8月7日〜13日のドイツのニュース



8月7日(月)

ニーダーザクセン州議会選挙は10月15日

ニーダーザクセン州の社会民主党と緑の党の連立政権が崩壊したこ
とを受け、10月に州議会議員が選ばれる。州首相シュテファン 
ヴァイルは、ハノーファーで党の幹部と協議した後、10月15日を選
挙の期日としてあげた。選挙が実施されるのは、今まで緑の党の議
員だったエルケ トヴェステンが、突然キリスト教民主同盟に鞍替
えし、そのためヴァイル政権が、州議会で賛成の多数を失ったため
である。過去数日間、選挙の期日を9月24日の連邦議会選挙と同時
に実施することを巡って、話し合いが持たれていた。選挙局長は、
これは憲法の規定に従い、組織上の理由から除外された、と発表し
た。本来であれば、選挙が1月の予定であった。

     その他のニュース

ドイツ政府「クリミア併合は国際法侵害であるのは変わらない」

自由民主党党首リントナーは、ロシアによるクリミア併合は、「長
期的な暫定措置」として、当面甘受してはどうか、と提案したが、
ドイツ政府はこれを拒否した。ドイツ政府もEU全体も、クリミア併
合は以前と同様、ヨーロッパの平和秩序を危うくする国際法侵害で
あると見なしており、国境は尊重されなければならない、と政府広
報代理デマーはベルリンで明言した。リントナーは週末に、ロシア
との関係を築き直すように求め、クリミア占領を暫定措置として受
け入れるように、提案していた。

沿岸警備隊が1千人以上の移民をリビアに連れ戻す

ここ数日で、リビアの沿岸警備隊は、木造船あるいはゴム製の船か
ら、1千人以上の移民を、地中海で救助し、内戦の続く同国に連れ
戻した。国際移住機関の発表では、金曜日以降、合わせて1,124人
が海で救助された。イタリアでの報道では、救助されたのはモロッ
コ、チュニジア、アルジェリア、スーダンだけでなく、サハラ砂漠
の南やシリア出身者も含まれている。人権組織は繰り返し、移民を
リビアに連れ戻すことがないように、と警告していた。現地で移民
たちは、収容所では非人間的な条件で生活せざるを得ず、暴力にさ
らされている。

難民はスペインの飛び領土セウタにつながる歩哨を乗り越える

アフリカからの移民190人ほどが、モロッコ北部の沿岸にあるスペ
インの飛び領土セウタへ侵入した。目撃者によれば、一団が国境の
歩哨を蹂躙した。モロッコおよびスペイン側の治安部隊は、おそら
く驚いていたようである、とのことである。赤十字は、国境を突破
した後難民の手当てをし、うち4人を病院に運び込んだ。スペイン
の飛び領土セウタとメリーリャとの国境は、6メートルほどの高さ
があり、有刺鉄線が上部に設置された柵で安全を確保されている。
アフリカからの移民は、海あるいは柵を越えてこの飛び地、つまり
EUの領土に到達しようと繰り返し試みている。スペイン内務省によ
れば、今年前半には3千2百人の移民が両市に到着し、これは昨年の
同期と比べて、2倍の人数である。




8月8日(火)

国連はベネズエラのでもに対する過剰な暴力を非難

国連の発表によれば、ベネズエラでは、大統領ニコラス マドゥロ
とその政権にに対する抗議活動で、デモ隊に対して過剰で組織的な
暴力の行使が行なわれている。国連はジュネーヴで、同国では専門
家集団は、恣意的な拘留、拷問、暴力的な家宅捜索が成されている
ことを確認した、と発表した。国連人権委員サイード ラード ア
ル・フサインは、これらの違反行為は、国の法治主義崩壊のさなか
で起きた、と述べた。国連は緊急に、南米の同国で、事態沈静化に
向けた措置を取るよう訴え、目撃者によれば、治安部隊が事前の警
告なしに、催涙ガスをデモ隊に使用した、と伝えている、と発表し
た。

