2月16日〜22日のドイツのニュース



2月16日(月)

ウクライナは重火器の撤去を拒否

先日の和平合意に反して、ウクライナ軍には、東ウクライナから重
火器を引き上げる用意がない。ウクライナ軍広報はその理由とし
て、反乱勢力が、日曜日に発行した停戦を守っていない、ことを挙
げた。
ドイツ政府は戦闘が続いていることに、憂慮の念を示した。政府広
報シュテフェン ザイベルトは、懸念は特に交通の拠点デバルツェ
ーヴェに持たれている、と述べた。また彼は、親ロシア分離独立派
に、ヨーロッパ安全協力機構の専門家が、数週間前から攻防戦が続
く同市へ、安全に立ち入れるように保証するよう、呼びかけた。
EUは予定通り、ロシア人と親ロシア分離独立派の19人に対する、制
裁強化を科した。この措置には、ロシア軍の高官も含まれている。
該当する人たちには、銀行口座が封鎖され、渡航の禁止が科され
た。EU加盟各国外相は、1週間前に、この制裁措置を可決してい
た。彼らはロシアが、ウクライナの反乱勢力に、武器と兵士を供給
している、と非難した。

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オランド「ユダヤ人はフランスの一部である」

フランス大統領オランドは、国内のユダヤ人市民と、連帯するよう
に呼びかけた。ユダヤ人はヨーロッパ、特に居場所を持っており、
反ユダヤ主義とは断固戦う、と述べた。ドイツ首相メルケルは、
「私たちは、ドイツでユダヤ人が生活していることを喜び、そして
感謝している」と表明した。また彼女は、国の組織は、ユダヤ人施
設の安全を守るために、あらゆることを行なう、とも語った。メル
ケルのこの発言は、オランド同様、イスラエル首相ネタニヤフのヨ
ーロッパのユダヤ人が、イスラエルに移住するよう求める呼びかけ
に、呼応したものである。日曜日には、コペンハーゲンでシナゴー
グは攻撃を受けていた。フランスのサリュニオンでは、何者かが日
曜日に、数百人のユダヤ人の墓がある墓地を、汚していた。

デンマーク人はテロの犠牲者を悼む

デンマークは、数多くの追悼集会を開いて、週末にテロの犠牲とな
った人を追悼した。夕方コペンハーゲンで開かれた中央集会には、
1万人以上が出席すると見られている。その他に追悼集会は、オー
フス、エスビアウ、スベンボーでも予定されている。コペンハーゲ
ンの文化施設およびシナゴーグは襲撃を受け、週末に2人が殺害さ
れていた。犯人と見られる者は、その後警察に射殺された。報道に
よれば、この男は以前刑務所に入っていたときに、「イスラーム教
国IS」のために、シリアで戦闘に加わりたい、との願望をあらわに
していた。そのため彼の名前は、急進的となった囚人の一覧表に載
せられていた、と「ベルリングスケ」紙は伝えている。この点に関
して、公式の確認は取れていない。日曜日には、警察は共犯者と見
られる2人の身柄を確保した。彼らは「助言と行動を通じて犯人を
手助け」した、と当局は発表した。これらの容疑者は、当面10日間
の調査のための拘留に置かれる。

ショイブレはギリシアが無責任であると非難

ドイツ財相ショイブレは、オイロ使用地域の財相との会談を前に、
ギリシアとの合意が実現するかどうか疑問である、と表明した。彼
はギリシアの新政府は、無責任な行動を取っている、と非難した。
彼は、ギリシアがオイロの使用を止めることを求めてはいないが、
ギリシアの経済を、再び競争力のあるものにする方向を、追及しな
ければならない、と強調した。オイロ使用国の財相は月曜日に、ギ
リシア政府と、債務を巡る対立を解消する方策について協議してい
る。ギリシア首相ツィプラスは、外国の資金提供者から救済の借金
をするための、改革要求の大半を拒絶している。ギリシアに対する
支援計画は、今月末に終了する。今後の方針に関して、妥協が成立
しなければ、ギリシアは破産する危険がある。




2月17日(火)

