2月9日〜15日のドイツのニュース



2月9日(月)

メルケルは会談のためにワシントン入り

ドイツ首相アンゲラ メルケルは、短期訪問のためにワシントン入
りした。現在彼女は、米国大統領バラック オバマと、ウクライナ
紛争に関するドイツとフランスの提案について、話し合っている。
この後水曜日にはメルケルはミンスクで、フランス大統領フランソ
ワ オランドと共に、ロシア大統領ウラジミール プーチンとウク
ライナ大統領ペトロ ポロシェンコと会談する。教の会合では、ウ
クライナ軍に対する米国の武器供与などが取り上げられる。メルケ
ルは、この種の支援を断固拒否している。過去数日、共和党の代表
者などを中心に、ウクライナへ武器を提供するよう求めていた。

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EUは対ロシア制裁強化を延期

EUは当面、ロシアに対してこれ以上の制裁を科すことはない。EU加
盟各国の外相は、ブリュッセルでこれに合意した。この会議の広報
は、ドイツとフランスが先日呈示した東ウクライナ和平提案を思い
起こさせ、当面は現行の外交的努力を続ける余地を与えるつもりで
ある、と発表した。水曜日には白ロシア(ベラルーシ)のミンスク
で、首脳会談が開かれる予定であるが、ここで待望の停戦が実現し
なければ、新たな制裁を科すことになるだろう、とも述べた。これ
より前に各国外務省は、EUの制裁名簿に19人を追加することで合意
した。彼らには、ウクライナ東部の親ロシア分離独立派を支援して
いる、との容疑が持たれている。

ユンケルはギリシア政府に期待しないようにと警告

社会民主党幹部は、非公開会議の最終日、ヨーロッパ政策の課題
と、ギリシアの政権交代について協議している。EU委員会議長ユン
ケルも、社会民主党の協議に参加するために、ブランデンブルク州
ナオエン入りした。油雲ケルはこの会合で、ギリシア政府に、EU側
からの譲歩が得られると期待しないように、と警告した。また彼
は、ギリシア新首相ツィプラスは、オイロ使用地域が経費削減をし
ないでも、政府の計画を容認する、と見てはならない、とも述べ
た。ツィプラスは昨日政府声明の中で、自分の選挙公約を実施に移
すつもりである、と述べていた。その中には、年金の増額と最低賃
金の引き上げが含まれている。

ドイツの亡命者の数は再び増加

ドイツでは1月の亡命申請者の数は、大幅に増加した。内務省の発
表によれば、2万2千人近くが、亡命の第一次申請をおこなった。先
月と比べると、23%の増加である。1月の多くの申請は、シリア難民
が行なった。ただし、アルバニアおよびコソヴォ出身者の数も、大
幅に増加した。ここでは特にセルビア人少数派とロマ(いわゆるジ
プシー)の家族がおり、彼らはアルバニア人が多く住む同国では、
差別されている、とかんじている。現地報道機関が集計していると
ころによれば、毎月2万人ほどがコソヴォを離れている。




2月10日(火)

ミンスクでの首脳会談を前に武力による威嚇

ミンスクで開かれる予定のウクライナ危機対策首脳会談を翌日に控
え、対立する両者は軍事的な力を誇示している。キエフからの報道
によれば、クラマトルスク市の軍本部がミサイルで攻撃された。警
察によれば、この件で隣接する住宅地で、少なくとも6人が死亡
し、さらに数人が負傷した。クラマトルスクは、ウクライナ東部の紛争地
域の周辺にあり、もともとは、政府軍の支配下にある。政府軍はマ
リウポリ近郊で、親ロシア反乱勢力に対する攻勢を開始した。国民
護衛部隊の兵士たちは、反対派の防衛戦を突破した、とインターフ
ァクス通信はウクライナ国内治安評議会の言葉を引いて報じてい
る。またロシア軍は、併合したクリミアとウクライナ国境近くの南
ロシアで、軍事演習を開始した。
水曜日にドイツ首相アンゲラ メルケルは、白ロシア(ベラルー
シ)のミンスクで、フランス、ロシア、ウクライナの各大統領と、
攻防戦が続く東ウクライナに平和をもたらすための協議をおこなう
意向である。この首脳会談が予定通り実際に開かれるかどうかは、
まだ最終的には決まっていない。

