2月15日〜21日のドイツのニュース



2月15日(月)

シリアの病院複数が爆撃を受ける

シリア北西部が空爆され、活動家の話によれば、少なくとも9人が
死亡した。イドリブ州のマアッラト アン・ヌウマーン近郊の攻撃
で、支援組織「国境なき医師団」の支援を受けた病院が破壊され
た。関係者によれば、多数のものが負傷した。国境なき医師団のシ
リア代表マッシミリアーノ レバウデンゴは、これは狙った攻撃で
あり、この地域の住民4万人がマケドニアからの物資供給が届かな
くなっている、と述べた。
もう1件の攻撃は、シリアとトルコの国境の町アサス近郊で起き
た。ミサイルは小児科病院と、学校に命中し、少なくとも民間人
14人が死亡した、と住民は報告している。活動家とトルコ首相アフ
メト ダーヴトオールは、ロシアのジェット機がミサイルを発射し
た、と非難した。

     その他のニュース

トルコはシリア北部でクルド人民兵を威嚇

トルコは、シリアのクルド人民兵に対し、さらに進軍する、と警告
した。首相ダーヴトオールは、ウクライナに向かう途中で、トルコ
はシリア北部の都市アサスをYPG(クルド人民防衛隊)民兵の手に
委ねるつもりはない、と述べた。YPGがこの地域から撤退しないの
であれば、シリア軍空港メナグフも利用不可能にするつもりであ
る、週末にはトルコ軍は、クルド人民族組織がアサス近郊に持つ民
兵の拠点を、大規模に攻撃していた。トルコ軍が攻撃し続けている
にもかかわらず、クルド人戦闘員は、シリア北部の攻防戦が続くア
レッポ市に相変わらず迫っている。クルド人と、トルコの空爆の支
援を受けたイスラーム教徒は、アレッポ近くのタル リファート村
をめぐって戦闘を続けている、とのことである。

キリスト教民主同盟幹部は移民の社会への溶け込み案を可決

長期にわたってドイツに滞在する難民が社会に溶け込めるように、
キリスト教民主同盟は、より強い拘束力を持つ規則を定める方向に
進む。同党事務長タオバーは、幹部が可決した提案に、これが含ま
れている、と発表した。同党は特に、社会への溶け込みや、ドイツ
語講座に参加しなかったり、無理のない就業機会を拒否した場合に
は、社会福祉給付を削減するよう要求している。当初は同党も、長
期失業者同様に、亡命の権利を持つ人には就職して最初の6ヶ月、
最低賃金は適用しない方針であった。同党社会福祉の担当者が懸念
を表明したため、これは修正された。社会民主党はこれを強く批判
していた。これを受けて「亡命の権利を有する人と承認された難民
には、最低賃金が適用されない実習期間を、最低でも6ヶ月に延長
される」となった。

EUの資金がギリシアとマケドニアにさらに使われる

EU委員会は難民危機克服のために、ギリシアにさらに1,270万オイ
ロを調達した。この資金で、少なくとも8千人の難民を受け入れる
施設が作られる、とEU同委員会は発表した。それによれば、ギリシ
アのアッティカ地区およびマケドニア中部にプレハブ住宅を建設す
るための資金である。ギリシアの北の隣国マケドニアは、1千万オ
イロの財政支援を受け取る。EUに加盟していないマケドニアは、西
バルカン経路上にあり、難民がギリシアから他のEU各国に移動する
時に利用する。EU委員会広報は、この資金注入は、柵を建設したり
「国境を閉鎖する」ためのものではない、と述べた。




2月16日(火)

ウクライナ 内閣は退任へ

経済的に疲弊したウクライナは、間もなく政権交代を迎える。大統
領ペトロ ポロシェンコは、首相アルセニー ヤツェニュークに、
辞任するよう求め、内閣改造に賛成した。ポロシェンコはキエフ
で、ヤツェニュークは連立各党の指示をもはや受けていない、と述
べた。また彼の政党は、この火曜日にも国会に不信任動議を提出す
る、と予告し、不信任動議提出に必要な国会議員150人の署名は集
まった、と語った。ポロシェンコは、新政権は選挙を行なうことな
く、今までの連立与党から組閣される、キエフには選挙を行なう時
間はない、とも述べた。
ポロシェンコの政党は国会での最大勢力であり、それに首相ヤツェ
ニュークの政党が続く。両党で今までの連立政権を構成している。
ヤツェニュークの政党は、連立が失敗した際に影響が起こる、と警
告した。会派長マクシム ブルバクは、これで大混乱が起こる、と
警告した。