     その他のニュース

トルコはドイツ人がNATO基地コンヤを訪問するのを許可

トルコ政府は、ドイツ人の防衛関係の政治家が、トルコにあるNATO
のコンヤ基地を訪問するのを許可するが、ただそれはNATOの訪問の
一環である場合に限られる。この妥協案には、ドイツの国会議員
7人ほどが、NATO事務長代理ゴッターメラーが団長を務める中、9月
8日頃にこの基地を訪問する、という内容である、とNATOとドイツ
外務省は発表した。7月中旬に、トルコは国会議員がこの基地にい
るドイツ連邦軍兵士を訪問するのを、拒否していた。その後政治家
たちは、トルコのインジルリク基地の時と同様に、ドイツ兵を引き
上げる、と威嚇していた。コンヤからは、NATOの哨戒機AWACSが、
対ISテロ民兵との戦闘に参加すべく、出発している。連邦軍は人員
の3分の1ほどを出している。

ケニア選挙はいまのところ平和的に

厳重な治安対策が取られる中、ケニアの選挙は、目撃者の話によれ
ば、今のところ平和的に進行している。大統領、国会、知事、地方
議会議員の投票が実施されている。大統領選挙では、世論調査で
は、現職のケニヤッタと元首相オディンガの間で、ぎりぎりの接戦
となっている模様である。すでに数週間前から、政府と野党は、相
手は選挙に操作を加えるつもりである、と非難し合っている。数千
人の選挙監視団が、投票の成り行きを監視することになっている。
東アフリカの同国では、前々回の大きな選挙が2007年にあったが、
その時と同様に、衝突が発生するとの懸念があるため、18万人を超
える治安部隊が配備されている。およそ2千万人のケニア人が、選
挙のために登録されている。

コンゴでは大統領カビラに反対する全面ストライキ

コンゴ民主共和国の野党は、火曜日と水曜日に、全国で全面ストラ
イキを呼びかけている。野党はこのストで、長年にわたって大統領
の座にあるカビラに対抗して動員をかけている。カビラの任期は
2016年に終了していたが、選挙の公示を今年にずらされていた。
AFP通信の記者は、首都キンシャサでは、このストライキの影響が
感じられる、商店と銀行の3分の2が閉鎖され、交通は通常の平日よ
りも大幅に減少している、と伝えている。野党は、すべての住民に
家に留まり、社会を機能停止に追い込むように、と呼びかけた。ロ
イター通信は、コンゴ当局は、抗議活動拡大を懸念し得、インター
ネットの速度を落として、映像がインターネット上で広がらないよ
うにしている、と報じている。




8月9日(水)

フランスの自動車襲撃事件と見られる事件で逮捕者

パリ郊外で、兵士が自動車襲撃と見られる事件で襲われたが、容疑
者1人が逮捕された。司法及び捜査筋によれば、この男は、行方を
捜されていた自動車に乗って、高速道路を北フランスに向かってい
たが、警察の射撃で負傷した。彼には、水曜日午前中にレヴァロ
ワ・ペレで、テロ対策の「番兵作戦」で巡回中の兵士に、車を意図
的に突っ込ませた疑いが持たれている。この事件では、兵士4人が
負傷し、うち3人が重傷である。ただし彼らは、命に別状はない、
と国防大臣フロランス パルリは発表した。フランス内務大臣ジェ
ラール コロンは、これは「意図的な行動」である、と述べた。パ
リ検察のテロ対策局が、捜査を引き継いだ。

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米国外相ティラーソンは北朝鮮危機で人々を安心させる

北朝鮮危機で、米国外相ティラーソンは、より穏健な言葉を使用し
た。彼は太平洋の島グアム到着前に、北朝鮮からの直接的な脅威が
あるとは思わない、と述べた。これより前に米国大統領トランプ
は、異例の厳しい言葉づかいで、武器の実験を継続するのであれ
ば、北朝鮮に「炎、激怒、力」を用いて対応する、と威嚇してい
た。数時間後に北朝鮮政府は、米国の太平洋の島グアムを攻撃す
る、と威嚇してこれに対抗していた。北朝鮮国営通信社KCNAによれ
ば、軍広報は、米軍の「予防戦争」に、米国の本土を含め、すべて
の基地を絶滅させる「全面戦争」で対抗する、と予告していた。ド
イツ政府は両者に、節度を保つように呼びかけた。外相ガブリエル
の広報は、軍事的な手段は、紛争を解決できない、と述べた。

