9月22日〜28日のオーストリアのニュース



9月22日(月)

     国外ニュース

「家族」がサルコジの政界復帰にとって躓きの石

ニコラ サルコジは戻ってきた。しかし必ずしも全員が幸福なわけ
ではない。フランス元大統領である彼は、「ばらばらになった家
族」を一つにまとめるつもりであり、新しい国民運動連合UMPを、
新しい名前で作ることを夢想している。彼に対する抵抗は、党の身
内からも起きている。暫定的な同党の指導者2人、アラン ジュペ
とフランソワ フィヨンは、既に2017年の大統領選挙戦での候補者
に名乗りを上げている。両者のいずれも、戦わずにサルコジの前か
ら引き下がるつもりはない。一方フランソワ オランドは、喜んで
いるかもしれない。打撃を受けている社会民主党の大統領である彼
は、サルコジの反対派に乗じて、勢力を盛り返す可能性があり、す
でに対サルコジの選挙戦に向けて準備している。

     国内ニュース

テレヴィ番組でファイマンは減税に向けて動き出す姿勢

月曜日は連邦首相ウェルナー ファイマンを迎えて、連続テレヴィ
番組「夏の対話」は終了した。フォアアルルベルク州議会選挙での
敗北に関して、ファイマンは同党の州組織が、「新たに立て直す」
のを協力するつもりである、と述べた。ただし決定的な問題は、ま
た減税と、特に労働の負担軽減である。「我々は減税に向けて戦っ
ている」と連立相手の国民党に向けてファイマンは述べた。財産税
などの問題で国民党を説得する方針である。彼は減税決定は来年に
なる、と予告した。




9月23日(火)

     国外ニュース

ルセフ対シルバ ブラジルの選挙戦は人間性をめぐるものに

ブラジルの選挙戦は激しさを増している。現大統領ディルマ ルセ
フと元環境大臣マリーナ シルバの接戦がますます激しくなってい
る。シルバは、社会党の候補者エドゥアルド カンポスが事故で死
亡した後、急遽候補者に西メイされた。湯背婦は現在、貧しい市民
層の動員に賭けており、社会福祉計画ボルサ ファミリアが中止さ
れるかもしれない、と警告している。ただしこの層は、シルバ支持
に回っている。彼女は現在奥の手、つまり彼女の感動的な人生の物
語を使っている。

     国内ニュース

グラーツに新街区

グラーツ西部には、15年で新しい街区が生まれることになってい
る。新たな居住地域には、1万人が住宅を提供される。12人が現
在、54ヘクタールの土地を所有しており、大規模計画を立ててい
る。不動産開発会社アセット ワンを経営するグラーツのライニン
グ家屋地所へのこの土地の売却は、ほぼ完了した。8割以上が既に
売却された、と市長スィークフリート ナクル(国民党)は述べ
た。




9月24日(水)

     国外ニュース

コラサン 今まで知られていないテロの脅威

数日前までは、専門家の多くも知らなかったが、この組織は厳しく
守られていた秘密を明らかにした。それはテロ組織コラサンであ
る。「ニュー ヨーク タイムズ」紙によれば、米国がシリアを爆
撃した後にようやく、米国政府はヨーロッパおよび米国に攻撃が行
なわれる直接的な危険がある、それはカーイダの百人の一派による
ものではない、と説明した。カーイダを退役した者たちを含むこの
者たちは、カーイダ首領アイマン アル・サワヒリ自らがシリアに
派遣し、爆弾を製造し、攻撃計画を策定している。米国はこの間
に、コラサンの指導者モフシン アル・ファドリが、空爆の際に死
亡したかどうか、調査している。

     国内ニュース

医師の労働時間が厳しさを増す

週当たり72時間までの労働と、持続的なストレス。現在の病院勤務
医の労働時間は、医師たちを今までしばしば限界まで追いつめてい
る。昨日まで知られていなかった訳ではないが、今までもうそうで
あったし、現在もそうである。もし人員増がないまま、労働時間短
縮を行えば、医療が聞きにされあされる可能性がある。長期の議論
の末、週当たりの労働時間の法定基準が、2021年までに段階的に
48時間に減らされることになっている。訓練もすっかり変化する。
医師会は大満足を表明しており、医療従事者と患者にとって利益で
あり、極度の疲労が続くことは、両者にとって危険である、と述べ
た。




9月25日(木)

     国外ニュース

国民投票を受け英国政府はスコットランド石油の基本計画を提出

スコットランド人は国民投票で、独立に反対し、英国残留に明確に
賛成した。スコットランドの自治権拡大が期待される。これが英国
政府からも「英国工業界の王冠についた宝石」と評価されるスコッ
トランド沿岸に埋蔵される石油にも当てはまるかどうかは、かなり