     その他のニュース

トゥスクはギリシアをシェンゲン領域から追放しないように警告

EU評議会議長トゥスクは、ギリシアをシェンゲン領域から追放する
ことに明確に反対した。彼はギリシア首相ツィプラスとアテネで会
談し、ギリシアを追放してもシリアの戦争が終わるわけではなく、
ヨーロッパが難民の目的地であるという事実を全く変えることはな
い、と述べた。一方ヴィシェグラード4カ国ハンガリー、ポーラン
ド、スロヴァキア、チョコが、マケドニアとブルガリアの国境防衛
を強化するように要請したが、ドイツ政府はこの4カ国を批判し
た。首相メルケルは「シュトゥットガルト新聞」に、マケドニアに
防護策を建設することになれば、それはヨーロッパ的な行動ではな
いし、問題を解決することにもならない、と述べた。難民危機は、
木曜日と金曜日にブリュッセルで開かれるEU特別首脳会談の中心議
題である。トルコから到着する難民の多くが、妨げられることなく
バルカンを経由して、オーストリア、ドイツ、スウェーデンへとさ
らに旅を続けているため、ギリシアは数ヶ月前から批判にさらされ
ている。そのため多くの政治家が、ギリシアが国境管理を掌握しな
いのであれば、緊急の場合には、シェンゲン領域から追放すること
を話題にしている。

内務省は難民数予測を否定

連邦政府は、今年どれぐらいの数の難民がドイツに来るかとの予想
を打ち出してはいない。連邦内務省によれば、現時点では、2015年
に信頼の置ける予想を提出することは不可能であり、同省は連邦移
民難民局にこれに関する数字を呈示していない。「ライン新報」
は、労働行政筋の情報として、連邦政府は2016年に50万人ほどの難
民を予想している、と報じた。連邦移民難民局も、予想は不可能で
あるが、50万人という数字は、数回にわたって取り上げられたが、
同局の作業能力との関連で出てきた数字である、と述べた。昨年に
は1百万人以上の難民がドイツにやって来た。

シリア外相「政府は今後野党との対話に応ずる用意がある」

シリア外相ムアリムによれば、内戦を解決するために、シリアに
は、前提条件を付けず、国内の様々な勢力との対話に応ずる用意が
ある。彼は国連仲裁役ミストゥラとダマスカスで会談した後、政府
交渉団は、ジュネーヴでの和平会談で、聞き解決のための努力が真
剣なものであることを証明したと述べた、国営シリアアラブ通信社
Sanaは報じている。シリアを訪問中のミストゥラは、行き詰まって
いる和平会談を再び前進させるべく、努力を続けている。また彼
は、停戦を実現し、包囲されているシリアの各都市の住民に、支援
物資を供給することに理解を求めている。国際シリア交渉団は、金
曜日にミュンヒェンで、1週間以内に効力を持つ内戦の国シリアで
停戦をすることに合意していた。しかしシリア大統領アサドは、
1週間以内に必要な条件と命令をまとめることができるものはいな
い、と発表していた。シリアの政府支持派は過去数週間、ロシアの
空爆の支援を受けて、同国北部で重要な地域を獲得していた。




2月17日(水)

