４月１３日〜１９日のオーストリアのニュース
４月１３日（月）
国外ニュース
「我々の指導者」エルドアンの障害はどのようなものか
トルコ大統領レジェップ タイップ エルドアンは、6月の国会議
員選挙には立候補しないが、彼の公正発展党AKPが敗北すれば、彼
の政治生命の今後に影響を与えるだろう。エルドアンは金曜日に、
賛歌の中で、トルコの「指導者」として彼の栄誉を賛美された。少
なくとも政治的に、「指導者」となるために、エルドアンは憲法の
修正が必要であり、そのためには国会議員の3分の2が必要である。
しかし次回の選挙をおこなっても、それはありそうにないようであ
る。エルドアンは、独裁的な態度を取り、演出を施して、憲法修正
に無関心ではない。
国内ニュース
「秘密委員会」連立両党は改善を約束
秘密の証言者名簿、名前の非公表、文書の扱いは、不動産銀行調査
委員会の最初の数日の会議を経て、激しい議論を引き起こした。野
党陣営からは、「もみ消し」と「調査除外」との非難が強まってい
る。政府側は、それは誤解であり、どの委員会も最初はぎくしゃく
している、と述べている。来週までにはいずれにせよ、名前を公表
するための基準が提案されることになっている。報道によれば、月
曜日には再び、「秘密委員会」との非難がわき上がった。
４月１４日（火）
国外ニュース
難民の悲劇 地中海で4百人ほどが死亡した模様
リビアの沿岸で難民を乗せた船が沈没してから2日、生存者の話に
よれば、死者は4百人ほどである。150人ほどがこの難民の悲劇を生
き延び、火曜日にイタリア南部のレッジオ カラブリアに上陸し
た、と国際移住機関IOMと非政府組織「子供たちを救え」は報じて
いる。この発表によれば、船がリビアを出航した後、これらの人々
は24時間で溺死し、死者の中には、多くの「若者と未成年者」が含
まれている、とのことである。
国内ニュース
大学で差別は日常の出来事
オーストリアの大学生の数は、ずっと増加し続けている。2008年か
らは26%増加し、2012年度には、35万人になった。ただし学生時代
は多くの人にとって、必ずしも悩みなき時代ではない。オーストリ
ア大学生組合の大規模な調査によれば、ほぼ25%の学生が、少なく
とも一度差別された、と申し出た。女性の他に、外国出身の学生が
これ以外凍死、特に学生からの差別が多い。芸術大学での状況が、
特に目立っており、3人に1人が差別された経験を訴えている。
４月１５日（水）
国外ニュース
アルメニア人大量殺戮 EUはトルコが承認するよう求める
予想通り、EU議会は水曜日、アルメニア人虐殺1百周年の決議を可
決した。ヨーロッパ議会議員はこの中で、トルコがオスマン国家
で、アルメニア人に対する凶行を、民衆虐殺であったと認めるよう
に求めた。採択された文言の中で、これを「トルコ国民とアルメニ
ア国民の正しい和解」に向けた道にしたい、とされている。トルコ
大統領レジェップ タイップ エルドアンは、事前にこれについて
彼がどのような意見を持っているか、明確にしていた。これは「耳
をかたむける人も、聞く耳を持たない人もいるだろう」と述べた。
国内ニュース
不動産銀行調査委員会 野党は憲法裁判所に訴えると威嚇
不動産銀行調査委員会で2度目の証人尋問が行なわれた後も、調査
されている事件ではなく、相変わらず透明性の問題が、政治的な議
論の的となっている。中心となっているのは、大量の黒塗りされた
書類で、これは特に野党の間で、大波を生んでいる。シュトローナ
ハ班の抗議に続いて、水曜日には緑の党と自由党が、憲法裁判所へ
の提訴を、もはや完全には否定しない、と主張した。専門家の見方
によれば、書類の黒塗りは未決着であり、基本的には「合理的な規
則」を軌道に乗せなければならない。
４月１６日（木）
国外ニュース
ペトロブラス事件 ブラジルの「汚職の体制」
ブラジルでは、大統領ディルマ ルセフ率いる与党労働者党が、守
勢に追い込まれている。同党は、数週間前から大規模な抗議活動に
直面し、数日前には再び25万人が路上で抗議をした。その原因は、
半官半民の石油会社ペトロブラスの贈収賄事件が、さらに大きな波
紋を投げかけているためである。現在大統領の周辺からも、逮捕者
が出た。おそらく悪の小さな温床は、再び干上がるが、「汚職の体
制」は迷宮になぞらえられる、と「経済新聞」は報じている。
国内ニュース
