3月9日〜15日のオーストリアのニュース



3月9日(月)

     国外ニュース

ギリシア 「3極」との対話にむけて新たな出発

ギリシア新政府は、国内で憎まれている資金提供者、EU、ヨーロッ
パ中央銀行、国際通貨基金の「3極」との会談に向け、新たな、そ
して初めての一歩を取る。この対談は早くも水曜日に始まる、とオ
イロ使用国連合議長ユルーン ダイセルブルームは月曜日に発表
し、ギリシア政府がこれを確認した。今回は支援計画と改革の措置
を、きちんと決着させるつもりであるようで、少なくともその期待
が持たれている。ダイセルブルームは、誰が、誰と、いつ、どこで
会うのか、2週間議論していたが、これは時間の浪費にすぎなかっ
た、と述べた。ギリシア政府の提案は月曜日、再び拒否を生んでい
た。

     国内ニュース

病院医師 再交渉に関して対立

病院連合に加盟する病院の合意が、ここで勤務する医師によって、
明確に拒絶されたことを受け、医師会会長トーマス スツェケレス
は、再交渉を求めている。ウィーン市は再交渉は「意味がない」と
捉えている。すべては決着したように見えた。月曜日からすべては
未解決になっている。ウィーン病院勤務医の多数は、市、労働組
合、医師会が1月末に取りまとめた勤務時間に関する解決策を、病
院連合の病院に勤務する医師に拒絶された。




3月10日(火)

     国外ニュース

アルゼンチンのヘリコプター墜落を映像が捉える

アルゼンチンで起き、10人が死亡した行き詰まるようなヘリコプタ
ー事故の原因は、今のところ不明であるが、少なくとも墜落の様子
は記録されており、その映像が現れてきた。映像の中では、ヘリコ
プター2機が最初は並行して飛び、その後接近して、最終的には衝
突する様子が写されている。フランスでは墜落後、取り乱した状況
になっている。犠牲者のうち8人はフランス人で、その中にはオリ
ンピックで優勝したカミーユ ムファ、元ボクサーのアレクシス 
バスティーヌ、世界的なヨット選手フローレンス アルトーが含ま
れている。

     国内ニュース

不動産銀行問題 ショイブレは戦う姿勢を示す

ドイツ財務大臣ヴォルフガング ショイブレは、自分が戦うのは、
ギリシアに対してだけではなく、不動産銀行の不良債権処理銀行ヘ
タ問題でも、激しい戦いをするつもりである。ショイブレはこの問
題について昨日、おそらく法的な対決が行なわれる、自分はオース
トリア財務大臣ハンス イエルク シェリング(国民党)と、既に
話し合いを持った。「私たちは共に決意を固めている」とショイブ
レは述べた。和解を目指す合意が、これによってますます実現不可
能になる。オーストリアは、不動産銀行の元親会社バイエルン州立
銀行に対して、訴訟を起こしていた。その額は35億オイロである。




3月11日(水)

     国外ニュース

発券銀行に対する圧力 エルドアンはトルコの金利政策を阻止

数週間前からトルコ政界指導部と、発券銀行の間の対立が、不和を
生んでいる。その中心は中央銀行の金利政策である。中央銀行の政
策は、政府と大統領レジェップ タイップ、エルドアンによる妨害
が、ますます強まっている。状況の説明は容易である。公正発展党
指導部は、経済成長を促し、金利引き下げを求めている。一方中央
銀行は、先日の金利引き下げは十分である、と見ているので、規則
に基づいて干渉を行なっている。圧力はますます強まっている。景
気刺激策がとられる、と予告されており、さらに国会議員選挙が近
づいている。

     国内ニュース

不動産銀行解体 金融市場監視局は「影響拡大」の可能性を否定

金融市場監視局FMAは、話し合いを行なうことなく、決定通知によ
って、遅くとも2016年5月に、債務減免によって、債権者の負担金
の総額を確定することになる。他の州立不動産銀行の中には、自力
ではあまり確固とした土台を持っておらず、不動産銀行の債務履行
義務に関して、資金を要求される銀行もあるが、このような銀行は
危険に陥る可能性はない、と同局局長クラオス クンプフミュラー
とヘルムート エトルは考えている。彼らは、これをはっきりと監
視していたので、組織を危険にさらすことも、この影響が拡大する
危険もない、と見ている。




3月12日(木)

     国外ニュース

外交官「イラン制裁終了に関する勧告」

イランの核計画に関する交渉に、新たな動きがあった模様である。
最近の動向により、国連の制裁解除について協議が行なわれてい
る、と西側の外交官が述べた。国連で拒否権を持つ米国、英国、フ
ランス、ロシア、中国に加えて、ドイツが、イランと、国連安全保
障理事会のこれに関する決議案に関する話し合いを開始した。目標
は、2006年12月末から科されている制裁を、条約に基づいて早期に
廃止することである。