メルケルはヨーロッパが厳しい試練にさらされていると見る

連邦首相アンゲラ メルケルは、EU首脳会談を翌日に控え、難民危
機の中で間違った方向に舵を切らないように、と警告した。彼女は
政府声明の中で、問題を克服し、その結果ヨーロッパその結果すべ
てのEU加盟国が被害を受けないですむように、EUはすべての力を傾
注しなければならない、と述べた。彼女はそのために、難民が発生
する原因に対処することで、難民の数を押さえ込むために今後も戦
うつもりである、と語った。また彼女は、ブリュッセルの首脳会談
では、難民の受け入れる数を決め直すことは議題にはならない、
ヨーロッパとトルコが、難民の数を減らすための活動が、うまくい
くかどうかが問われる、と語った。東ヨーロッパは、ギリシア、ブ
ルガリア、マケドニアの国境を閉鎖する用提案しているが、メルケ
ルはこれを改めて拒否し、その代わりにEUと外部の国境に力を集中
しなければならない、と語った。彼女はエーゲ海の情勢を念頭に置
いて、EUは海の国境も防衛するようにしなければならない、と述べ
た。

     その他のニュース

オーストリアは1日あたり80件の亡命申請だけを受け入れる方針

難民が押し寄せ続けていることに鑑み、オーストリアは移民の入国
に一日あたりの上限を導入する。金曜日から同国は、1日あたり最
大で80件の亡命申請を受け入れる方針である、と内務省は発表し
た。隣国に国際的な保護を求める人は、合わせて最大3,200人が国
境を越えることが許される、とのことである。内相ミクル・ライト
ナーは、バルカン経路上にある各国が、自分の国境をより厳しく守
ることが重要であり、うまく連携が取れれば、その分だけ連鎖的な
効果が拡大する、と述べた。一日あたりの受入数を設定すること
で、スロヴェニア側への逆流が起こり、国境の負担も生じることに
なる、と内務省は設営した。今年オーストリアは、最大限であわせ
て37,500人の難民を受け入れる方針である。昨年はその数が9万人
であった。

トルコ軍は別の都市でも対PKK作戦を開始

トルコ兵は、同国南東部の別の町で、禁止されているクルディスタ
ン労働者党PKKに対する作戦を開始した。シルナク州のイドリブ
で、外出禁止が科されてから、現地ではPKK戦闘員との激しい衝突
が起きている、とDHA通信は伝えた。それによれば、軍は戦車を投
入し、PKKの戦闘員がバリケードを築き、穴を掘って立ち入れなく
したイドリブ市の一画に、兵士が侵入した。クルド人民兵YPGがシ
リアに進軍したことに対し、トルコは10キロ幅の防衛地帯を故郷の
シリア側に作るよう求めている。この戦闘が禁じられる地帯では、
アサス市も含まれる、と副首相アクドアンは述べた。トルコの砲兵
隊は、過去数日アサス近郊のクルド人の拠点を砲撃した。

国連は包囲されたシリア人に支援を届ける

国連は水曜日にシリアの複数の包囲された年へ、支援物資輸送車団
を派遣する方針である。国連シリア特使ミストゥラは、ダマスカス
での話し合い後にこれを確認した。これより前に彼は、封鎖された
村落へ支援者が「自由に立ち入る」ことをめぐって、外相ムアリム
と合意していた。国連人道問題調整事務所OCHAは、ダマスカス地域
にある政府軍によって包囲されているマダヤやサバダニや、反乱勢
力によって包囲されている北部のフアーやカフラヤ、さらに政府軍
の飛び地で、テロ民兵「イスラーム教国IS」が支配しているダイル 
アル・サウルへも、生きていく上で重要な物資を送る、とヨルダン
の首都アンマンで発表した。国連によれば、シリアでは48万6千人
ほどが、包囲された町や村に暮らしている。




2月18日(木)

ウクライナの親ヨーロッパ連立政権は多数派ではなくなる

ウクライナ首相アルセニ ヤゼニュク率いる親ヨーロッパ連立政権
は、国会での多数派の座を失った。自助党会派は、キエフで連立か
らの離脱を発表した。会派長オレグ ベレシュクは、首相ヤゼニュ
ク政権が閥族主義と汚職にまみれている、と非難した。時陸で多数
を握らない、ヤゼニュクは退陣の際にある。30日以内に、新たに多
数を持つ政権が成立しなければ、選挙が早期に行なわれる可能性も
ある。これより前に、元首相ユーリア ティモシェンコ率いる祖国
党が、連立政権を離脱していた。ティモシェンコは、その他の会派
にも、政権を離脱するようにと呼びかけ、新たな同盟を作るべき時
である、と語った。ティモシェンコは首相ヤゼニュクは、閥族主義
に陥っている、と非難している。また彼女は、首相就任に意欲を
持っている、と強調した。