疑わしい。それにも関わらず英国諸島の石油産業は大改革の途中で
あり、スコットランドは、具体的には英国の「石油の首都」アバデ
ィーンは、少なくとも政府の新たな官庁の所在地として、今後は中
心的な役割を果たすことになる。

     国内ニュース

労働時間改訂 医師法は病院の制度を根本から変える

医師の労働時間法が計画されることで、現在の1週間72時間ないし
はそれ以上という病院での勤務時間は、緩和される可能性が高い。
この法律導入でようやく、2003年に成立したEU労働時間の指針を実
施することになる。遅くとも2021年までに、医師は週当たり48時間
以上、連続で25時間以上働くことはできなくなる。これの財源を確
保するために、病院制度が抜本的な修正が必要であり、オーストリ
アはこれに尻込みしている。




9月26日(金)

     国外ニュース

ISとの戦いは高いものに 空爆は米国に巨額の支出を強いる

米国は、まずイラクの攻撃目標を、その後には拡大してシリアを空
からの攻撃して、テロ民兵イスラーム教国ISと戦うと予告した。米
国政府筋の最高幹部すら、早期の勝利はなく、むしろ長期にわたり
お金のかかる攻撃である、と述べた。生じている経費に関する今ま
での推計によれば、おそらくあまりに低く見積もられていた模様で
ある。専門家によればISとの戦いで、米国は毎年200億ドル支出す
る可能性がある。

     国内ニュース

政府の非公開会議「オーストリア持株会社改革を年末までに実施」

シュタイアーマルク州シュラートミングでの政府の非公開会議が、
突然始まった。予想に反して、問題となっている国立の「オースト
リア持株会社」の問題の改革が、夏の終わりに改造された内閣の議
題となった。それによれば、今年末までに、抜本的な改革が行なわ
れる。同社監査役会は、今後は政治が担当することになる。ただし
これは「政治化」ではない、と首相ウェルナー ファイマン(社会
民主党)と新副首相で国民党党首ラインホルト ミッターレーナー
は強調した。




9月27日(土)

     国外ニュース

エール フランスのストは手詰まり状況 話し合いは中断

エール フランスの操縦士はストライキ中である。ほぼ2週間前か
ら、数百便が欠航している。この背景には、子会社の格安航空トラ
ンスアヴィア社の拡大計画を巡る対立がある。操縦士たちは、賃金
の引き下げと、職の外部委託を恐れている。労働組合の前提条件
が、再び受け入れられなかったため、交渉は手詰まりである。この
ストライキは、毎日2千万オイロの損失をエール フランス社にも
たらしている。日曜日も、同社の予定の便の半分も運航されない可
能性がある。

     国内ニュース

非公開閣僚会議でも税制改革では多くの点が未解決のまま

税制改革の問題で、政府は計画を提出した。シュラートミングでの
非公開閣僚会議の結果、少なくとも500億オイロの減税が計画に含
まれる、とのことである。具体的な日程も呈示されている。3月に
は閣議の決定が発表され、6月には国民評議会で対策全部が可決さ
れることになっている。この対策が詳しくはどのような形になるか
は、今後練り上げられ、いつ発行するかは、未定である。




9月28日(日)

     国外ニュース

オバマ「米国はIS民兵を過小評価していた」

米国は、シリアのテロ民兵「イスラーム教国IS」を過小評価してい
た、と大統領バラック オバマは見ている。このジハード主義者た
ちは、シリア内戦の混乱を、予想よりもうまく利用していた、シリ
アは全世界のジハード主義者にとって、一種の「ゼロ地点」となっ
た、と述べた。大統領府は日曜日、中東には米国の地上軍を派遣し
ないつもりだ、と改めて強調した。「ヒュリエット」紙によれば、
これより前にトルコ大統領レジェップ タイップ エルドアンは、
地上軍のシリアへの投入に賛成した。

     国内ニュース

亡命希望者の家族がエルトベルクに到着

月曜日午後に、ウィーン・エルトベルクの難民本部が開所する。
350人の難民の第一陣100人が入居する。彼らは全員一緒に、トライ
スキルヒェンの初期収容施設から移動する。難民の多くは、シリア
人の家族である。エルトベルク通りにある今まではツォルワッハ学
校として使われたこの使節は、最大で4ヶ月間、難民収容所にな
る。1970年代に建設されたこの寄宿学生は、3百室以上と必要な追
加の部屋を有している。本来は、この建物は学生寮に建て替えられ
る予定であったが、現在は難民の状況が悪化しているため、用途を
変更した。難民はここで、2つないし4津の別途を持つ部屋に収容さ
れる。




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