ケニア選挙 ケニヤッタが明確な勝利 野党は選挙の不正を主張

ケニアの大統領選挙では、現職のケニヤッタが、予想外に大きな勝
利を収めた。選挙委員会によれば、選挙区のうち92%の開票が終
わった時点で、現大統領が全投票の54.4%を獲得した、最重要対立
候補オディンガは、44.7%であった。オディンガは、集計を承認し
ない、と発表した。彼によれば、選挙委員会のコンピューター網
に、何ものかが夜間に侵入し、これが「大きな選挙不正」を生ん
だ。この点で彼は、ケニヤッタにはっきり敗北した自分の政党の数
字を否認した。また彼は、支持者に対して冷静な行動を呼びかけ
た。それにもかかわらず、野党の拠点キスム市では、暴力的な衝突
が起きた。警察は数百人のデモ隊に対して、催涙ガスを使用した。
コンデレ地区では、バリケートが燃えたが、この地区は、2007年の
選挙の後にも、暴力的な抗議行動が燃え上がった場所で会った。こ
の時は、数週間にわたって、全国で暴動が起き、1千1百人以上が死
亡した。

ベルギー フィプロニルはオランダ産卵から2016年末の時点で検出

(殺虫剤)フィプロニル事件で、ベルギー農相デュカルムが、ベル
ギー国会の農業及び健康委員会の特別会議で、オランダ農相に、
2016年11月の時点ですでに オランダ産卵にフィプロニルが見つ
かったとの報告を伝えていた、と述べた。ベルギーの食糧安全局
は、オランダの内部報告に関して、オランダと上手く連絡を取り
合って、乳修していた、オランダの公式の発表は、この時はまだな
かった、とのことである。さらに、ベルギー当局は、フィプロニル
に汚染された卵の拡大を追跡し、対策を取るための情報を、1ヶ月
以上に渡って、オランダの当局の情報を待たなければならなかっ
た。ベルギー食糧安全局は、6月2日にフィプロニルの疑わしい事
を、国内で発見したが、他のEU加盟国に伝えたのは、7月20日に
なってからであった。デュカルムによれば、この遅れはオランダと
の協力がかけていたためである。




8月10日(木)

密入国業者がイエメン沖で難民を再び海に投げ込む

国際移住機関IOMによれば、密入国業者がイエメン沖で、再び数十
人の難民を海中に突き落とした。同機関は、この事件で、少なくと
も5人のアフリカ人難民が死亡し、50人が行方不明である、と発表
した。すでにこの種の事件がこの24時間で2回起きており、同機関
によれば水曜日に、イエメン沖で密入国業者は難民を海に突き落と
し、少なくとも29人が溺死したばかりであった。多くの難民が、ア
フリカの角からイエメンを経由して他の湾岸諸国にたどり着こうと
している。

     その他のニュース

トルコでは記者がまた逮捕される

トルコでは、警察と司法が相変わらず、記者に厳しく対処してい
る。イスタンブルからの報道によれば、報道関係の要人35人を逮捕
するように命令があった。国営アナドル通信の報道では、9人が逮
捕され、その中には反政府の新聞「ビルグン」の主席編集人エキジ
が含まれている。逮捕命令が出された記者には、禁止されている
ギュレン運動に属している、との疑いが持たれている。彼らは特
に、情報伝達アップ「バイロック」を使用したことが咎められてい
る。このアップは、イスラーム教説教師ふゅれんの運動の参加者に
よって、連絡用に使われている、とされいる。トルコでは、すでに
多くの記者が刑務所に入れられているが、その中には、「ヴェル
ト」紙の通信員ユジェルと、、さらに通訳として働いているトール
が含まれている。