ウクライナのデバルツェーヴェで激しい戦闘

日曜日から停戦が発効しているにもかかわらず、ウクライナ東部の
親ロシア分離独立派は、政府軍とデバルツェーヴェ市周辺で、戦闘
を続けている。反乱勢力は、既に戦略的に重要な地点を掌握した、
と発表した。分離独立派の広報は、多くの兵士が死亡した、と発表
した。デバルツェーヴェでは、数千人のウクライナ兵が包囲されて
いる、とのことである。
政府と反乱勢力は、先日結ばれたばかりの停戦協定を破ったのは相
手側である、と非難し合っている。合意によれば、両者は本来であ
れば火曜日に、重火器の戦闘地域からの搬出を開始しなければなら
ない。
ドイツ首相アンゲラ メルケルは、ロシア大統領ウラジミール プ
ーチン、ウクライナ大統領ペトロ ポロシェンコと電話で会談し、
ヨーロッパ安全協力機構の代表が、情勢をより容易に監視できるよ
うに、「具体的な措置」に合意していた。それ以上の詳細は、発表
されなかった。

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ギリシアは「最終通牒」を拒絶

外国の債権者との交渉が再び決裂したにもかかわらず、ギリシアは
今後も、債務を巡る対立で合意ができる、と期待している。ギリシ
ア財相ファロファキスはブリュッセルで、ヨーロッパは「極めて良
好で非の打ち所のない」解決を見いだすことができるが、ギリシア
政府はいかなる種類のものであれ、最終通告は拒絶する、と述べ
た。オイロ使用国連合議長デイセルブルムは、EU加盟各国の財相会
議を前に、譲歩が成立することに今もなお期待している、主導権は
ギリシアが握っている、と述べた。オイロ使用国連合は、ギリシア
に対して、今週末までの期限を設定した。それまでにギリシア政府
は、現行の支援計画の園長に賛成し、合意された改革を支持するよ
う、求められている。水曜日には、ヨーロッパ中央銀行は、ギリシ
アの各銀行に対して、緊急信用供与を認めるかどうか、決断を下
す。一方ギリシアの預金者は、口座からますます多くのお金を引き
出している。

タリバーンはアフガニスタンで多くの警官を殺害

アフガニスタンの首都カブールの南にある警察本部を、タリバーン
が襲撃し、公式発表によれば、少なくとも20人の警官が殺された。
当局の発表によれば、数人の自殺攻撃犯が、プリ アラム市にある
この建物を襲撃した。数人が爆死し、他の者は警官に向けて銃撃し
た。昨年NATO戦闘軍が撤退してから、イスラーム教徒による攻撃の
中で、もっと激しい者の一つであった。これより前に、アフガニス
タン軍は、国内南部にあるタリバーンの拠点に、攻勢を開始してい
た。軍の発表によれば、この攻勢では、70人以上のイスラーム教徒
戦闘員が殺害され、イスラーム教徒が、毎年行なわれるいわゆる春
の攻勢をかけにくくするのが、この攻勢の目的である。

フォン デア ライエンは安全政策に「聖域を設けない」方針

連邦政府は、安全保障政策の新たな方針を作るべく、努力している
模様である。国防相フォン デア ライエンはベルリンで、ドイツ
の利益は、地理上の境界も、質的な限界も持つことはない、と述べ
た。また彼女は、国外派兵を行なう際には、事前に決まった条件を
満たさなければならないわけではない、ドイツが国境を越えて関与
するためには、「切羽詰まった状況に追い込まれる」必要があるわ
けではないが、「侵してはならない聖域がある」わけでもない、と
も語った。彼女は、連邦政府の新しい白書を取りまとめるに当たっ
て、開始会議で発言した。この白書は、他の官庁にも影響を与える
もので、2006年版の後継となり、ドイツの安全保障政策の基本方針
を確定することになる。これより前に、フォン デア ライエンは
テレヴィ局のインタヴューで、ドイツは危機解決ではより大きな責
任を引き受けるつもりであるが、「いかなる場合でも突き進むこと
はなく」、むしろ同盟内部で「信頼されるように」行動しなければ
ならない、と述べた。




2月18日(水)

