9月29日〜10月5日のオーストリアのニュース



9月29日(月)

     国外ニュース

ISの進軍 トルコは戦車を国境に配備

長い間トルコは、テロ民兵「イスラーム教国IS」に対する諸外国の
連合を、支援するのを拒否していた。ジハード主義者民兵がますま
す国境に迫り、クルド人戦闘員が集まってきているため、大統領レ
ジェップ タイップ エルドアンは、方針転換をしたが、米国を中
心とする反IS連合の圧力に屈したわけではない。シリアからの榴弾
が着弾したことで、月曜日に戦車をトルコの国境の町ミュルシトイ
ナルに移動させた。この町は、シリアにつながる導線である。

     国内ニュース

2015年シュタイアーマルク州選挙にフォーフェスが再び立候補

2015年秋のシュタイアーマルク州州議会選挙で、州首相フランツ 
フォーフェスが立候補するのと決定が下された。同州社会民主党党
首である彼が、再び立候補するとの発表が昨日あった。




9月30日(火)

     国外ニュース

香港は中国政府を板挟み状況に追い込む

香港では数万人の行為活動が、中国政府を板挟み状況に追い込んで
いる。中国は、特別行政地域香港では、慣れたやり方で行動するこ
とができない。デモ隊を弾圧し、血が流れれば、金融の中心地香港
と、共産党の正当性がともに打撃を受ける。だ挙すれば、中央政府
の弱さがあからさまになるかもしれないので、中国大統領習近平
は、このような措置は絶対に回避したい。香港と北京は、デモ隊と
同様、強硬路線をとり続けている。専門家は、体制は現在、抗議活
動の力を平和的に削ぐ「戦略」を持っていない、と見ている。

     国内ニュース

難民受け入れ問題 各州の受け入れに4ヶ月の猶予

各州は、難民を収容するの割当数を満たすまでに、年末までの猶予
を持つ。連邦首相ウェルナー ファイマン(社会民主党)によれ
ば、これは火曜日、連邦と各州が「困難な」議論の末に合意に達し
た。4ヶ月の期間が終了した後、各州は合意した義務を完全に実施
しなければならない。ただし多くの州は、以前から中間の段階であ
る88%の受け入れもできていない。今までうまくいかなかったこれ
が、今回うまくいくのには理由がある、副首相ラインホルト ミッ
ターレーナーは見ている。さもなければ、他の各州はみな、ウィー
ン市長ミヒャエル ホイプル(社会民主党)と協力しなければなら
ないことになるからである。




10月1日(水)

     国外ニュース

ISに対する攻撃 テロ民兵は空爆に対応

2ヶ月ほど前に、米国はテロ民兵イスラーム教国ISに対する空爆を
開始した。当初は攻撃はイラクに限定されていたが、1週間ほど前
から、米国とアラブ5箇国の軍用機が、シリアの攻撃目標も射程に
収めている。この間に、IS部隊は空からの攻撃に備え、彼らの戦略
を空爆に適応したものにした。大規模な輸送車団と戦闘の映像は、
ますます過去のものとなっている。新たな戦闘のやり方は、おそら
く米国およびその他の同盟告の今後の行動に、影響を与える可能性
が高い。

     国内ニュース

オイロファイター機の製造上の欠陥がオーストリアにも影響

ドイツのオイロファイターの欠陥が明らかになってから1日、オー
ストリアのオイロファイター15機も、高価な戦闘機の製造上の欠陥
の影響を受けている、と国防省は発表した。国防省はこの問題を既
に8月から知っていた。オイロファイターの合い言葉「節約の必要
性」であるが、オイロファイターは節約されて配備されているた
め、同機機体後部の欠陥が、「影響を持つのは15年後」のことであ
る、とされている。




10月2日(木)

     国外ニュース

ISとの戦い トルコは軍の出動を許可

トルコ政府は、イスラーム教国ISなど、テロ組織との戦闘の際に、
兵士をシリアとイラクにただちに派遣することができる。アンカラ
の国会が、木曜日午後にこれに関する命令を可決した。同時に反IS
連盟の他の加盟国は、トルコの領土から出撃することができること
になった。一方シリア国境の町アイン アル・アラブをめぐる攻防
戦は、終息することなく続いている。

     国内ニュース

オーストリア持ち株会社清算 税金の払い戻しは行なわない

オーストリア持ち株会社は、間もなく歴史の一部になる。木曜日に
監査役会は、包括的な解散計画を提出した。この計画は、国民銀行
部門の重要期間である同社の清算を予定している。この清算の過程
は、2017年に完了する。同社会長シュテファン コーレンは、最終
的には、残余金も発生するだろう、と確信しているが、既に銀行に
支払われた13億オイロの税金が払い戻されることはないだろう、と
見ている。