     その他のニュース

ガオクは危機解決でドイツが積極的な役割を果たすように訴える

連邦大統領ガオクは、外国の紛争の解決で、ドイツが積極的な役割
を果たすことに、理解を求めた。ベルリンのベルヴュー宮での外交
に関する基本方針演説でガオクは、ドイツはたとえそうしたくて
も、孤立を守ったり、引きこもったりすることはできないし、同盟
国はドイツに、精力的な関与を求めている、と述べた。彼はさらに
「ヨーロッパの周辺部および全世界での危機は、私たちに近づいて
きている」とも述べた。彼はドイツが、民間の危機管理や、危機に
対する予防で、求められていることがある、と彼は強調した。傍観
することから、軍事手段の使用に至るまで、関与と介入には様々な
形式がある、とも彼は語った。

ニュー デリーでインド与党に手痛い一撃

インドでは、連邦州議会の選挙で、首相モディの結果は、唐突な敗
残となった。予想最終得票数によれば、彼のヒンドゥ教国民主義の
「人民党」BJPは、首都で1議席も獲得できない。この選挙の予想外
の勝者は、新しい革命的なアーム アードミ党AAPで、この政党は
下層階級の政党を自称している。同党はこの選挙区の70議席ほぼす
べてを獲得した、とみられている。投票はモディに対する支持の度
合いを示すもの、と受け止められている。彼は自らデリーでの選挙
戦に加わっていた。人民党は昨年5月から、連邦政府を率いてお
り、その時にはデリーを含め全国での圧倒的な勝利を収め、すべて
の選挙区で勝利していた。モディは12億の人口を抱える国内の人々
に、雇用を生みだし、道路と送電線をすべての人のために建設し、
汚職を押さえ込む、と約束していた。今までは彼の改革の試みは、
ゆっくりとしか進んでいない。

ストロス・カーンは性裁判でみずからの無罪を断言

フランスの元油力政治家で、国際通貨基金元総裁ストロス・カーン
は、彼がセックスパーティに参加したことをめぐる裁判の第1回審
問で、自分は無罪である、と主張した。65歳の彼はリールの刑事裁
判所で、自分は「軽罪も犯罪も犯していない」と述べた。先週から
続いている裁判で、彼は他の13人の被告と共に、組織的に売春を仲
介した容疑で、責任を問われている。フランスでは売春仲介は、
第3者によって料金が支払われ、あるいはセックスパーティを主催
した売春と同様に刑事犯罪と見なされる。豪華ホテルの名前をとっ
たいわゆる「カールトン」事件で、ストロス・カーンはパリ、ワシ
ントン、リールでの自由に性的関係が持てるパーティに参加したこ
とを、ずっと認めていた。ただし彼は、参加した女性が売春婦であ
ったことは知らなかった、と主張している。裁判所の建物前で、ス
トロス・カーンは、上半身裸の女性活動家の出迎えを受けた。彼女
たちは、売春業者の顧客たちに対して、有罪判決を下すように求め
た。




2月11日(水)

ロシア政府はウクライナ首脳会談にプーチンの出席を確認

ロシア政府は、ミンスクでの4者首脳会談に、ロシア大統領ウラジ
ミール プーチンが出席することを確認した。この会合にはプーチ
ンの他、ウクライナ大統領ペトロ ポロシェンコ、ドイツ首相アン
ゲラ メルケル、フランス大統領フランソワ オランドも出席する
ことになっている。会談は、ドイツ時間の16時30分に始まることに
なっている。多くの人が、ウクライナでの戦争が本格的になるのを
阻止する、最後の機会である、と見ている。しかし東ウクライナで
の暴力が、再び激化しているので、予備会議は困難であった。ウク
ライナ政府軍は、この地域での戦闘で、少なくとも19人が死亡、
80人が負傷したばかりである、と発表した。

     その他のニュース

ベルギーのイスラーム教徒は長期拘留の判決を受ける

アントワープの裁判所は、イスラーム教徒テロ組織に加わっていた
者たちに、拘留刑を言い渡した。この組織「ベルギーにシャリア
を」の設立者ベルカセムは、12年間を刑務所で過ごさなければなら
ない。彼がテロ民兵「イスラーム教国IS」のために、ベルギー人を
募集し、シリアへ密入国させていたことが証明された、と裁判所は
判断した。検察は、合わせて46人のイスラーム教徒を訴えたが、そ
のうちわずか9人だけが実際に裁判を受けた。他の者はシリアで戦
闘中あるいは、死亡した、と捜査陣は発表した。1月中旬には、ベ
ルギー警察はブリュッセルとヴェルヴィエで、イスラーム教徒組織
と見られる組織を摘発していた。この際に容疑者2人が死亡、13人
が逮捕された。