     その他のニュース

ユンケルは難民首脳会談に期待しすぎないように求める

ブリュッセルでEU首脳会談が始まるのを前に、EU委員会議長ユンケ
ルは、難民危機のさなかでの決断に関して、期待を持ちすぎないよ
うに求めた。28カ国の首脳が集まる会議を前に彼は、「大きな影響
を持つ決定」が取りまとめられることはないだろう、重要なのはま
ず、既に決まっていることを実施に移すことだ、と述べた。それに
よれば、16万人の難民の分散受入などが議題となる。ユンケルは、
「好意的に言っても、これは不十分にしか実施されていない」と述
べた。彼は英国の改革要求を念頭に置いて、EU首脳会談では英国と
合意が得られることに自信を覗かせ、英国首相キャメロンと「今な
お多く話し合う必要がある」が、英国は「EUの建設的および活動的
な加盟国であり続ける」と確信している、と語った。キャメロン
は、英国がEUに残留するかどうかについて国民投票を前に、EUにい
る外国人の社会福祉給付を削減することを求めている。オイロ使用
国が決定を下す際に、英国がより大きな発言力を持てるように求め
ているが、これに対しても反対がある。

トルコ首相「PKKとシリアのクルド人民兵がアンカラを攻撃した」

トルコ政府は、禁止されているクルディスタン労働者党PKKと、シ
リアのクルド人民兵YPG(クルド人民防衛隊)が、死者28人を出し
た案から襲撃事件を引き起こした、としている。両組織はこれを否
定している。ダーヴトオールは、この犯行ではシリア人が行動し
た、と述べた。政府の発表によれば、容疑者14人が逮捕された。一
方同国南東部での軍事輸送者列が襲撃を受け、兵士6人が死亡し
た。治安部隊は、この責任はPKKにある、としている。これより前
に北イラクでは、トルコ空軍がPKKの拠点を攻撃していた。軍によ
れば、夜間に国境地帯ハフタニンの目標地点を爆撃した。諸外国の
呼びかけにもかかわらず、トルコは、シリア北部にあるクルド人民
兵の拠点を攻撃し続けている。キリス地域の国境にいるトルコ砲兵
隊は火曜日に再び隣国に向けて発砲した、とDHA通信は伝えてい
る。

ポーランド元大統領ワレサに再びスパイ疑惑

ワルシャワの国民記憶研究所IPNは、ポーランド元大統領ワレサ
が、秘密情報部のために働いていた、と非難した。PAP通信によれ
ば、11月に死亡した元将軍キスツァクの家の中で、ワレサの人事記
録と秘密情報部との協力に関する義務声明が見付かった、と所長カ
ミンスキが述べた。ワレサは、共産主義時代、労働組合連帯の指導
者であり、その後1990年から95年まで、民主的に選ばれたポーラン
ド初代大東医療を努めた。彼は、この種の書類が存在していること
を否定し、捏造であると述べた。ワレサは2000年に、スパイ活動容
疑で、裁判所から無罪を言い渡されていた。ワレサは10月から政権
を握る民族主義保守派政権と、与党「法と正義PiS」党首カチンス
キを批判している、と見られている。12月には、社会的な対立に直
面し、自由の英雄であるワレサは、ポーランドで「内戦が起きる」
ことがないように、と警告した。国民記憶研究所は、ドイツの秘密
警察文書局のポーランド版である。




2月19日(金)