10月3日(金)

     国外ニュース

「ISは英国人人質を殺害」との報道

新たな映像が現れ、テロ民兵「イスラーム教国IS」が、残忍な方法
で殺害したかもしれない。インターネット上には、英国人アラン 
ヘニングの斬首と見られる映像が流れている。彼の私的な支援物資
輸送団が、シリアの難民施設に向かっていたところ、47歳の彼は
12月に誘拐された。英国当局は、この映像が本物か検証している。
それが確証されれば、「残酷な殺害」がもう一件起きたことにな
る、と政府声明には記されていた。もし彼が殺害されたとすれば、
この短期間で残酷な方法で殺害された西側の人質としては、4人目
となる。

     国内ニュース

「税金を投入しない?」 持ち株会社解散に関する疑惑

国民銀行の重要な機関オーストリア持ち株会社は、間もなく過去の
ものとなる。木曜日午後に、1922年に設立された伝統を持つこの機
関の解体計画が発表されたが、多方面での反応を受けることはなか
った。財務省からは、納税者にとってはよい知らせである、とのわ
ずかな論評が出た。ただしその間に疑問の声が高まった。13億オイ
ロの税金が同社には既に投入されているが、これは取り返せないと
言うことだけではない。連邦はさらに多くを拠出しなければならな
い可能性もある。




10月4日(土)

     国外ニュース

ブルガリアで危機が続く中で国会議員選挙

EU加盟国ブルガリアは、日曜日に国会議員を選ぶ。激しい大規模抗
議活動が行なわれ、社会党と自由主義のトルコ人政党DPSからなる
旧政権は、わずか18ヶ月の在任後、これを放棄した。世論調査によ
れば、元首相ボイコ ボリソフ率いる市民階層の「ヨーロッパ発展
のためのブルガリア市民GERB」が、政権に復帰する可能性が高まっ
ている。EU最貧国である同国は、長年にわたり危機の中にあり、世
論調査によれば、転換への希望はすくない。経済問題、貧困、汚職
が日常に蔓延している。ウクライナ危機と、EUの制裁がが加えられ
ることで、ガス供給に対する不安が、それに拍車をかけている。

     国内ニュース

国防軍改革 クルークは早期の実施を要求

国防大臣ゲーラルト クルーク(社会民主党)は昨日、連立相手の
国民党が激しい批判を加え、あるいは静観する態度を取っているに
もかかわらず、金曜日に提案した国防軍改革案を早期に実施するよ
う迫った。末だけでは、国防軍には、負担できないほどの巨額の資
金がかかる、この計画は十分根拠のあり、軍事的に考え抜かれたも
のである、とも彼は述べた。各州からの批判、たとえば兵舎の閉鎖
について、国防軍は地域政治の課題に答えるものではない、ただし
詳細は今後議論することができる、と述べた。




10月5日(日)

     国外ニュース

ブルガリアの選挙 出口調査では保守派が勝利

ブルガリアは長年にわたり、政治および経済的な危機が続いている
が、今回の国会議員選挙では、元首相ボイコ ボリソフ率いる保守
派政党「ヨーロッパ発展のためのブルガリア市民GERB」が政権の座
に復帰する。出口調査によれば、同党は投票の3割以上を獲得し
た。第2勢力は、今まで政権を持っていた社会党になる可能性が高
い。現政権の任期は、政治的不安定、汚職に対する大規模抗議、銀
行危機が暗い影を落としていた。政治にうんざりし、貧しくなった
同国では、組閣は困難になる可能性が高い。

     国内ニュース

医師の労働時間に関する新たな規則

病院勤務医の労働時間の短縮に関する新たな規則では、2021年まで
に72時間を48時間に減らすことになっているが、部分的には各州で
激しい騒ぎを生んでいる。数百人の医師が、組織改革後に採用され
なければならず、財政の損失が病院勤務医に襲いかかる可能性があ
るが、医師たちは収入源を甘受するつもりはない。特にケルンテン
州では、反対の声が高まっている。同州で病院を運営している
KABEGは圧力を受けている。勤務医たちは、労働時間の削減後も以
前同様の収入を得るために、基本給の3割増額を求めている。さも
なければ1月1日の時点から、48時間しか働かない、との威嚇を行な
っている。




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