地中海での船舶事故で2百人以上の難民が行方不明

地中海での船舶事故で、数百人の難民が行方不明である。国連難民
高等弁務官事務所UNHCRは、およそ3百人が行方不明ないしは死亡し
た、と見ている。同事務所は、南イタリアのランペドゥサ島に上陸
した生存者の話として、4日後に救出されたのは9人だけだった、と
発表した。この地域では、湾岸警備隊は日曜日、リビアを出港した
もう1隻の船は、百人の難民を乗せて、拿捕された。救助隊が到着
した時には、難民のうち7人は既に凍死していた。彼らがランペド
ゥサ湾岸警備隊の船に運ばれる前に、さらに22人が死亡した。イタ
リア内務省の発表によれば、1月だけで3千5百人以上の難民が、イ
タリアに来ている。冬の嵐すら、自暴自棄の人々が、リビアを中心
に危険な航海に出るのを、押しとどめることはできない。

イエメンの西側の大使館が閉鎖される

イエメンの安全の情勢が悪化しているため、外務省はすべてのドイ
ツ人に、出国するように呼びかけた。これより前に、米国と英国
は、首都サヌアの大使館を閉鎖し、職員を引き上げた。フランスも
外交官をアラブの国であるイエメンから引き揚げる方針である。イ
エメンでは数年前から、スンニ派とシーア派の戦闘が起きている。
2月上旬にはシーア派のフチ反乱勢力が、暫定大統領ハディを解任
する、と発表し、国会を解散していた。それ以来全国的に、蜂起勢
力に反対する人たちが、デモを繰り広げている。イエメンでは数年
前から、シーア派の蜂起勢力の他、テロ組織網アル カーイダの戦
闘員が活動している。




2月12日(木)

ウクライナ首脳会談は和平前進に向けて行程表を決定

白ロシア(ベラルーシ)のミンスクで開かれているウクライナ首脳
会談は、和平実現に向けて暫定的な行程表を可決した。ロシア、ウ
クライナ、およびヨーロッパ安全協力機構OSZEの代表からなる交渉
団は、親ロシア分離独立派との協定の署名した。それによれば、日
曜日の0時から停戦が発効する。その他に、ウクライナ東部の戦闘
地域から、重火器が撤去される他、捕虜の釈放も決定された。フラ
ンスとドイツは、銀行業の再建を技術的に支援する義務を負った。
フランス大統領フランソワ オランドとウクライナ大統領ペトロ 
ポロシェンコと共に、ドイツ首相アンゲラ メルケルと、ロシア大
統領ウラジミール プーチンは、17時間以上かけて合意に達してい
た。

     その他のニュース

ミンスク協定は慎重ながら希望を生み株式市場を活気づける

ドイツ首相メルケルは、ミンスク合意を「かすかな希望」である、
と評価した。ただし彼女は、幻想を抱いてはならない、ウクライナ
危機を全面的に解決をするためには、まだまだ多くの作業をしなけ
ればならない、と述べた。彼女は、親ロシア分離独立派にこの協定
に署名させるために、ロシア大統領プーチンは彼らに圧力を加え
た、とも発表した。ウクライナ大統領ポロシェンコは、「流血の惨
事を終わらせられる」ように、「あらゆることを」行なった、とも
メルケルは述べた。EU特使モゲリーニはブリュッセルでのEU首脳会
談で、制裁については議論はされないと思う、と述べた。その代わ
りに、合意された停戦を確実な者にするために、どのようにすれ
ば、EU加盟国すべてが利用できる手段を行使できるか、話し合いが
集中的に行なわれるだろう、とも彼女は述べた。一方国際通貨基金
IWFは、ウクライナに対して、総額150億オイロの財政支援を約束し
た。同基金総裁ラガルドの発言によれば、暫定救済計画はさらなる
経済改革が条件である。ミンスク協定の署名後、ロシア軍はおよそ
130台の戦車、ミサイル発射装置、装甲自動車は、ウクライナ国境
を越えて、ルハンスク地域へ移した、との発表があった。