大統領ポロシェンコはデバルツェーヴェから部隊の撤退を確認

ウクライナ大統領ペトロ ポロシェンコは、攻防戦が続くデバルツ
ェーヴェから、政府軍が撤退したことを確認した。今までに兵士の
8割が、「戦略的に重要な場所から」組織的に立ち去った、と彼は
キエフで発表した。蜂起勢力は火曜日に、交通の重要な拠点である
同市の広い範囲を支配下に置いていた。ポロシェンコは、デバルツ
ェーヴェ周辺の戦闘の最中に、戦闘地域ドンバスへ出発した。EU
は、反乱勢力が攻勢をかけたのは、停戦協定の「明白な侵害」であ
る、と批判した。EU外務委員フェデリカ モゲリーニは、戦闘とミ
ンスク協定違反が続くようなら、さらなるEUの制裁を行なう、と威
嚇した。またドイツ政府は、分離独立派が停戦を破った、と非難し
た。ロシア外務大臣セルゲイ ラヴロフは、デバルツェーヴェをの
ぞけば、停戦は前線のすべての地点で守られている、と発表した。

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ギリシアはオイロ使用国に気を持たせる 支援動議は木曜日に

ギリシャの債務問題で、同国政府はヨーロッパの資金提供者に気を
持たせている。危機にある同国に対する支援の延長に関して、動議
を提出すると予告していたが、小野党「川(ポタミ)」の情報によ
れば、動議提出は木曜日になってからになる。「この動議は明日提
出する」と党首テオドラキスは水曜日に国営放送で述べた。彼はこ
れに先立ち、左派の首相ツィプラスと会談していた。政府広報サケ
ラリデスは午前中に、ギリシアのテレヴィで、「私たちは今日書簡
を送る」と発表していた。ギリシアが、外国の債権者との間で今ま
でに合意した義務を受け入れるかどうかは、相変わらず不明であ
る。この問題での譲歩がなければ、オイロ使用国にはギリシアへ譲
歩する気はない。ギリシア政府筋は火曜日夕刻に、支出削減計画は
重要ではない、と述べていた。ただし、これが正確には何を意味し
ているのかは、アテネの情報源は言及していない。時間は迫ってい
る。現行のヨーロッパの支援計画は、2月28日に終了する。

アフガニスタン戦争の民間人の犠牲者数は記録的な数に

アフガニスタン戦争では、昨年の諸外国の戦闘活動で、2009年に組
織的な国連の調査が始まって以来、最も多くの民間人の犠牲者を出
した。国連アフガニスタン支援団UNAMAはカブールで、2014年には
3,699人の民間人が死亡、6,849人が負傷した、と発表した。前年と
比べると、死者は25%、負傷者は20%増加した、この増加は特に地上
戦が増えたためであり、民間人の犠牲者の34%が地上戦で死亡し、
最大の原因となった。アフガニスタンの民間人保護に関する年次報
書の中で、同団は、タリバーンなどの政府を敵視する勢力が、
2014年に死亡あるいは負傷した非戦闘員の72%に責任がある、とし
ている。それによれば、12%がアフガニスタン治安部隊、2%が年末
戦闘任務を終了した諸外国軍の責任である。残りの犠牲者は、どの
紛争関係者にも関係していない。6年前に組織的な調査が始まって
から、国連はアフガニスタンでの民間人死者を17,774人、負傷者を
29,971人と記録している。

ナイジェリアはボコ ハラム戦闘員3百人を殺害したと発表

ナイジェリア軍は、イスラーム教徒民兵ボコ ハラムの戦闘員数百
人を殺害した、と主張している。北西部のボルノ州にある軍隊が駐
留するモングノ市を奪還した際に、3百人以上のイスラーム教徒を
殺害、複数を捕虜にした、と軍広報オルコラデは発表した。さらに
武器を押収したり、破壊したりした、とのことである。中立の機関
による確認は、今のところ取れていない。ナイジェリア軍は、隣国
チャド、ニジェール、カメルーンの軍と協力して、ボコ ハラムと
戦っている。ボコ ハラム派過去数年、数千人を殺害していた。彼
らはイスラーム教徒が多く住むナイジェリア北東部に、神の国を建
国する意向である。




2月19日(木)

