12月29日〜31日のオーストリアのニュース



12月29日(月)

     国外ニュース

ボコ ハラム問題 カメルーンは「国家の敵」と戦う

中央アフリカの国カメルーンは、イスラーム教徒テロ組織ボコ ハ
ラムとの戦いに、ますます深く巻き込まれる。その攻撃側は主とし
て、国境を接するナイジェリアのボルノ州からやってくるが、そこ
は彼らがおおむね支配しており、彼らには単純な計画、カメルーン
北部を定期的に攻撃することで、不安定にし、その支配権を奪うつ
もりである。テロ民兵ボコ ハラムはそのために、ますます多くの
勢力を割いており、カメルーンは「国家の敵」の連携した攻撃を、
ますます激しい手段を用いて押さえ込まなければならなくなってい
る。

     国内ニュース

ウィーン総合病院は労働時間をめぐる合意が不成立

1月1日に、勤務医に関する新たな労働時間法が発効する。ウィーン
総合病院は、月曜日に交渉を行なったものの、合意は成立しなかっ
た。医師側からは、この影響は早くも1月に感じられるかもしれな
い、との発表があった。事業所評議員マルティン アンドレアス
は、「話し合いは続行する」と述べ、病院事務局は、具体的な提案
を出さなかったので月曜日には合意には達しなかった、とも語っ
た。自分としては1月上旬にも新たな交渉期日を設定できる、と期
待している、とも述べた。その後新しい規則が発効する。




12月30日(火)

     国外ニュース

ギリシア選挙 EUの支出削減要求が争点に

1月25日のギリシア選挙で、以前からの不安が再び浮上する。世論
調査では優位に立つ左翼連合SYRIZAは、外国の債権者が科している
支出削減計画と緊縮政策を破棄する方針で、それにより国家財政の
破綻の幽霊が出没している。特にEUとドイツは、「理性の越え」に
耳をかたむけるよう、呼びかけている。ただしこの間に、全く新し
い枠組みが呈示されたことで、負債の減免は、最悪の解決ではない
かもしれない、という声が強まっている。そのため、危機を克服す
る正しい手段としての支出削減策に関して、新たな対立がヨーロッ
パの間近に迫っている。

     国内ニュース

ウィーン名誉墓地にウード ユルゲンスの墓所が設けられる

先日亡くなった芸人ウード ユルゲンスは、ウィーン名誉墓地に葬
られる。彼の兄弟とウィーン市がこれを確認した。ウィーンに葬ら
れることが、この歌手の最後の望みであった、とのことである。
1月に公式の追悼式が開かれる。ウィーン詩文か大臣アンドレアス
 マイラト・ポコルニー(社会民主党)はテレヴィ局に、「ウィー
ン市にとって、偉大な歌手で、多くにウィーン市民に愛された人物
に、ウィーンの名誉墓地を提供するのは、当たり前である。ウード
 ユルゲンスにとって、ウィーンが極めて重要な都市であり、音楽
的な故郷であったことを、私たちは知っている。彼が遺言の中で述
べた願いに、私たちは応えたい」と述べた。彼のこの願いは、音楽
都市ウィーンにとって、大いなる栄養である、とも語った。




12月31日(水)

     国外ニュース

国連決議は否決 アッバスはハーグの裁判所に向かう

国連安全保障理事会は先日、イスラエルが選挙したパレスチナ人居
住地域から、3年以内に出て行くよう求める決議を否決した。水曜
日にはパレスチナ人大統領マハムード アッバスは抗議から、国際
刑事裁判所IStGHへの加盟を進める、と発表した。この手段に結び
つく期待感は大きい。イスラエルがその後、刑法上訴える可能性が
出てくる。イスラエル首相ベンヤミン ネタニヤフは、この手段を
「無理強い」を試みている、と非難し、デン ハーグの同裁判所を
恐れなければならないのは、「パレスチナ人当局自身」である、と
述べた。

     国内ニュース

EU加盟20年 喜びから無視へ

8割を超える投票率で、3分の2以上の賛成があった。1994年6月12日
のEU加盟に関する国民投票を前に、賛成側の人たちは、これほどの
あまりにもはっきりした賛意を期待することすらなかった。ただし
1995年1月の加盟から20年、この喜びは薄れてしまった。世論調査
では、EU加盟を正しい決定であった、と見なす人が圧倒的多数であ
るが、支持者はどれぐらいいて、批判的な人たちがどれぐらいいる
か、をめぐって議論が起きるべきである、と政治学者ペーター フ
ィルツマイアーは見ている。彼の見解では、EU問題に関して、何も
するつもりがない人が多い点が、憂慮すべきである。




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