エジプトで拘留された記者3人は仮釈放

エジプトでは、カタールのテレヴィ局ジャジーラの記者2人が、暫
定的に自由の身となった。この決定を下したのは首都カイロの控訴
審を担当した裁判所である。もう1人のオーストラリア人記者は、
1週間前に自由となり、国外に追放されていた。この記者たちは、
1年以上にわたって刑務所に収容されていた。2013年末の第一審で
は、拘留された男たちは、諸外国は激しく批判した裁判でそれぞれ
7年間の拘留刑が言い渡されていた。彼らは、エジプトでは禁止さ
れているイスラーム教徒兄弟団の支援をした、とされている。専門
家の見方によれば、彼らはエジプトとカタールの対立の犠牲者であ
った。テレヴィ局ジャジーラは、カタール首長国の支配者の家族の
持ち物で、同国はイスラーム教徒兄弟団を支援している。その後両
国は、歩み寄っていた。

ドイツ政府は児童兵を持つ国への武器輸出を認めない

ドイツ政府は子供を兵士として抱える国々へ、今後は輸出をさせな
い。ベルリンにあるドイツ児童兵連合が、これを要求していた。
「人間の大地」「児童緊急支援」「ユニセフ」「国際アムネステ
ィ」「ミシオ」など複数の支援組織の連合体であるこの組織は、毎
年2月12日に、世界に25万人いると見られる武器を取るよう強いら
れている子供たちの運命を、思い起こさせている。特に問題なのは
小火器で、戦争中に犠牲となるすべての民間人の9割が、小火器に
よって命を落としている、と子供の人権の専門家で、同連合の広報
ヴィリンガーはのべた。ドイツは、子供が容易に捜査できる武器
の、世界第2位の輸出国である、とも彼は述べた。国連安全保障理
事会の最近の報告書によれば、15カ国で児童兵が動員されている。




2月13日(金)

ミンスク協定締結にもかかわらず東ウクライナでは新たな戦闘

東ウクライナでは、和平実現に向けたミンスク合意が成立したにも
かかわらず、政府軍と親ロシア分離独立派の戦闘が発生した。ウク
ライナ軍は首都キエフで、合わせて11人の兵士が死亡、少なくとも
40人が負傷した、と発表した。反乱勢力の拠点ルハンスクの市行政
部は、同市が砲撃を受け、民間人3人が死亡した。蜂起勢力が支配
しているドネツクでは、早朝からミサイルが撃ち込まれる音や、砲
撃音が聞かれている。攻防戦が続いている鉄道の拠点デバルツェヴ
ォ周辺では、情勢が極めて緊迫している。ロシア政府の発表によれ
ば、現地では8千人のウクライナ兵が、反乱勢力に包囲されてい
る。専門家たちは、親ロシア戦闘員は、日曜日の停戦が発効する前
に、同市を選挙しようとしている、と推定している。
ウクライナ政府と反乱勢力は木曜日に、白ロシア(ベラルーシ)の
首都ミンスクで、ドイツとフランス、ロシアの仲裁で、東ウクライ
ナでの紛争の仲裁する一連の措置に合意していた。これには、停戦
の他、重火器の撤去および捕虜の交換が含まれている。

     その他のニュース

外国の債権者がギリシアとの話し合いを再開

ギリシアとの債務を巡る対立で、諸外国の債権者は、専門家が参加
する話し合いを、ギリシア政府との間で再開した。ブリュッセルで
は、EU、ヨーロッパ中央銀行、国際通貨基金の代表が、ギリシア政
府代表と面会した。EU評議会のある高官が、この会議では、ドイツ
の方針に反して、現在の支援計画を延長しないとの代案も提示され
る、と述べた。匿名のEUの代表によれば、現在の専門家交渉の目標
は、ギリシアの財政状況の現状調査と、現在のギリシア政府に対す
る支援計画や、ギリシアの計画が、支出削減および改革の義務を緩
和と、どのようにすれば両立するかどうか、などの提案の検討であ
る。合意に達することができなければ、現在のギリシア向け支援
は、今月末に終了する。ドイツ財務省によれば、ギリシア側を思い
やって、債権者である3極を、今後は「3極」とは呼ばない、と発表
した。ギリシア新首相ツィプラスは木曜日に首脳会談で、3極はも
はや存在していない、と主張している。