     国内ニュース

税制改革は間もなく決着 最後の交渉が行なわれた

事態は結局、予定より早く進んだ。設定された期限である3月17日
を前に、政府は金曜日に交渉し終えた税制改革を発表する方針であ
る。最後の話し合いは木曜日午後に行なわれ、まだ残っていた問題
が解決した。改革の規模と、いつ発効するかは、すでに決着してい
る。具体的な細部の一部は、すでに事前にもれてきている。




3月13日(金)

     国外ニュース

ダイセルブルームはギリシアを叱責「たくさんの言葉の暴力」

ギリシアに左派政権が登場してから、ドイツを中心として、ギリシ
ア政府の立場に対する批判の声が、大きくなっている。先日は各国
財務大臣が、時には激しい言葉で攻撃をし、「侮辱である」との発
言もあった。金曜日にはオイロ使用国連合議長ユルーン ダイセル
ブルームが、ドイツに対する論調を和らげるよう、ギリシアに促し
た。オランダ人である彼は、「多くの言葉による暴力があったが、
それは何も生まない」と述べた。ダイセルブルームは外交努力を行
なったが、EU委員会はギリシアとの「二重のやりとり」を開始し
た。

     国内ニュース

税制改革を「見られる形になっている」

連邦首相ウェルナー ファイマン(社会民主党)と副首相ラインホ
ルト ミッターレーナー(国民党)は、金曜日夕方、税制改革を発
表した。ファイマンは夜に確定した包括対策に満足し、「結果が目
に見える形にできている」と述べた。ミッターレーナーは、これは
「笑いを誘うような宣伝用の冗談」ではない、と述べた。49億オイ
ロが「直接人々の財布に入る」ことになる。その財源に関しては、
まだ多くの問題が未解決である。野党はこの減税策に、ほとんどよ
い点を見いだしていない。




3月14日(土)

     国外ニュース

プーチンが姿を消し謎が深まる

1週間以上前から、ロシア大統領ウラジミール プーチンは、公の
場に姿を現しておらず、既に決まっていた日程が取り消された。そ
れ以来、プーチンの行方に関して、無秩序な当て推量が広まってい
る。彼は病気である、あるいは死亡した、さらには休暇中だ、彼に
はまた子供が生まれ、スイスに行った、大統領府の中で反乱が起き
た、などである。プーチンの広報ディミトリ ペスコフは、これら
の推測をすべて否定した。ただし、プーチンが移ったテレヴィの映
像と写真を使って、この噂を押さえ込もうという試みは、失敗に終
わった。これらの映像は、生で送られたものではないか、姿を消す
前に撮影されたものであるからだ。

     国内ニュース

税制改革で「困難な交渉」が予想される

政府の税制改革計画は、社会民主党と国民党双方の委員会では、全
会一致で受け入れられた。ただし、農業と工業の代表は、これらが
提出される国会ではまだ「困難な交渉」がある、と予想している。
特に不動産取得、ホテル業界の付加価値税増税、レジ設置の義務づ
け、企業会計査察の際の財務官庁の権限拡大の点では、さらに議論
が厳しい者になる。資本収益税の引き上げ計画も、自由とと緑の党
の賛成が得られるかどうかにかかっている。




3月15日(日)

     国外ニュース

米国はアサドと交渉する方針

シリア大統領アサド体制に対する蜂起が始まってから4年、少なく
とも22万人が死亡した。現在内戦の国では、アサド政権と反乱勢力
の他、テロ民兵「イスラーム教国IS」も、同国の覇権をめぐって戦
いを続けている。米国外務大臣ジョン ケリーにとって、長年にわ
たって退陣を求め手いたにもかかわらず、今やアサドと交渉する決
定的な理由がこれである。ケリーは、シリアの政権委譲に関する話
し合いを、アサドに強いるためには、おそらくより強い圧力をかけ
ることが必要だ、との意見を持っている。

     国内ニュース

税制改革計画 銀行が守るべき秘密を緩める

税制改革の詳細の多くは、まだ不明であるが、今までに発表された
項目のいくつかは、既に混乱を呼んでいる。特に国民党内部では、
銀行が守るべき秘密を緩める計画があるため、悪い雰囲気が生じて
いる模様である。連邦首相ウェルナー ファイマン(社会民主党)
と、副首相ラインホルト ミッターレーナー(国民党)は日曜日
に、これに関してはより厳しくする可能性がある、と譲歩の姿勢を
示していた。銀行の秘密を緩めることは、私的情報に該当する。政
府は火曜日の閣議で、より詳細を提示する方針である。




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