8月3日〜9日のオーストリアのニュース



8月3日(月)

     国外ニュース

ギリシア経済は最低の状況

ギリシア市場は月曜日、ほぼ1ヶ月ぶりに強制休業を終え、取引を
再開したが、ほぼ23%値下がりをした。アテネ市場は、これによ
り、国内の経済状態が、劇的な情報であることを示している。株式
市場から読み取れるように、現在多くの出資者は、ギリシア企業の
株式を売却する方向に進んでいる。特にギリシアの工業が賃貸して
いる様子は、ロンドンのマーキット研究所の新たな結果が裏付けて
いる。つまり購買担当者景況指数が、歴史的な低水準に落ち込んで
いる。

     国内ニュース

シュトローナハはテレヴィ番組で「断念」は考えていないと発言

テレヴィ番組「夏の対談」に、党の設立者フランク シュトローナ
ハが、月曜日夕刻に出演し、彼の政党の崩壊の兆候が、予想通り話
題の中心となった。オーストリア系カナダ人である彼は、事件につ
いては嫌々ながら、過去について語ることは望んでいない、と述べ
た。ただし彼は、彼の政党の未来について、具体的な発表をする義
務がある、とも述べた。シュトローナハは、楽観的な姿勢を示し、
いずれにせよ動揺することはない、と述べた。彼は10年か20年後に
なっても、自分が連邦首相にすら手が届くと見ている。また彼は
「私はまだ挫折したわけではない」と力強い言葉ではないが、希望
を述べた。




8月4日(火)

     国外ニュース

ストックホルム地下鉄で右翼が宣伝活動 混乱が生じる

右派大衆迎合的なスウェーデン民主党が、極めて混雑したストック
ホルムの地下鉄駅エステルマルムで、再び宣伝活動を行ない、怒り
と抗議を引き起こした。同党は、観光客にわかりやすいように、巨
大な英語の横断幕に、スウェーデンの「混乱」の責任は、彼らの考
えによれば、路上生活者と乞食によって起きている、と書いてい
る。その後、ストックホルムとインターネット上では、抗議の波が
さらに拡大している。同市の交通企業体は、人権を軽視する宣伝活
動を断つことを検討している。

     国内ニュース

トライスキルヒェン難民受け入れ中止が発効

難民緊急収容施設トライスキルヒェンへの難民受け入れ停止は、水
曜日に発効する。深夜から当面は、一切の難民は、完全に人であふ
れている敷地に、滞在することができない。また連邦は、新たに
1千1百人分の難民施設を建設する、と予告している。ニーダーエス
ターライヒ州は、トライスキルヒェンの難民受け入れ停止を実施し
た。その根拠になっているのは、過去数週間で、厚生当局の調査結
果である。特に衛生施設の状況が不十分である、とされた。内務省
によれば、火曜日には、およそ4千人の難民が、トライスキルヒェ
ンに滞在しており、うち、1千5百人は寝場所が決まっていない。内
務省は先日、女性と子供3百人のために、この敷地にある安全アカ
デミーの建物を、開放したばかりであった。




8月5日(水)

     国外ニュース

広島原爆投下70年 爆弾の結果

日本の都市広島と長崎上空で、70年前に原子爆弾が投下されたが、
相変わらずこれは意見の対立を生んでいる。数十万人の命を犠牲に
したこの爆弾は、戦争を終わらせ、日本を降伏させたのか? ある
いはソ連の対日宣戦布告が、日本の無条件降伏のほうが、より大き
な影響を与えたのか? はっきりしているのは、この2回の空爆の
甚大な結果によって、日本は、戦争推進国から犠牲者になった、と
一般に受け止められている、ということである。そして米国はこれ
によって、他国に、全く別の問題提起をするつもりであった。

     国内ニュース

ミクル・ライトナー「亡命問題で軍の支援活動参加はあり得る」/P>

内務大臣ヨハナ ミクル・ライトナー(国民党)は、亡命問題で、
オーストリアでは国防軍の補助的な活動があり得る、と見ている。
警察は、能力の限界に来ているので、「この問題では、国防軍を支
援のために、動員する必要があることを、私は否定しない」と昨日
のテレヴィ番組で述べた。ブルゲンラント州首相ハンス ニースル
(社会民主党)は、かなり以前から国防軍を、「警察の多様な任務
の支援のために」、補助的に動員するよう求めていた。




8月6日(木)

     国外ニュース

ギリシア支援でオランドは早期に合意が得られると期待

破産の際にあったギリシアに対する新たな支援策を巡る対立で、フ
ランス大統領フランソワ オランドは、8月末までに合意が得られ
る、と期待している。彼は、ギリシア首相アレクシス ツィプラス
と、エジプトで話し合った後、話し合いはよい雰囲気で行なわれた
、合意を得るまでには、まだ困難な道がある、と述べた。ただし、
今のところ、話し合いは正しい方向に進んでいる、とオランドは見
ている。これより前には、早期合意ができないとの声が強まってい
た。それによれば、さらにつなぎ融資が必要である可能性が、否定
できない。