ギリシアは難民危機を「英国のEU離脱」投票と結びつける

ギリシアは、英国とのEUに関する妥協に賛成する条件として、難民
危機での保証を挙げた。ギリシア政府は、ブリュッセルでのEU首脳
会談では3月初めの次回首脳会談までに、どの国も難民に対して一
方的に国境を閉鎖することができない、との「全会一致での決定」
を求めている、と発表した。英国政府が求めているヨーロッパ政治
の改革に関する交渉は、行き詰まっている。首相デイヴィッド 
キャメロンはブリュッセルで、自分の考え方に合致しない合意を受
け入れるつもりはない、と強調した。争点となっているのは、英国
への移民を制限するために、EU外の出身者に対する社会福祉給付を
取りやめるかどうかである。英国は、オイロ使用国が決定を下す際
に、より強い発言権を求めているが、これにも抵抗がある。キャメ
ロンはおそらく6月に、EUに残留するかどうかを、国民に投票を求
める意向である。

     その他のニュース

EUはトルコの行動計画を3月まで試す方針

EUは難民危機の中で、当面はトルコと協力し、3月上旬の特別首脳
会談で、その後の戦略を決定する方針である。EUトルコ行動計画を
試すことになる、と首相メルケルはも金曜日夜にブリュッセルで述
べた。この会議では、EU加盟28カ国の大統領と首相が協議を続けて
いる。トルコとの合意は11月末に可決されており、トルコに対し
て、ギリシア国境の監視を大幅に強化するよう求め、その見返り
に、EUはトルコ国内にいるシリア戦争難民に物資を供給するため
に、30億オイロを提供していた。外交官によれば、メルケルは深夜
遅くまで他の首脳と、バルカン経路周辺の国境閉鎖の可能性につい
て議論をしていた。オーストリアは、金曜日から1日あたり80人の
難民しか受け入れないと予告しているが、EU加盟国の中にはオース
トリアを批判している国もある。オーストリア首相ファイマンは、
この批判を意に介していない。1年あたり37,500人の難民を受け入
れることは、「小さなことではない。彼らを社会に溶け込ませ、公
平な扱いをしなければならず、住宅と雇用をを必要としている」と
彼はブリュッセルで述べた。

トルコはシリア北部のクルド人を攻撃

金曜日にシリア停戦が計画されていたにもかかわらず、暴力は弱ま
ることなく続いている。トルコ軍は今までで最も激しい攻撃を同国
北部に対して、数時間にわたり繰り広げ、クルド人民兵YPG(クル
ド人民防衛隊)が支配している地域を砲撃した、とシリア人権監視
団は発表した。特にアレッポ市の北と北西部のが攻撃目標となっ
た。大統領エルドアン率いる政権は、シリアのクルド人と禁止され
ているクルディスタン労働者党PKKが、アンカラで水曜日の夕方に
軍の輸送車団を襲った襲撃事件の背後にいる、と非難している。こ
の事件では28人が死亡した。クルド人会派はこれを否定している。
ロシアは明確にシリアの同盟者アサドを批判し、ロシアはこの危機
に、政治的、外国的、そして最終的には軍事的にも、極めて真剣に
関与している。そのため、(大統領)アサドがこれに答えるとすれ
ば、それはよいことだ、とロシア国連大使チュルキンは述べた。ア
サドは先日、シリア停戦を拒否し、シリア全体を奪還するつもりで
ある、と予告していた。

米国はリビアを空爆 犠牲者多数

米国の戦闘機が、西リビアの都市サブラタ近くにあるテロ民兵「イ
スラーム教国IS」の基地を攻撃した。米国の高官がこれを確認し
た。それによれば、チュニジア出身のISの指導者シュシャンを狙っ
たものである。シュシャンは、故郷で2件のテロ襲撃事件を起こし
ていた。彼はおそらく死亡したものと見られる。シュッとトリポリ
の西にある陣地が空爆を受け、40人以上が死亡し、その中にはISの
新兵数人が含まれている、とのことである。米国が主導する国際部
隊は、2月上旬に、この地域全体でIS民兵により強力に対抗する、
と予告していた。




2月20日(土)

