7月17日〜23日のオーストリアのニュース



7月17日(月)

     国外ニュース

汚職裁判 偽造の字体がシャリフを追い込む

パキスタン首相ナワズ シャリフは、政治家としての未来を心配し
なければならない。それは特に、マイクロソフト社の字体のためで
ある。月曜日には、汚職事件の最後の審理が始まった。この審理
は、シャリフから権力を奪うことにつながるかもしれない。2016年
にパナマ文書が公表されて、シャリフが家族の海外での取引してい
ることが、推測されている。2006年の書類から見ると、権力の握る
彼の一族は、負担を軽減させていたが、今回はこの文書がカリブリ
という書体で書かれており、これは2006年には存在しなかったため
である。

     国内ニュース

大統領はスロヴェニアとクロアチアの大統領と会談

オーストリア、スロヴェニア、クロアチアは、今日、3カ国の協力
を確実にするための措置を取る方針である。オーストリア大統領ア
レクサンダー ファン デア ベレンは、スロヴェニア大統領ボル
ト パホルと、クロアチア大統領コリンダ グラバル・キタロビッ
チと、ザルツブルクで公式会談を開く。両国の国境を巡る対立が、
暗い影を落としている。




7月18日(火)

     国外ニュース

国家社会主義地下組織裁判の最終弁論が始まる

ドイツの右派テロリストと目される者たちに対して、国家社会主義
地下組織NSUの裁判が始まってから4年以上経ち、水曜日には最終弁
論が始まる、とミュンヒェン上級州裁判所が発表した。主たる被告
ベアーテ ツシェーペは、国家社会主義地下組織の3番目の隊員
で、唯一の生存者であり、2013年5月以降、10件の殺人に関与した
疑いが持たれている。テロリスト2人ウーヴェ ムントロースと
ウーヴェ ベーンハルトとともに彼女は、ほぼ14年間地下で活動し
ていた。この2人は、この期間中に、10人を殺害し、うち9人は人種
差別的な動機に基づいたものである

     国内ニュース

安全対策法が不信を招く

安全対策法計画が高波を生んでいる。この法案は、緑の党と新オー
ストリア党NEOSと、情報保護活動家から、激しい批判を受けてい
る。情報保護活動家は、多くの批判的な言葉を掲げて、抗議活動を
開始した。「監視法」は、個人の基本的な権利を深く侵害するもの
だ、というのが基調である。批判の中心は、コンピューターやホ
ワッツアップなどの監視である。批判している人たちは、「連邦ト
ロイ人」を導入しなければ、それは可能かどうか疑わしい、と見て
いる。連邦トロイ人は、密かに送り込むソフトウェアで、個人情報
を読み取るためのものである。




7月19日(水)

お休みです。



7月20日(木)

     国外ニュース

テロと輸入 ドイツ政府は的確にトルコを威嚇

ドイツは、トルコとの最近の拘留に関する対立で、経済的な力を誇
示している。ドイツ外務大臣ズィークマール ガブリエルは木曜
日、今後どのように投資の保証とトルコに対する経済支援を、どの
ように行なうべきか、議論に付していた。ドイツの企業が、トルコ
との取引の際に、今までより大きな危険に備えなければならなくな
るかもしれない。さらに新たに旅行に関する指示が出されて、観光
の意欲を削ぐ。結局トルコ経済に手痛い打撃を与える可能性がある
この措置が、実施に移されることになる。少なくともEUからは、こ
れに関して拒否の声が出ている。

     国内ニュース

反ユダヤ主義の発言 大統領が厳しく批判

連邦大統領アレクサンダー ファン デア ベレンは、自由党の国
会議員ヨハネス ヒュープナーの反ユダヤ主義発言に、狼狽してい
る、と述べた。「反ユダヤ主義をもて遊ぶことは、どのような結果
につながるかは、誰もが心得ておかなければならず、最高度に無責
任である」と大統領は「クリール」紙にのべた。




