、同空港には飛行機を飛ばしてい
なかった。操縦士組合コックピットは、飛行再開を厳しく批判し
た。彼らの情報によれば、ここ数日危険な状態は何ら変化していな
い、と同組合広報ハントヴェルクは「インターネット版商業新聞」
に述べた。

ロシア「制裁は安全協力を危険にさらす」

ロシア政府は、EUが対ロシア制裁を強化したのを、厳しく批判し
た。EUはこれによって、安全保障の問題での協力を危険にさらして
おり、拡大された制裁は、EU各国が国際およびこの地域の安全に関
する問題で、ロシアとの協力から手を引く路線を進んでいること
を、はっきり示している、とロシア外務省は発表した。EUはこれよ
りまでに、国内秘密情報部部長ボルトニコフと国外秘密情報部部長
フラドコフに、口座凍結と入国禁止を科していた。EUは、ウクライ
ナの「領土的一体性と主権、独立」を危機にさらしている責任の一
端は、ロシアの政治的な方針にある、としている。

MH17便の犠牲者の空輸は当面終了

オランダとオーストリアは、墜落したマレーシア航空のボーイング
777型機の犠牲者を運ぶ便を、当面終了した。両国軍機は19人の棺
を乗せて、東ウクライナのハリコフ市からアイントホーフェンにむ
けて飛び立った。MH17便の犠牲者289人全てがすでに発見されてい
るかどうかは、まだ不明である。オーストリア首相アボットによれ
ば、墜落から1週間経っても、犠牲者の遺体の一部が事故現場に残
っている、とオーストラリアの部隊が金曜日、現地で目撃した。諸
外国による調査の指揮を執っているオランダは、金曜日夜に軍警察
40人を東ウクライナに派遣していた。彼らは武器を持っていない。
ただしオランダ首相ルッテは、この専門家を親ロシア分離独立派か
ら守ることが結局できなければ、武装した部隊を派遣する可能性を
否定しなかった。マレーシアのこの旅客機は、298人を乗せて7月
17日に、東ウクライナ上空でミサイルに打ち落とされた、と見られ
ている。




7月27日(日)

イスラーム教徒はようやくガザ戦争の停戦を受け入れる用意

急進派イスラーム教徒ハマースの民兵は、ガザ戦争の最中、24時間
の「人道的」停戦を受け入れる用がある、と発表した。ヨーロッパ
中部時間13時から発効する停戦は、国連が求めた者で、住民が置か
れている状況に鑑みて、またラマダンが終了することがきっかけと
なって、承認された、とガザでハマースの広報は説明した。今まで
はこれらのイスラーム教徒は、イスラエル軍の撤退を停戦の条件と
していた。午前中にイスラエルは、急進派による砲撃が続いている
ため、一方的に宣言した停戦を取り消していた。空軍、地上部隊、
海軍が侵攻を再開する、と軍部はエルサレムで発表した。ガザ帯状
地帯からは、イスラエル南部へミサイルの砲撃が再び行なわれた。
また戦闘開始から3週間、43人目のイスラエル兵士の死が確認され
た。

     その他のニュース

ドイツ人はリビアから退去するように求められる

対立するリビアの民兵が戦闘を続けているため、ドイツ政府は全て
のドイツ人に、即時出国するように要請した。ドイツ外務省はこれ
より前に、誘拐される危険があると指摘して、北アフリカの同国へ
旅行しないように、と警告していた。米国はリビアの首都トリポリ
の大使館を閉鎖した。テレヴィの報道によれば、外国代表部の職員
およそ150人を、米国軍機が護衛する中、自動車でチュニジアに移
動させた。エジプトの国営の中東通信社MENAの報道によれば、トリ
ポリはミサイルで攻撃され、エジプト出身の労働者23人が死亡し
た。ベンガジでは軍とイスラーム教徒が戦闘を繰り広げ、少なくと
も38人が死亡した。

MH17の墜落現場では戦闘のため専門家の活動が阻止される

ウクライナ東部では激しい戦闘が行なわれているため、オランダと
オーストラリアの専門家たちは、予定通りにはマレーシア航空
MH17便の墜落場所へ行くことができない、とオランダ政府がデン 
ハーグで発表した。マレーシア航空のボーイング機が墜落してから
10日、オランダ法医学者30人がようやく現地に到着し、現地でさら
なる犠牲者を捜索している、とのことである。オランダ政府は現
在、遺体回収と墜落原因の調査を行うために、武装した警察部隊を
現地に派遣するかどうか、検討している。キエフからの情報によれ
ば、政府部隊は現地の安全を保証するために、墜落場所を親ロシア
分離独立派から奪還しようとしている。反乱勢力の指導者は、外国
の警官隊の国内への立ち入りを容認した。

ドネツク周辺で激しい戦闘

ウクライナの百万都市ドネツク周辺では、政府に忠実な軍と親ロシ
ア分離独立派が、激しい砲撃戦を繰り広げた。政府側は、同市北部
での侵攻で戦果を上げた、と発表した。戦闘は閉鎖された空港近く
でも行なわれた。同国東部での紛争は、内戦ではなく、外国人傭兵
との戦闘である、とウクライナ大統領ポロシェンコは見ている。ウ
クライナ政府は、ロシア政府が戦闘員と武器を供給している、と再
三非難している。ろしあはこれをひていしている。ただし反乱勢力
の部隊の中には、いくつかの国の志願兵が参加しており、それには
ロシア人も含まれている、との情報もある。ポロシェンコは土曜
日、新たに設立された国民軍の隊員を表彰した。




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