英国人はEU残留をめぐり6月23日に投票

英国人は、EUを離脱するかどうかについて、6月23日に投票を行な
う。首相デイヴィッド キャメロンは、ロンドンでの閣議後にこの
期日を発表した。その際彼は、「我々の世代が行なう最も重要な決
定」の一つである、と述べた。彼はこれより前に既に、連合王国が
EUに残留sるために、全力を挙げる、と予告していた。これより前
に、ブリュッセルでEU加盟各国の大統領と首相は、英国が求めるEU
改革に関する妥協案に合意していた。キャメロンはこの妥協で、自
分の中心的な要求を認めさせることができた。たとえばオイロ使用
国の決定に、英国政府にとって重要な決定を下す際には、拒否権は
ないものの、発言権を持つことなどである。EU外から英国に新たに
やって来る外国人は、4年間社会福祉給付を拒否し、入国に上限を
設定する権限も含まれる。

     その他のニュース

EU監視団はウガンダ選挙委員会を批判

東アフリカのウガンダで大統領選挙を受け、EUの監視団は、選挙委
員会には中立性が欠けている、と非難した。また彼らは、選挙を実
施した者たちに、今回の投票は、「同国の多くの場所では、平静を
保ち平和的な環境で実施された」と保証した。野党の指導者ベシ
ジェが自宅拘留されていたがこれは「意見発表の自由の深刻な侵
害」である、とEU監視団は批判した。選挙委員会は、長年にわたっ
て大統領を務め、71歳のムセヴェニが、投じられた票の61%ほどを
獲得し、大統領選挙の勝者である、と発表していた。対立候補ベシ
ジェは、金曜日に再び逮捕され自宅拘留されたが、投票の35%強を
獲得した。ドイツ社会民主党所属で、欧州議会銀ライネンは、ウガ
ンダは、民主的で平和的な道を亜緩むように、とも目前にある課題
を実現しなければならない、と述べた。ムセヴェニとベシジェは、
元ウガンダ対頭領オボテとの戦いでは、かつては密接に協力し合っ
ていた。ベシジェは当時は、ムセヴェニの侍医であった。

リビアで米国が攻撃 セルビア人人質2人が死亡した模様

米国が、リビアでジハード主義民兵「イスラーム教国IS」の支持者
と見られる者を空爆し、セルビアの発表によれば、イスラーム教徒
に誘拐されたセルビア人2人も殺害した。セルビア外相ダチッチ
は、大使館員2人が11月に誘拐されたが、犠牲者2人の身元は今後確
認しなければならない、と述べた。米軍は金曜日、西リビアのサブ
ラタ市にあるISの陣営を、軍用機で攻撃していた。この時は、少な
くとも40人が死亡し、その中にはおそらく急進派1人も含まれてお
り、彼は昨年隣国のチュニジアで、2件の襲撃事件を引き起こして
いた。このセルビア人2人も、サブラタ近郊で誘拐された。長年権
力の座にあったカッザーフィーが4年前に失脚してから、リビアは
多くの対立する民兵によって支配されている。競合関係にある政府
と国会が、トブルクとトリポリにあるほか、急進派も権力をめぐっ
て争っている。ISジハード主義者は、同国で勢力を拡大するため
に、この情勢を利用している。

中国は株式市場の最高監視役を解任

中国の株式市場が乱高下したことを受け、株式市場監督役会会長が
解任された。国政新華社通信によれば、肖鋼の後任には、中国農業
銀行の経営評議会議長で、発券銀行の元副総裁である劉士余が就任
する。肖は、自動停止機構の発案者と見られている。この機構は、
今年初めに導入されてから、4日後に廃止されたが、それは彼が期
待したようには、株式市場の状況を落ち着かせることができず、混
乱を引き起こしたためだった。57歳の肖は、2013年3月から株式市
場安徳や句会の会長を務め、当初は資金を、過熱する不動産市場か
ら、株式へ誘導して、賞賛を受けていた。さらに彼は、内部関係者
の取引に、大規模に対処していた。まだ彼は、2015年夏には、数ヶ
月間で、株式市場が4割落ち込み、中国経済の今後に関して、世界
が懸念を持つのを阻止することができなかった。




2月21日(日)