「目的地ウィーン」 町とその文化
社会福祉住宅建設を主題とし、つぶした缶でできた見物となる展示
物は、間もなくウィーン芸術会館で展示される数百の藝術作品の一
つにすぎない。「目的地ウィーン2015」は、現代の芸術家の状況を
概観させてくれる。どのような傾向がそこにはあるのか？ この問
題は、既に展示物発表の際に問題となっていた。この問題は、展示
会場の中でも回答がえら得るわけではない。
４月１７日（金）
国外ニュース
岩礁上に着陸用滑走路 中国は島を巡る対立で事件を起こす
トルコ石のような青い海、砂が輝く岩礁、その上に半分ほど完成し
た滑走路。先日衛星から撮ったファイアリー・クロス礁の写真が、
この様子を映し出している。数ヶ月前から中国は、ファイアリー・
クロス礁と隣接する珊瑚礁に、広い範囲に砂をまき始めている。こ
の岩礁は、複数の国が自国のものである、と主張する南シナ海のス
プラトリー諸島の一部である。中国政府は、自分たちの主張を、事
実で根拠づける方針である。
国内ニュース
公務員の削減をめぐり連立両党が応酬
首相府長官ヨーセフ オスターマイアー（社会民主党）は、現在の
財源として、公務員の削減をおこなわなければならない、と予告し
たが、これが連立内部で不和を生んでいる。内務大臣ヨハナ ミク
ル・ライトナー（国民党）は、オーストリア労働者職員同盟OeAAB
会長として、連立相手である社会民主党が、「約束を破った」と非
難した。社会民主党はこれを見過ごすつもりはない。
４月１８日（土）
国外ニュース
米国を震撼させたオクラホマ爆破事件から20年
ちょうど20年前、オクラホマ市のテロ攻撃で、米国は震撼した。
1995年4月19日に、自動車爆弾が破裂して、官庁の建物を破壊し、
子供19人を含め、168人を殺害した。6年後の世界貿易センターの攻
撃まで、「オクラホマ爆破」は、米国の領土で起きた、最もひどい
攻撃であった。米国の湾岸戦争退役兵ティモシー マクヴェイは、
2001年に処刑されたが、この襲撃は今日に至るまで司法の関心を引
いている。その理由は、複数の犯人が参加していた、との推測が、
まだ出ているためである。
国内ニュース
TTIPに反対するデモに数千人が参加
ヨーロッパ各地で、米国とEUの自由貿易協定TTIP計画に反対して、
抗議の一日の一環として、土曜日にはオーストリアで数千人が路上
に繰り出した。警察の発表によれば、ウィーンでは、6千人ほどが
博物館地区の前に集まり、その後国会に行進した。主催者は、ウィ
ーンでの参加者は1万5千人であり、オーストリア全体では2万2千人
である。今週初めには、EUと米国は ニュー ヨークで、反対意見
もあるこの協定に関する、9回目の交渉を行なう。TTIPおよび他の
貿易に関する条約に抗議して、土曜日に世界45カ国で、デモが実施
された。
４月１９日（日）
国外ニュース
海難事故の捜査 死者は9百人ほど
地中海での難民船が沈没し、当初の見通しより、かなり多くの死者
が出た可能性がある。生存者は、この船には950人が乗っており、
うち50人が子供だった、と述べた。月曜日には、EU加盟各国の外務
大臣が、どのような結果になるか、検討する。各方面から、救助計
画の再開が要請されているから、他方、負傷者の捜査がおこなって
おり、実際に見つかっている。イタリア首相マテオ レンツィはイ
タリアで、日曜日夕刻に、問題なのは、難民救助や、救助の効率化
ではなく、リビアで亡命の手引きをしている者である、と述べた。
国内ニュース
ウィーン選挙 シュトラーヒェが自党が第1党になると予想
自由党党首ハインツ・クリスティアン シュトラーヒェは、日曜日
のテレヴィ番組で、10月11日のウィーン選挙に、夢のような予想を
描いている。「第1党が取れることを誰が知っているだろう？」い
ずれにせよシュトラーヒェは、「自分が市長になった場合」の計画
を既に持っている。政府が計画した全面的喫煙禁止計画などを、彼
は実施に移すつもりはない、と述べた。また彼は別のテレヴィ番組
で、自分はイスラーム教徒反対派である、との情報を否定した。ま
た、イスラーム教の信仰は、「歴史的にも文化的にもオーストリア
の胃腸部である」ことはない、との見解を持っているが、十字架は
「文化的な象徴」である、と自分は捉えていて、「あなたが望むの
であれば、私はヨーロッパ最後の騎士になる」とも語った。