オランダの卵事件で逮捕者2名

フィプロニルに汚染された卵を巡る事件で、オランダでは容疑者
2人が逮捕された。検察は、おそらく彼らが、この殺虫剤を農産生
産に混入した企業の経営者である、と発表した。報道にいおれば、
この会社はチックフレンド社である。これより前に検察は、オラン
ダとベルギーで協力して捜査を支持していた。この事件の捜査は、
ベルギーではすでに6月上旬に開始されていて、今までに出所の情
報を得た。ベルギーでは、おそらく禁止されたやり方で、使役用動
物の飼育用に許可された殺菌剤を、その飼育用には禁止されている
フィプロニルと混ぜてしまった。この薬は、オランダの多くの畜舎
とドイツでも多くの事例で使用されている。

核を巡る対立 日本が北朝鮮政府を叱責

日本政府は、北朝鮮が、米国の太平洋の島グアムの方向へ、ミサイ
ルを発射するつもりである、と威嚇したことを非難した。日本政府
広報は、北朝鮮政府の徴発は、全く受け入れられない、国際社会が
発した警告と叱責を、真剣に受け止めるように、と北朝鮮に緊急に
勧告する、と述べた。米国国防相マティスは、過去数日の言葉によ
る攻撃の後に再び、北朝鮮政府は、自国の国民を「絶滅」させるこ
とがないように、と警告した。米国大統領トランプは、これより前
に声明の赤で、世界が今まで見たことがないような「炎と激しさ」
で威嚇したところであった。米国大統領の顧問の一人はBBCに、米
国政府は北朝鮮による脅威から、米国を守るために、あらゆる適切
な手段を講じるだろう、と述べていた。専門家は、北朝鮮政府は、
核兵器開発をこの間にかなり前進させた、と考えている。




8月11日(金)

トランプ「北朝鮮危機の軍事的解決に向け準備は万全」

米国大統領ドナルド トランプは、北朝鮮に対して、軍を投入する
と再び威嚇した。彼はインターネット上に、北朝鮮政府が「愚か
な」行動を取るのに備えて、軍事的解決の準備は「完全に整った」
と書き込んだ。さらに彼は、権力者キム ジョン ウンが、別の道
を見いだすことに期待している、とも書いた。米国と北朝鮮政府は
先日来繰り返して、お互いに対する威嚇を強めていた。トランプは
まず火曜日に、これ以上の挑発があれば、米国は「炎と激しさで」
対処する、と威嚇した。その後北朝鮮は、米国の太平洋の島グアム
近郊をミサイルで攻撃する、と威嚇した。トランプは木曜日にはさ
らに、彼の言葉は「おそらく十分厳しく」なかった、「北朝鮮は気
を取り直すべきである、さもなければ、以前のいくつかの国同様
に、憤懣を引き起こすことになるだろう、と述べた。
ドイツ首相アンゲラ メルケルは、北朝鮮紛争を軍事的に解決する
ことがないように、と警告し、そのような解決は「望ましくない」
とベルリンで述べた。

     その他のニュース

韓国国防相「韓国も核兵器を製造する可能性がある」

韓国国防相宋によれば、韓国は、核兵器を製造できる「状況に完全
に」あるが、この選択肢は、現在のところ考慮されていない。彼は
ソウルで、基本的には、原子力潜水艦の開発を優先している。その
ために同国は米国の賛成を必要とする。米国と北朝鮮の緊迫感が強
まる中、韓国の報道では、独自の核兵器を求める声が強まってい
る。「韓国ヘラルド」などでは、今こそ「核武装の問題を検討する
時期」である、米国の核防衛網に対する信頼は、揺るいでいない、
と書かれている。また「日刊韓国経済」紙も、北朝鮮の「圧倒」に
関して、韓国政府は、独自の軍事的選択肢を持たなければならな
い、「恐怖を均衡」させるためには、韓国が核兵器を持つことが必
要だ、と書いている。

