1月26日〜2月1日のオーストリアのニュース



1月26日(月)

     国外ニュース

ツィプラスが急いで宣誓 ギリシア新首相に就任

ギリシアの国会議員選挙から1日、新首相が生まれた。「急進左派
連合SYRIZA」党首アレクシス ツィプラスは、月曜日に新首相とし
て宣誓した。彼は左派の政治家として、EU加盟国の首相を務める初
めての人物である。この高速の措置は、さらに続くものと見られ
る。ツィプラスは火曜日には、内閣人事を提出すると見られる。彼
のSYRIZA党は、右派大衆迎合政党「独立ギリシア人ANEL」の支援が
必要である。

     国内ニュース

亡命手続きに関して非政府組織はミクル・ライトナーを批判

数ヶ月前から、連邦と各州は亡命希望者に対する基本的な物資供給
の確保について、議論を続けている。また2014年には、オーストリ
アに保護を求めている人の数は、改めて増加した。内務大臣ヨハナ
 ミクル・ライトナー(国民党)は、外国人の権利に関する包括策
の成り行きに、対応する方針である。いくつかの亡命手続きは、迅
速に処理されることになっているが、異議が申し立てられているに
もかかわらず国外追放となった事例も含めてである。この迅速処理
の事例で、認められないとの回答が出た場合には、自動で基本的な
物資供給が終わることになる。自由党とシュトローナハ班は、この
計画を歓迎している。一方難民問題を扱う組織は、極めて強く批判
しており、おそらく現行のEU法に違反する、と推定している。




1月27(火)

     国外ニュース

ツィプラス政府 支出削減命令に初めての抵抗

ギリシアでは火曜日、新政権が成立した。首相アレクシス ツィプ
ラスが、副首相ギアニス ドラガサキス、財務大臣にギアニス フ
ァロファキスに加えて、負債減免措置を支持し、今までの支出削減
の方針に反対する者たちを、内閣に迎えたが、これは極めてはっき
りした方針の提示である。ただしこれが全てではない。新閣僚の指
名の直後胃、急進左派連合SYRIZAは、ピレウス港の民営化を停止す
る、と発表した。これは外国の資金提供者に要求に対する、抵抗の
最初のものである可能性が高い。

     国内ニュース

移民融合問題でニースルとフォーフェスは罰を求める声を擁護

ブルゲンラント州首相ハンス ニースル(社会民主党)とシュタイ
アーマルク州首相フランツ フォーフェス(社会民主党)は、「社
会に溶け込むつもりのない者」に対する制裁を、自分たちが求めて
いるのを擁護した。ニースルは昨日のテレヴィ番組で、社会党青年
部などから出ている批判は、「全く理解できない」と述べた。「社
会民主党は、このような怒りがあからさまに口に出されるとは、信
じられない」と「クライネ新聞」に述べた。社会への溶け込みを担
当する大臣セバスティアン クルツ(国民党)は、両親が両親の面
会の日に呼ばれても、何度もこれを無視した場合、約1千オイロの
行政罰則を導入するように、と提案したが、ニースルは「クリール
紙」でこれを賞賛した。これは「私が思ってイルの大人時方向」で
ある、とニースルは述べた。




1月28(水)

     国外ニュース

透明な飛行機搭乗客 テロを受け情報に対する要求が増大

EU委員会はテロを制圧するために、統一的な飛行機搭乗客の情報を
得る態勢を、改めて作ることを検討している。英国の市民権運動
「国家監視」が水曜日に、インターネット上で公表した同委員会の
文書から、このことが読み取れる。ヨーロッパ便を利用した全ての
飛行機搭乗客のうち、42種類の情報が貯蔵され、最長で5年ほど保
存され、治安部隊が利用することが可能である。EU加盟各国の内務
大臣とヨーロッパ国民党は、この提案を歓迎しているが、緑の党は
これを批判している。EU議会は、この種の計画を2年前に実施しよ
うとしたが、反対多数で阻止されていた。

     国内ニュース

移民問題でニースルとフォーフェスは党幹部を徴発

社会民主党所属の州首相ハンス ニースルとフランツ フォーフェ
スは、「社会に溶け込む意志のない」移民たちに対して、厳しい措
置を要求しているが、これはブルゲンラント州とシュタイアーマル
ク州の選挙戦で、重要であるばかりではない。2人は社会民主党内
部の意見の異なる者が、臆病になっている、と非難した。フォーフ
ェスは、社会民主党は長年にわたって、移民問題から目をそらして
いた、と述べた。ニースルは火曜日夜のテレヴィ番組で、社会民主
党は、移民問題に関して「語るべきでない」との方針を持ってい
る、と述べた。この新たな議論の中で、社会民主党幹部に対する圧
力は、強まっている。ただし問題は、ニースルとフォーフェスが、
選挙の夜に自分の立場を後悔しないかどうかである。




1月29(木)