ドイツは在イエメン大使館を閉鎖

ドイツはイエメンの大使館を、一時閉鎖した。外務省によれば、ド
イツの市民全員に、同国を退去するよう呼びかけが行なわれた。シ
ーア派のフチ民兵が権力を奪取してから、治安状況は「著しく不安
定」になっており、アラビア半島の同国へ入国しないように、明確
な警告を発している、とのことである。イタリアもイエメンの外交
代表部を、当面閉鎖する、と発表した。過去数日で、米国、英国、
フランスがすでに、首都サヌアの大使館を閉鎖していた。イエメン
は、長期にわたって権力を握っていたサーレハが2012年に失脚して
以来、暴力と激しい政治的な紛争に揺れている。大統領ハディは昨
年9月に、全閣僚と共に辞任し、それ以来、支度綱領状態にある。
先週には、フチ民兵が、国会を解散し、いわゆる国民評議会を設立
する、と予告していた。

パキスタンで爆弾攻撃 少なくとも20人が死亡

パキスタンの都市ペシャワールのモスクが、爆弾による攻撃を受
け、少なくとも20人が死亡した。警察の発表によれば、40人以上が
負傷した。目撃者の話によれば、シーア派の礼拝所が、まず3件の
爆発に揺れ、その後武装した男たちが、モスクに押し寄せ、発砲し
た、とのことである。スンニ派の神の国を建国しようとしているパ
キスタンのタリバーンが、犯行を犯したことを発表した。1月には
同様の攻撃が、シカルプルで行なわれ、数十人が死亡していた。




2月14日(土)

ウクライナ反乱勢力の拠点ドネツクで爆発

ウクライナ東部の自称「人民共和国」ドネツクから、爆発があった
との報告がもたらされている。反乱勢力の指導者アレクサンダー 
サハルチェンコはロシアの「ノーヴォスチ通信社」に、自分の家の
近くで3発の爆弾が爆発した、と述べた。AFP通信の記者によれば、
2人が死亡した。
停戦予定時刻の数時間前に、複数の戦闘地域で銃撃が今なお増加し
ている。交通の要衝デバルツェヴォは、親ロシア反乱勢力の長期的
な銃撃を受けている、と包囲された同市の警察は発表した。マリウ
ポリおよびドネツク周辺でも、軍と反乱勢力が激しい銃撃を繰り広
げている。紛争当事者の発表によれば、この24時間で少なくとも
10人が死亡した。
ウクライナ大統領ペトロ ポロシェンコは、先日のミンスク協定も
和平につながらなければ、全土に戦争法を課す、と威嚇した。日曜
日には現地時間の0時に、停戦が発効する。

     その他のニュース

亡命者支援組織が内相の決定を批判

難民支援組織「亡命支持」は、コソヴォからの移住者に対する亡命
手続きの迅速化計画を、非現実的である、と受け止めている。執行
部長代理メソヴィッチは「ケルン市新聞」に、そのために必要な人
材を、まず見つけなければならないし、その訓練には9ヶ月かか
る、と述べた。また彼は、「急なお産では(短時間で制度を作った
場合)、350人の新たな亡命を判断する人が任務に就くことにな
る」と見ている人はいない、と説明した。ドイツではコソヴォから
の亡命希望者の数が、大幅に増加した。1月には3千6百人を越える
同国出身者が、亡命を申請した。若干の例外はあるものの、申請は
拒絶されているが、それは当局が政治的な迫害があったとは認めて
いないためである。(各州の)内務大臣たちは金曜日に、バイエル
ン州、バーデン・ヴュルテンベルク州、ノルトライン・ヴェストフ
ァーレン州、ニーダーザクセン州での手続きは、2週間以内に手続
きを完了する、との決定を下した。

バーレーンでの抗議活動では衝突

湾岸の君主国バーレーンで民衆蜂起が起きて4周年の今日、シーア
派の野党の支持者数百人が、路上に繰り出した。目撃者の話によれ
ば、集会を解散させるために、警察は催涙ガスを使用した。負傷者
に関する報告は、今のところ出ていない。急進派の青年組織「2月
14日運動」は、抗議活動に参加するよう呼びかけた。小さな島国で
あるバーレーンは、数百年前からスンニ派の王家に支配されてい
る。住民の多数派、イスラーム教のシーア派に属している。2011年
のアラブの春の期間中の抗議活動は、サウジ・アラビア軍の支援を
受け、流血の末弾圧されていた。野党は、独裁的な支配がなされて
いる湾岸の同国を、立憲君主国への転換を求めている。