     国内ニュース

国際アムネスティはトライスキルヒェンを訪問 意見は表明せず/P>

木曜日には人権組織、国際アムネスティは、6時間にわたって、ト
ライスキルヒェンの難民緊急収容所の情報を収集した。4人がこの
収容所を訪問したが、まだ意見を表明しなかった。彼らは、内務省
で率直な話し合いが行なわれた、と指摘し、ロンドンの同組織本部
の情報の分析は、まだ完了していない、と述べた。同組織によれ
ば、「数週間前から厳しさを増している物資供給の状況が、今回訪
問した決定的な原因である。




8月7日(金)

     国外ニュース

バングラデシュでは今年4件目のインターネット活動家殺害事件

2013年にはバングラデシュで、無宗教のインターネット活動家アフ
メド ラジブ ハイダーが、小さなイスラーム教徒組織によって殺
害されたが、これは同国および諸外国で憤慨の嵐を引き起こした。
しかし、これは始まりに過ぎなかった。2月には、宗教に批判的な
インターネット サイト「ムクト・モナ」の創設者アビジット ロ
イが、なたで斬り殺された。さらに2件の殺害が、3月と5月に起き
た。今回、別の活動家ニロイ カクラバルティが、なたで斬り殺さ
れた。この犯行の背後には、急進派イスラーム教徒がおり、さらに
暗殺事件が起きると懸念されている。活動家84人が載った名簿が出
回っており、神を冒涜した容疑で、彼らを処刑することを求めてい
る。

     国内ニュース

亡命問題で連邦と州は手詰まり状態

難民の宿泊場所をめぐる足の引っ張り合いで、政府は7月末に計画
を作り上げ、本部を立ち上げる方針であった。ただしそれ以来、性
急な活動は感じられるが、連邦、各州、市町村の間での対立が原因
で、何も変わっていない。逆である。内務省が、立場を定めるとす
ぐ、市町村と各州は、それに反対する立場を出していた。これによ
り各州と官庁の間での、話し合いの機運は冷え込んでおり、そのた
め対立は、政治的な打算で改善していない。




8月8日(土)

     国外ニュース

ウクライナ政府はドバルデューを要注意人物に

ウクライナ危機で、同国政府は14人のロシア人芸術家を「国内の安
全にとって危険」である、と判断し、要注意人物の一覧に載せた。
その中には、フランスの俳優で、ロシア国籍を獲得したジェラール
 ドパルデューも含まれている、とウクライナ文化賞は土曜日に発
表した。要注意人物とされた全員は、今後は、ウクライナでは、テ
レヴィ、ラジオ、映画でも姿を見たり、声を聞いた意することはな
くなる。ドパルデューに対しては、先に5年間の入国禁止が科され
たばかりであった。「要注意人物名簿」はさらに拡大される、との
ことである。

     国内ニュース

社会保険会社中央連合会長「治療はもはや時代遅れ」

社会保険会社中央連合会長ピーター マクドナルドは、「治療」の
態勢を「最新のもの」にする方針である。この治療は、「今なお
1950年代、60年代に作り上げられたもので、古い治療の計画は、も
はや時代遅れである」との彼の発言を、「プロフィル」誌は、日曜
日に出る号で引用している。彼は、治療には1千9百オイロほどかか
るが、この「投資」は「健康保険会社に報いる」ものでなければな
らない、「補助金付きの休暇もどきから、治療計画を切り離す方針
である。我々は貴族時代の古い治療の考え方を離れ、健康のための
予防に力をより注ぐつもりである」と述べた。




8月9日(日)

     国外ニュース

バングラデシュ 警察は「第3の性」を募集

南アジアでは、ヒジュラーは「第3の性」と名指されている。彼ら
は、自分を女性でも男性でもないと感じており、自分は独自の第3
の性に属している、と規定している。彼らは長い伝統を持ち、イン
ド、パキスタン、バングラデシュでは、数年前からは法的にも承認
されている。それにもかかわらず、彼らはずっと差別にさらされて
いる。バングラデシュ政府は、これを変える方針で、ヒジュラーを
交通警察官として登用する策を強めている。

     国内ニュース

熱波は終わりが見えず

7月は、観測史上最も扱ったが、この暑さは過去数日、同じ調子で
続いている。予報は一致して、今週最も暑い日は、木曜日の38度
で、少なくとも東部では金曜日には、35度に達する。その後ようや
く、西部でだけは涼しさが来る予想である。「警戒信号赤」の最新
の予想は、今週水曜日まで続くが、熱波はそれほどすぐには立ち去
りそうにない。




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