中国は主要なインターネット上通信網に厳しい措置

中国当局は、主要な社会通信網「微信(ウィーチャット)」と「微
博(ウェイボー)」を、インターネット法違反容疑で捜査してい
る。(検索サイト)百度のインターネット会議サイト「ティエバ」
も、捜査対象となった、とインターネット当局は発表した。利用者
が、「暴力、テロ、誤った噂、わいせつ物」および国家の安全と社
会の秩序にとって「危険なものを拡散している、と当局はその理由
として挙げている。大統領習は、中国の「インターネット関連の主
権」を、最高に優先し、与党共産党に対して、インターネット上の
議論を規制する部局に、新たな権威を与える方針である、と述べ
た。「微信」は、1ヶ月間に積極的な利用者およそ9億4千万人を、
微博は3億5千万人を抱えている。西側のフェイスブックとトウィッ
ターは、中国では検閲で禁止された。

中国は南シナ海の米国軍艦に抗議

中国は、南シナ海の領土上意見が分かれる海域に、米国の軍艦が演
習したことに、激しく抗議した。中国外務省広報は、駆逐艦ジョン
S.マケインが、違法にスプラトリー諸島の岩礁周辺の海域に進入し
た、と批判し、このような行動は中国の主権を「深刻に」侵害して
おり、中国は公式に米国政府に抗議するつもりである、と述べた。
国が主張している、人工的に拡大した環礁周辺12海里の海域を横
断することで、米国は「船舶航行の自由を支持する」意向である。
大統領トランプが1月に就任して以来、この種の軍事演習は3度目で
ある。デン ハーグの国際海事裁判所は、南シナ海の中国の領土の
主張を「非合法」である、と1年前に退けていた。




8月12日(土)

中国大統領習はトランプに慎重な態度を取るよう求める

中国大統領で党首習 近平は、米国大統領ドナルド トランプに電
話で、北朝鮮との核を巡る対立で、慎重な態度を取るように求め
た。中国国営テレヴィの報道によれば、トランプは、韓国(朝鮮)
半島のただでさえ緊迫した調整をさらに悪化させるよな「言葉と行
動を」回避しなければならない、と習は述べた。さらに、勧告案党
の核武装縮小を実現し、この地域に平和と安定をもたらすことは、
「中国と米国の共通の利益」である、とも述べた。米国と北朝鮮
は、このところお互いに対する威嚇を強めあっている。先日トラン
プは、北朝鮮の権力者キム ジョン ウンが、米国を攻撃すれば
「後悔する」ことになるだろう、と警告していた。

     その他のニュース

「日本はミサイル迎撃設備を配備」との報道

北朝鮮との核を巡る対立が激しさを増す中で、報道によれば、日本
はミサイル迎撃態勢の配備を開始した。放送局NHKは、この設備は
現在、日本の西側の複数の都市に配備されている。テレヴィ映像で
は、これに関する設備を備えた軍用車の姿が映っている。北朝鮮は
戦時、米国の太平洋の島グアムに向けて、ミサイルを発射すると威
嚇したところであった。発射されれば、日本の領土上をミサイルが
飛行することになる。日本政府は、北朝鮮のミサイルが、日本の領
土に脅威を与えれば、これを迎撃する、と予告している。

トランプはベネズエラに対して軍事的な手段を否定せず

米国大統領トランプにとっては、米兵がベネズエラでも活動するこ
とが、考慮に値するようである。トランプはベドミンスターで、南
米の同国では、軍事行動も含めて、複数の可能性があ僂、と述べ
た。ベネズエラは極めて遠くの国ではなく、この国の国民は苦し
み、死ななければならなくなっており、情勢は極めて危険である、
と述べた。またベネズエラ政府は、トランプの行動を「非常識」で
あるとした。米国政府は、ベネズエラでいわゆる憲法制定集会の選
挙が7月に実施された後、7月末に社会主義者の大統領マドゥロと公
職者に対して、制裁を科していた。批判勢力は、マドゥロがこの集
会とともに、自分の権力の確保を図り、独裁を実現する意向ではな
いか、と懸念している。両大統領による電話会談の申し入れが、マ
ドゥロからあったが、金曜日にトランプは、これを拒否していた。