ボコ ハラム派ナイジェリアの都市ゴンベを攻撃

目撃者の話によれば、テロ民兵「ボコ ハラム」の戦闘員数百人
は、ナイジェリア北東部の都市ゴンベに侵入した。当局は、同市に
外出禁止を科した。「ボコ ハラム」は、ビラをまいて、3月末の
大統領選挙に参加しないように呼びかけた。これより前に彼らイス
ラーム教徒は、郊外にある監視所を制圧していた。彼らは、軍の大
規模な抵抗を受けることはなかった模様である。しばらく前から、
テロ組織は「ボコ ハラム」は、ナイジェリア北部およぼ国境を接
する国々での攻撃を強化している。政府は「ボコ ハラム」の脅威
があるとして、本来であればこの土曜日に予定されていた選挙を、
延期していた。




2月15日(日)

コペンハーゲンのテロ攻撃 警察派が犯人を射殺

テロの不安をにさらされた数時間が過ぎ、コペンハーゲンでは早朝
に警察が、犯人と見られる者を捕らえ、殺害した。警察の発表によ
れば、文化喫茶店での討論集会に参加していた55歳の男性と、シナ
ゴーグの前にいた若いユダヤ人警備員の殺害をひき起こしたのは、
この男である可能性が高い。警察は特に、監視用カメラの映像の分
析をを基にしている。喫茶店襲撃は、おそらくスウェーデン人画家
ラルス ヴィルクスを狙ったものであろう、と見られている。彼は
数年前から、モハメドの風刺画を描いた件で、イスラーム教圏では
批判を受けており、既に数回にわたって攻撃目標となっていた。

     その他のニュース

メルケル「ドイツはデンマークの味方であり続ける」

連邦首相メルケルは、コペンハーゲンでのテロ攻撃の犠牲者の家族
に、弔意と同情を伝えた。彼女はデンマーク首相トーニング シュ
ミットと電話で会談し、ドイツは人間を軽視する攻撃を受けても、
デンマークの側に立つ態度を堅持する、テロ組織との戦いを進める
上で、密接な連絡を取る、と強調した。

ブラウンシュヴァイクの謝肉祭の仮装行列が攻撃の危険で中止

ブラウンシュヴァイクでは、日曜日に予定されていた謝肉祭の仮装
行列が、攻撃を受ける危険があるため、直前になって中止された。
警察は、国家保安局の情報として、イスラーム教を背景に持つ攻撃
により具体的な危険があることが明らかになった、と発表した。来
客には、沿道に入り込まないように、そしてブラウンシュヴァイク
への旅行を止めるように、要請がなされた。ブラウンシュヴァイク
の謝肉祭、いわゆる「ショドゥフェル」には、25万人ほどの来客が
予想されていた。この催しは、北ドイツ最大の謝肉祭の仮装行列で
ある、当家止められている。ケルン、デュッセルドルフ、マインツ
での薔薇の月曜日の行列は、それぞれ数十万人の観客を集めるが、
ブラウンシュヴァイクの行列が中止されたにもかかわらず、予定通
りに出発することになっている。

東ウクライナの戦闘地域での停戦はおおむね遵守されている

激しい戦闘を終え、東ウクライナの戦闘地区では、土曜日夜から、
親ロシア分離独立派と軍の間の停戦が発効している。キエフの参謀
長セレズニョフは、軍事拠点からの発砲は中止された、と述べた。
分離独立派の指揮官バスーリンも、ドネツク地域の情勢は平静を保
っている、と述べた。ださし両者の発表によれば、戦略上重要なデ
バルツェーヴェ周辺では、散発的な戦闘が起きている。情勢は微妙
であるが、それは現地では数千人のウクライナ兵が包囲されている
ためである。ヨーロッパ安全協力機構OSZEは、親ロシア分離独立派
は、同機構の代表がデバルツェーヴェへ立ち入らせないようにして
いる、と非難した。




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