ドイツ政府は財政支援延長を求めるギリシアの動議を拒否

ギリシア政府は、財政支援の延長を求める動議を提出したが、ドイ
ツはこれを拒否している。連邦財務省広報マルティン イエーガー
は、「ギリシア政府の書簡は、実質的な解決の提案ではなく」て、
実質的には、計画の要求に応えることなく、つなぎ融資を得ること
を目的としている、と述べた。また「この書簡は、月曜日にオイロ
使用国連合内部で合意された基準には合致していない」とも語っ
た。オイロ使用国連合各国の財務大臣は、金曜日にブリュッセルで
特別会議を開き、ギリシア新政権の財政支援の延長に関する提案に
ついて協議する意向である。他のオイロ使用18カ国は、ギリシア政
府が、改革および支出削減の義務を果たす明確な発言を求めてい
る。ヨーロッパの現行の支援計画は、2月28日深夜に終了する。さ
らなる支援がなければ、アレクシス ツィプラスを首相とする左派
・右派の新連立政権を抱えるギリシアは、国家として破綻の危機に
ある。

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ドイツは移住者にとって魅力的

ますます多くの移住者が、ドイツに向かっている。連邦統計局によ
れば、2014年の前半に、66万7千人が連邦共和国に移住して生き
た。この時期に42万7千人がドイツを立ち去った。移住者の数は退
去者の数を、24万人上回っている。外国人移住者の多くは、ヨーロ
ッパの出身で、特にルーマニア(9万8千人)、ポーランド(9万6千
人)、ブルガリア(3万8千人)など、東ヨーロッパ出身である。ヨ
ーロッパ以外の国からでは、内戦の国シリアからの移住が、特に大
きく増加しており、242%増加して、2万2千人である。ヨーロッパか
らも、現地での債務危機および経済危機のために、ドイツにやって
くる人もいる。イタリアからの移住者は、28%増加した。一方ギリ
シアからの移住者は、7%減少した。ボスニア・ヘルツェゴヴィナ
や、セルビアからも以前より多くの人が移住しているが、これはこ
れらの国々からの亡命希望者の数が、増加したことの結果の可能性
がある。

ミンスク会議は停戦が破られたにもかかわらず合意を堅持

ドイツ首相メルケルとフランス大統領オランドは、ロシア大統領プ
ーチンおよびウクライナ大統領ポロシェンコと電話で会談し、東ウ
クライナで合意された停戦の「破綻」を非難した。それにもかかわ
らず4格の首脳は、2月12日のミンスク協定を堅持した。可決された
措置は、「厳密に」実施に移されねばならない、重火器は撤去され
なければならないし、この措置の実施はヨーロッパ安全協力機構
OSZEによって検証されねばならない、とされた。週末からは停戦が
発効しているにもかかわらず、過去数日、戦略上重要なデバルツェ
ーヴェ市周辺で、激しい戦闘が起きていた。ウクライナ大統領ポロ
シェンコは、紛争解決のために、諸外国の平和部隊の投入を提案し
た。彼は国内安全評議会の会議で、この活動は、国連に委託された
EUの警察活動の形をとることがありうる、と発言した。ロシア国連
大使チュルキンは、ウクライナ政府がこの提案をすることで、ミン
スク協定を危険にさらしている、と非難した。

オバマ「イスラーム教ではなくテロとの戦い」

米国大統領オバマは、いわゆる「イスラーム教国IS」の民兵あるい
はテロ組織網「カーイダ」を、イスラーム教徒と同一視しないよう
に、と警告した。彼は大統領府での暴力的急進主義に関する会議
で、テロリストは、イスラーム教を倒錯的に用い、10億人のイスラ
ーム教徒を代表しているわけではない、と述べた。さらに、軍事的
な力だけでは、テロに勝利することはできず、米国やヨーロッパで
若者を急進派に取り込み、たき付け、ジハードに参加するよう集め
ている黒幕を阻止することが、決定的に重要だ、と述べた。一方オ
バマは、イスラーム教徒社会の代表にも、西側はイスラーム教を弾
圧しようとはしていないことを、彼らの信徒にはっきり伝えるよう
要請した。




2月20日(金)

     国外ニュース

ギリシアとの合意 財政支援は4ヶ月延長

打撃を受けたギリシアに対する財政支援の延長に関する議論で、合
意が成立した。ギリシア政府とその他のオイロ使用18カ国は、本来
であれば2月末に終了する支援計画を、4ヶ月延長することで合意し
た。金曜日にオイロ使用国連合議長ユルーン ダイセルブルーム
が、これを発表した。ただしギリシア政府は代わりに、支出削減お
よび改革の提案をおこなわなければならない。今後の改革の歩み
は、月曜日に確定することになる。「今日からは私たちは、自分の
運命の共著者である」とギリシア財務大臣ギアニス ファロファキ
スは満足した、と表明した。