7月21日(金)

     国外ニュース

神殿の丘暴動 パレスチナ人はイスラエルとの連絡を切断

神殿の丘での先に危機が、パレスチナ人とイスラエル人の間の関係
に暗い影を落としている。神殿の丘の監視が強化されたことを受
け、パレスチナ人は、イスラエルとの公式の接触を断絶した。関係
が再開されるのは、イスラエルがこの安全対策を破棄した場合に限
られる、とパレスチナ人大統領マハムード アッバスは述べた。金
曜日には追加の監視措置が取られたため、パレスチナ人デモ隊とイ
スラエル治安部隊が激しく衝突し、死傷者が発生していた。

     国内ニュース

改革の必要 リュテルンは社会保障の禁忌に触れる

次期政権は、社会保障の改革をほとんど回避することはできないだ
ろう。この間に改革を求める声が、極めて大きくなっている。社会
福祉省が委託した研究によれば、これに関する行動指針を示すもの
になる可能性があり、発案は遅れがあったものの、8月末に提出さ
れる。議論の中心点は、現在21ある年金、自己、疾病の保険を統合
することである。そのほかにも、多くの提案が議論されるが、対立
を呼ぶ可能性もある。




7月22日(土)

     国外ニュース

激しい冬の嵐でニュー ズィーランドが大混乱

ニュー ズィーランド南東の一部が、激しい冬の嵐のあと、洪水に
さらされている。この地域の大都市クライストチャーチとダニーデ
ンでは、土曜日に緊急事態が発令された。数百人の住民が、冠水し
て危険になった街区を立ち去らなければならなくなった。地滑りの
危険が増大している。気温は氷点下にまで下落している。

     国内ニュース

ケルン「イタリアに反対する立場は取らない」

外務大臣セバスティアン クルツ(国民党)が、先日難民危機に関
して発言をし、イタリアから批判を受けたが、これはまだ終わって
いない。今度は連邦首相クリスティアン ケルン(社会民主党)
も、イタリアの側に立ち、クルツの政策に苦言を呈した。彼は「プ
レッセ」紙のインタヴューで、信頼を得られるように、そして用心
深く外交政策は実施されるべきだ、と要請した。ケルンは、ブレ
ナー峠の国境を閉鎖するとの威嚇も拒否し、「この問題では、存在
していない緊急性が、演出されている」と述べた。




7月23日(日)

     国外ニュース

司法改革 ポーランド大統領は板挟み状態

反対意見もあるポーランドの司法改革では、大統領アンジェイ 
ドゥダに対して、様々な視線が向けられている。国会が賛成したこ
とを受け、実施を阻止、あるいは修正を要求できるのは彼だけであ
る。ドゥダは、重要な司法の代表と会談をおこなう方針である。数
日前から、数万人のポーランド人が、改革に抗議している。この改
革には、政府が慟哭最重要の裁判官を選ぶことができる、との内容
が含まれている。ノーベル平和賞受賞者レフ ヴァウェンサ(ワレ
サ)も、抗議活動に加わり、警告の言葉がEUや米国から出ている。
大統領ドゥダは、板挟み状態である。彼はこれまで、与党「法と正
義」に好意的であった。

     国内ニュース

ブレナー峠の国境 社会民主党と国民党がお互いに警告

難民政策とブレナー峠の国境の閉鎖の可能性に関して、イタリアと
の対立が続いており、社会民主党と国民党の間で、お互いに警告し
合う事態となっている。首相クリスティアン ケルン(社会民主
党)が、外務大臣セバスティアン クルツ(国民党)に、隣国と距
離を取り過ぎないように、と警告したが、内務大臣ウォルフガング 
ソーボトカ(国民党)と、ティロール州首相ギュンター プラター
(国民党)は、クルツに助け船を出し、「クルツを外国であしざま
に言うのではなく、「オーストリアの団結」が必要だ、と述べた。




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