ダマスカス郊外が襲撃される 死者30人以上

シリアの首都ダマスカス郊外で連続爆破事件が起こり、政府に近い
報道機関と目撃者の話によれば、少なくとも30人が死亡した。国営
シリア テレヴィは、合わせて4発の爆弾が破裂し、多くの人が負
傷した、と伝えた。目撃者によれば、爆発が起きたのは、サイエダ 
サイナブ地区である。英国に拠点があるシリア人権監視団は、自動
車爆弾と自殺攻撃犯による攻撃である、この事件はシリアのホムス
市で2発の爆弾が破裂した襲撃事件からわずか2時間後の出来事だ、
と伝えている。このホムスでの事件では、目撃者によれば少なくと
も32人が死亡していた。
サイエダ サイナブは、シーア派にとってはシリアで最も重要な聖
域があるまちで、自殺攻撃犯が1月に60人を殺害していた。この襲
撃は、急進派民兵「イスラーム教国IS」によるものとされている。

     その他のニュース

ケリー「シリア停戦に向けた条件で基本的合意が成立」

シリア停戦をめぐる議論が続いているが、米国の発表によれば、ロ
シアとの間で基本的合意が成立した。米国外相ケリーは、ロシア外
相ラヴロフと電話で会談し、「戦闘行為を中断するための条件につ
いて、暫定的な合意」を取り付けた、停戦は「数日中に始まる」可
能性がある、とヨルダンの首都アンマンで述べた。米国、ロシア、
および重要な地方勢力は、先日ミュンヒェンで停戦に合意し、金曜
日にこの停戦は効力を持つはずであった。しかし暴力はこのところ
増加している。目下シリア大統領アサドは、ある条件の下で停戦を
受け入れる用意がある、と発表した。彼はスペインの新聞「パイ
ス」に、テロリストたちが、自分たちの立場を改善するために、停
戦を利用するのは許さない、と述べた。さらに他の国々、特にトル
コは、テロリストがさらなる戦力、武器、補給上の支援を手に入れ
ることを阻止しなければならない、とも語った。シリア政府は、反
乱勢力をすべてテロリストと呼んでいる。

新聞報道「リビアでは15万人が渡航を待っている」

報道によれば、ヨーロッパ当局は、国境を越える密入国業者が、バ
ルカン経路上の国境監視が強化されたため、北部へ続く新たな道を
探している、と予想している。ギリシアとトルコの間のエーゲ海
で、EUと外部の国境の安全をさらに確保することは、難民がリビア
やエジプトからの危険な地中海の経路に進路を変えることにつなが
るだろう、と「ヴェルト紙日曜版」は書いている。複数の国々の通
信社は、リビアの湾岸の地域では、およそ15万人の難民が、渡航に
より適した天候になるのを待っているのを見ている。それによれ
ば、今までは、難民はエリトリア、ナイジェリア、ソマリアなどの
出身であるが、シリアからの移民の数も増加している。難民の通る
経路は、今後は、黒海経由、ジョージア(旧グルジア)とロシア経
由、ある花から地中海を通じてイタリアへとなる可能性もある、と
のことである。この間にドイツの海軍の艦船は、リビア沖合で
120人の移民を海難事故から救出した

バオツェン難民受け入れ施設での火災は放火の疑い

バオツェンに建設が予定されている難民宿泊施設で火災が発生した
件で、捜査陣は建物内部に火の回りを早くする物質の痕跡を発見し
た、と警察は発表した。この火災は元ホテルで土曜日の夜に起き
た。野次馬がこの出来事を見守った。警察発表では、傍観者の中に
は、一杯機嫌の者や、否定的な意見を述べる者、「あからさまな喜
び」を表明する者もいた。2人の男が、消防の作業を妨害した。ザ
クセン州州首相ティリッヒは、最近同州で起きた難民と受入施設襲
撃を、厳しく批判した。キリスト教民主同盟の政治家である彼は、
これは犯罪者による不快な行為であり、バオツェンの将来の亡命申
請者受け入れ施設で起きた事件と、クラオスニッツでの事件は、
「愕然とさせると同時に衝撃を与える」者だ、と述べ他。クラオス
ニッツでは、木曜日夕刻に、約百人の暴徒が、到着した難民を乗せ
たバスを妨害し、「私たちが国民だ」と叫んでいた。




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