メルケルは電気自動車の割合をEUが定めることに懐疑的

社会民主党は、EU内で電気自動車導入数を決めることを提案した
が、ドイツ首相メルケルは、これを実施が困難だ、と見なしてい
る。キリスト教民主同盟党首の彼女はドルトムントの選挙集会で、
対立候補のシュルツ(社会民主党)の提案は、「十分詳しく検討さ
れたもの」とは思えない、さらに彼女は、EUで長い議論が予想され
るし、この割合に違反した場合にどうするかが不明確である、とも
語った。シュルツは、ディーゼル車事件を受けて、EU全体で電気自
動車の導入数を拘束力を持つ形で定め、電気自動車の普及を加速す
るよう求めていた。メルケルも、自動車大企業が、排気ガス問題
で、自動車産業及び基準に関する信頼感で、ドイツに大きな被害を
与えた、と非難した。




8月13日(日)

シャーロッツヴィルでの暴力では少なくとも3人が死亡

米国ヴァージニア州では、極右組織の行進が激化している。土曜日
晩にはこれに反対するデモに、1人の男が、車を突っ込ませて、3人
を殺害した。連邦警察FBIが、この捜査を引き継ぎ、この事件は、
公民権法違反の可能性がある、と発表した。シャーロッツヴィルで
は、様々な極右団大が集会されており、これより前に、反対派のデ
モ隊と暴力的な衝突が起きていた。この出物近くでは、警察のヘリ
コプターが墜落した。極右の集会が引き金となったのは、同市行政
部が、南北戦争の将軍の記念碑を撤去すると決定したことであっ
た。この将軍は、19世紀の中頃に奴隷制度を支持した南部諸州の部
隊を率いた人物である。

     その他のニュース

南米諸国はトランプが情勢を不安定にしていると非難

ベネズエラ政府は、米国大統領トランプが、中南米の安定を危険に
さらしている、と非難した。ベネズエラでの軍事的選択肢を排除し
ない、という威嚇は、中南米とカリブ地域を紛争に彦混むことを
狙っている、とベネズエラ外相アレアサは述べた。米軍が活動を起
こす可能性があるとの見通しが、この地域の他の国々にも懸念を引
き起こしている。ブラジル、コロンビア、ペルー、チリ、メキシ
コ、エクアドル、ニカラグアは、軍事的な選択肢を拒否している。
トランプは金曜日に、ベネズエラ危機を視野に入れて、特に軍事的
な作戦をとる可能性がある、と述べていた。ベネズエラでは、数ヶ
月前から、政府と野党の間で激しい権力争いが荒れ狂っている。
4月初めに政治的な暴動が起きてから、少なくとも125人が死亡し
た。

イラン国会はミサイル計画への支出拡大に賛成

イラン国会は、米国の制裁に対抗して、ミサイル計画に対する支出
増額を承認した。国会議長ラリジャニは、国会議員たちは、この計
画の継続とイラン革命親衛隊強化のために、5億2千万ドルを支出す
ることに賛成した、と述べた。彼は、この措置は、「米国のこの地
域での領土上および冒険的な行動」に対抗するものだ、と説明し
た。彼は米国に、これ以上の行動があるかもしれない、と警告し
た。米国大統領トランプ就任以来、両国関係は大幅に悪化した。
2015年には国際的な核協定が結ばれたにもかかわらず、米国は過去
数ヶ月、数回にわたって、イランに新たな制裁を科している。

ケニア情勢は再び沈静化

ケニアで衝突があり、死者が発生したが、情勢はいくらか沈静化し
た模様である。首都ナイロビと西部の抗議運動の拠点からは、土曜
日夜には、大きめの事件は報告されなかった。ここ2日間は、敗北
した野党候補オディンガの支持者と警察の間で、数多くの暴力的な
衝突が発生していた。きっかけになったのは、大統領ケニヤッタが
選挙で勝利し、それが金曜日夕刻に公式に確認されたことであっ
た。野党はこの勝利を承認しておらず、ごまかしがあったと述べて
いる。火曜日に大統領と国会議員の選挙があってから、人権活動家
によれば、少なくとも24人が死亡した。野党は、死者は1百人以上
である、と主張している。




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