     国内ニュース

社会民主党は「億万長者税」の要求を弱める

社会民主党と国民党は、税制改革で歩み寄る姿勢を見せている模様
である。連邦首相ウェルナー ファイマン(社会民主党)は昨日、
社会民主党は、資産価値に対する「億万長座税」という意味での財
産に対する課税を、もはや要求してはいない、財産増加税を主張す
る、と述べた。妥協の兆しはすでにあり、国民党は、近々解決させ
る方向転換がある、と述べていた。財務大臣ハンス イエルク シ
ェリング(国民党)には、社会民主党の計画については、「公式に
は何も知らされていない。」野党の判断は、全面的な否定である。




2月21日(土)

ギリシアのほぼ全ての政党がブリュッセル合意を支持

ギリシアのほぼすべての政党が、左派の首相アレクシス ツィプラ
スと、オイロ使用地域の債権者の間で成立した合意を歓迎した。野
党で保守派の新民主主義党は、ギリシアは過去数日間、政府の行動
のために、資金提供者のかなり厳しい監視下に置かれるとは言え、
最悪の事態は回避された、と発表した。親ヨーロッパの「川」党
は、オイロ使用を中止するとの悪夢の道筋は、当面回避された、と
述べた。「全ギリシア社会主義運動」は、ツィプラス政権はギリシ
アを数年前の状況に逆戻りさせ、現実には追いついていない、と述
べた。一方ギリシア共産党は、合意は支出削減計画の継続以外の何
物でもない、と表明した。ギリシアとオイロ使用地域のその債権者
は、金曜日夕刻にブリュッセルでオイロ使用国の財務相会談を開
き、国家としての破産にさらされているギリシアに対して、救済の
資金提供の4ヶ月間延長で合意していた。その見返りにギリシア政
府は、同国の資金面での安定を危険にさらしかねない改革を、協定
を結ぶことなしに一方的に撤回しないとの義務を負った。さらにギ
リシア政府は月曜日に、実行可能な改革の約束の一覧表を提出する
ことになっている。

     その他のニュース

米国新国防相がカブールを訪問

米国の新国防相カーターは、アフガニスタンを訪問した。彼は到着
後に、話し合いでは、どのようにすれば、米国の活動の成果を長期
的に残すことができるかを探る、と述べた。大統領ガニーは、アフ
ガニスタンに残留しているおよそ1万人の米兵の撤退を送らせるよ
うに、要請していたが、事前にはカーターは、これについて解答し
ていなかった。米国大統領オバマは、アフガニスタンの米兵の数
を、年末までに5千5百人に削減し、2016年末までに、カブールの大
使館での駐留に制限する意向である。米国とその同盟国は、昨年末
に、アフガニスタンでの戦闘行為を終了した。カーターは火曜日
に、ヘイゲルの後継者として新国防相として、宣誓を行っていた。

イエメンの辞任した大統領がサヌアでの自宅拘留から逃亡

イエメン大統領ハディは、首都サヌアでの自宅拘留から逃亡した。
南部のアデン州政府筋の情報によれば、ハディは既に同州に入って
いる。シーア派のフチ反乱勢力が、イエメン北部で事実上権力を奪
取したが、1ヶ月ほど前に大統領の身柄を押さえていた。ハディが
逃亡したのか、あるいはフチの手によって解放されたのかは、今の
ところ不明である。周辺からの情報では、港町アデンへの移動は
「警備付き」であった、とのことである。国連安全保障理事会は先
日、ハディをこれ以上拘留しないように要請していた。アデンは彼
の故郷で、彼の支持者の本拠地である。フチは9月には、サヌアを
ほぼ権力下に置き、その後、勢力を他の都市にまで拡大した。既に
1月にはハディは辞任届を提出していた。長年にわたって権力を握
っていたサーレハが2012年に失脚してから、イエメンは激しい政治
紛争に揺れている。