     国外ニュース

アルゼンチンでニスマンは「警備員を信頼していなかった」

先週自宅で死んでいるところを発見された特別捜査官アルベルト 
ニスマンの埋葬の日、数百人がブエノス アイレスでの通夜に参加
し、死の状況の完全な解明を改めて求めた。ニスマンが捜査を行な
っていた、アルゼンチン大統領クリスティナ フェルナンデス デ
 キルチネルも、これは自殺ではない、と考えている。先には、彼
を殺した弾丸が発射された武器を、彼に調達したとされる男がい
た、と報じられた。それによれば、ニスマンは、命の危険を感じて
おり、自分の警備員すらもはや信用していなかった。

     国内ニュース

会計検査院は損害補償義務を批判

会計検査院は、各州の損害補償義務の上限の意義に疑問を持ってい
る。「プレッセ」紙が引用している報告書によれば、それぞれの州
で異なる規則は、「不透明な状態」を生んでいる。各州は、704億
オイロ(銀行の補償義務の危険性の判定と一部省略によるものな
ど)の損害補償義務を、194億オイロに過小算出した、とされてい
る。昨年も会計検査院は、「あまりに気前のよい上限」である、と
批判していた。




1月30(金)

     国外ニュース

対ボコ ハラムで介入部隊がテロを抑え込むことに

ジハード主義者の民兵ボコ ハラムは、数年前から、イスラーム教
徒が住むナイジェリア北部に、恐ろしい手段を用いてイスラーム教
の神の国を建国しようとしている。数ヶ月前からは、民兵はカメル
ーンも以前より積極的に侵略し、ここでも大量の殺戮を繰り広げて
いる。カメルーン軍とナイジェリア軍にとっては、過大な仕事とな
っているので、戦線を縮小すべき時である。これに応じてアフリカ
連合AUは、国際介入部隊の組織化を進めている。7千5百人規模にな
るとのことで、そのための資金はヨーロッパも提供する。

     国内ニュース

大学人舞踏会への抗議行動で負傷者発生

「右派に対する攻勢」と「今こそ合図を送ろう」という組織の呼び
かけに応えて、数千人のデモ隊が金曜日に、路上に繰り出した。集
会は平和的に行なわれた。しかしその後、市民庭園と博物館地区の
間で、混乱と突発事態が生じた。情勢は過熱した。警官1人がネズ
ミ花火で負傷し、その他2人も負傷した、とのことである。数十人
が一時逮捕された。




1月31(土)

     国外ニュース

EU対ギリシア 金融政策を巡る対立は先鋭化

ギリシアとEUの対立は、ますます激しさを増している。ドイツ首相
アンゲラ メルケルが、ギリシアにの負債の減免を、これ以上行な
う可能性はない、と述べたのに続き、ヨーロッパ中央銀行EZBは、
改革の方針を継続するよう主張した。また同行は、ギリシアの各銀
行には、これ以上の信用供与を行なわない方針である。一方新ギリ
シア首相アレクシス ツィプラスは、自分の計画を支持する国を探
しており、来週にはオイロ使用国を、行脚する計画である。彼はさ
らに「一息つく時間」を延長するよう求めた。

     国内ニュース

税制改革をめぐり4時間にわたる「建設的な交渉」

社会民主党と国民党は、連邦首相ウェルナー ファイマンと副首相
ラインホルト ミッターレーナーの主導で、昨日4時間近く、税制
改革に関して話し合った。内容の詳細は漏れ聞こえなかったが、両
者からはAPA通信に対して、第3回交渉も「建設的な話し合い」であ
った、とだけ伝えられた。漏れ聞くところによれば、計画中の税率
改定が、新しい議題である。そのために、専門家の算定が議論され
ている。社会民主党と国民党は、最低の税率を、36.5%から25%に引
き下げることで合意している。ただしそれ以外の段階の税率は、意見
が分かれている。




2月1(日)

     国外ニュース

「債務依存」 ギリシア政府は「冷たい援助拒否」を通告

ギリシア財務大臣ギアニス ファロファキスは、(EU、国際通貨基
金、ヨーロッパ中央銀行の)3極の資金提供者による管理との協力
を解消することで、大きな注目を集めたが、急進左派連合SYRIZAの
政治家である彼は、今度はフランス財務大臣ミシェル サパンと、
パリで会談し、新たに燃え上がった負債を巡る対立を、早期に解決
する、と予告した。またファロファキスは、今までの債務政策から
の方針転換を、予告していたが、その根拠を示したばかりであっ
た。それによれば「負債依存」になったギリシアは、むしろ「冷た
い援助拒否」を必要としている、というものである。

     国内ニュース

教育問題で国民党は教育相に「現金残高検査」を要求

国民党は教育大臣ガブリエレ ハイニシュ・ホーセク(社会民主
党)に、現金残高検査を行なうよう求めている。国民党事務長ゲル
ノート ブリューメルは昨日書簡で、教育分野の数字と実態を、す
べて明らかにするべき時である、と述べた。ブリューメルはハイニ
シュ・ホーセクに、「両手で自由に資金を支出するのではなく、教
育分野でも秩序を作り出す」ように呼びかけた。彼は会計検査院の
報告書が、多数の学校の活動を批判していたことを指摘し、「資金
を意義深く、そしてできる限り利用し尽くすことが、まさに学校分
野では重要である」と述べた。




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