東ウクライナでは捕虜交換が計画される

分離独立派と政府軍が、攻防戦を続ける東ウクライナでは、捕虜交
換に向けて新たな一歩が踏み出された。蜂起勢力の発表によれば、
多くのウクライナ兵をルハンスクに移動させ、ウクライナ軍司令部
との間で、捕虜の名簿を既に交換した。一方ロシアの輸送車団が、
分離独立派が占領したデバルツェーヴェ入りした。この輸送車団
は、支援物資を積んでいる、とのことである。デバルツェーヴェ周
辺での戦闘では兵士179人が死亡した、党くらいな軍は発表した。
大統領顧問ビリュコフがインターネット上で、この数字を挙げてい
た。この間にモスクワでは、数千人のデモ隊がクレムリンに近い施
設のところで、「反マイダン(反親ヨーロッパ)」を掲げて、集会
を開いた。参加者はその際、東ウクライナの蜂起勢力を支持する、
と表明した。




2月22日(日)

東ウクライナのハリコフ市が爆弾で揺れる

東ウクライナのハリコフ市では、追悼行進の最中に爆発が起こり、
少なくとも3人が死亡した。さらに10人ほどが負傷した。現地当局
の発表によれば、目撃者たちは、通りかかった自動車から、爆発物
が人混みに投げつけられた、と報告している。ハリコフは、ロシア
との国境から40キロほど離れており、ウクライナ中央政府に支配さ
れている。キエフではこの間に、1年前のマイダン抗議の犠牲者を
思い起こす「尊厳の行進」が始まった。キエフ中心部のマイダン広
場での抗議活動は、当時の親ロシア大統領ヴィクトル ヤヌコーヴ
ィチの失脚を招いていた。この追悼集会には、大統領ペトロ ポロ
シェンコは、ドイツ大統領ヨアヒム ガオクを含め、数人の国家元
首を招待した。

     その他のニュース

ウクライナは重火器の撤去に関して反乱勢力と合意

ウクライナと同国東部の親ロシア分離独立派は、重火器を前線すべ
てから撤去するのを開始することに、書面で合意した、と軍はキエ
フで発表した。その文書には署名がなされた、と将軍ロスマスニン
は発表した。分離独立派の将校は、重火器は2週間以内に撤去され
る、と述べた。ロスマスニンは、いつ撤去が始まるかは言うことが
できない、と語った。10日前にはウクライナ政府と反乱勢力は、白
ロシアの首都ミンスクで、協定に署名していた。その協定では、停
戦と並んで、重火器の撤去、緩衝地帯の設定、捕虜の交換に合意が
なされていた。停戦はそれ以来、何度も破られている。土曜日には
両者は、前線のところで、190人ほどの捕虜を交換した。そのうち
139人がウクライナ兵、52人が分離独立派であった。

ケリーは制裁を強化するとロシアを威嚇

米国外相ケリーは、米国はウクライナ紛争で、ロシアに対して新た
な制裁を科すだろう、との味方を取っている。彼は英国外相ハモン
ドとロンドンで会談した後、大統領オバマは今後数日で、さらなる
罰則を決定することになるだろう、米国はウクライナ東部での停戦
破綻に対抗する、とかくシンしている、と述べた。また反乱勢力
が、戦略上重要な東ウクライナの都市デバルツェーヴェを攻撃した
ことと、ロシアが分離独立派に軍事物資を補給しているのは、極め
て重大な違反である、ともケリーは述べた。ロシアと反乱勢力は、
いくつかの地域でだけ、ミンスク停戦協定を守っている、とも語っ
た。

ギリシア政府はさらなる金融支援のために改革の一覧表を作成

ギリシア政府は、脱税と汚職と戦うための措置を講ずることで、改
革の意志を持つことを、オイロ使用国に納得させる方針である。首
相ツィプラスは、期限通りに月曜日に、要求のあった改革の一覧表
を発送する方針である。支出削減および改革の提案が、債権者の目
から見て受け入れられる場合にのみ、2月末に終了する支援計画
が、4ヶ月間延長される。ギリシア財相ファロファキスは、債権者
はこの提案を受け入れるだろう、と確信している。改革の一覧表に
は、汚職および脱税対策の措置を含んでいる、との情報をdpa通信
は政府筋から得ている。ギリシア財政に関する報道機関の情報によ
れば、ギリシア政府はさらに民営化を続行するつもりであり、この
一覧表はすでに日曜日に完成し、月曜日に発送される。




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