9月11日〜17日のオーストリアのニュース



9月11日(月)

     国外ニュース

暴風雨で橋が曲がったためロリダのキーズには立入不可能

米国ではフロリダ州に続いて、ジョージア州とアラバマ州でも、暴
風雨「イルマ」に備えがとられた。安全対策をとる規模から、この
暴風は熱帯低気圧に引き下げられることはなかった。一方フロリダ
州では、ようやく後始末の作業が進行中である。同州の他の地域と
異なり、「イルマ」から特に大きな打撃を受けたキーズの住民たち
は、おそらくかなり長く家に帰れないかもしれない。米国大統領府
は、橋が曲がり、そのためこの群島へつながる陸路が封鎖されてい
ることを、その理由として挙げた。

     国内ニュース

2016年には監視業務がおよそ1万8千件

司法は、「特別捜査措置」たとえば、銀行口座の照会、遺伝子捜
査、電話通話と携帯電話での通信の照会、家宅捜査、目視および聴
覚による盗聴工作などが、2016年におよそ1万8千件行なった。




9月12日(火)

     国外ニュース

難民のリビア経路 子供は「忘れ去られた犠牲者」

リビアを経由する避難経路は、極めて危険と見られている。火曜日
にブリュッセルで提出された国連児童支援組織UNICEFと、国際移住
機関IOMの報告書は、子供と若者の過酷な現実に関する情報を、2万
2千人の聞き取りをてがかりに、「忘れ去られた犠牲者」という名
前で呈示している。深刻な人権侵害は、ほとんど逃れることはでき
ない。サハラ砂漠以南のアフリカ出身の難民の事件だけでも、人間
を軽視する要因が目につく。

     国内ニュース

OECDの調査 教育制度は高価であるが有利

国が長期的に教育投資で上げられる成果は、オーストリアではすべ
ての経済協力開発機構OECD加盟国の平均を上回っている。火曜日に
公表された同機構の「2017年を展望する教育」という調査は、オー
ストリアの教育制度は、極めて高価であり、男性と女性の収入の格
差が、特に著しいことを示している。




9月13日(水)

     国外ニュース

ユンケルは「肺の2番目の部分」に称賛と非難

EU委員会議長ジャン・クロード ユンケルは、「EUの情勢」に関し
て演説し、複数の理由から多くの観察が成された。一つには、すで
に今後の政治で、彼は最終的に2019年に引退する方針である。もう
一つは、最近の東西の分断の影響を受けるEUの姿で、これは特に人
目を引いた問題である。東部の加盟国に対して、彼は称賛と非難を
用意していたが、EUが2つの「肺の部分」を使って呼吸しないので
あれば、「呼吸困難」の直接的な責任が、東部のいくつかの国にあ
る、とした。

     国内ニュース

選挙綱領 国民党と自由党が次の部分を公表

国民評議会選挙までおおそ1ヶ月、昨日国民党と自由党は、綱領の
次回の概要を発表した。国民党党首セバスティアン クルツは、
「選挙綱領第1部」から1週間、第2部を公表した。これは「出発と
幸福」という題名の元で、経済、教育、研究、文化、環境に関する
計画を示すものである。自由党は副党首ルバート ホーファーが、
記者会見で提示した。彼hが8月末に、党首ハインツ・クリスティ
アン シュトラーヘとともに、経済計画を発表していたが、今回の
発表には「百項目の要請」と公式の自由党の選挙綱領を含まれてい
る。




9月14日(木)

     国外ニュース

イラクで国民投票 「クルド人国家」が興奮を呼ぶ

イラクのクルド人は、独自国家建国に向けて圧力を強めている。
9月25日には、独立に関する住民投票が、クルド人国家という夢が
実現できるか、決定することになっている。ただしイラク政府は反
対しており、木曜日に、キルクーク州知事を解任した。隣国トルコ
も気分を害している。クルド人の代表マスード バルサは、これは
挑発である、と見ており、「我々には自分で国境を引く用意があ
る」と述べた。石油が豊富なこの地域に関して、対立が生じると見
られている。

     国内ニュース

投票用紙の新たな規則

オーストリア人の先頭を切って、間もなく投票が行なえる。およそ
770万人分の投票死が、すでに印刷されているので、投票用紙の送
付も始まり、これを用いて投票所あるいは郵便により、国民評議会
の10月14日の投票が行なえる。ただし新たな規則と可能性が生じて
いる。連邦大統領選挙に関する憲法裁判所の判断によって、これが
必要となった。




9月15日(金)

     国外ニュース

ロンドンは襲撃を受けテロ警戒態勢を最高度に引き上げる

ロンドンの地下鉄のテロ攻撃は、比較的大きな被害を出さなかった
が、その数時間後に英国政府は行動を起こした。テロ警戒態勢を最
高度に引き上げた。これは直接さらなる襲撃があることを意味して
いる。一方、テロ民兵「イスラーム教国IS」は、この暗殺計画を引
き起こしたのは自分たちだ、と主張した。

     国内ニュース

ケルン、クルツ、シュトラーヘの対決は教育と移民が中心

予想に反していくつか者問題では意見が一致し、はっきり意見が異
なる問題もあった。選挙戦で初めて、社会民主党、国民党、自由党
の筆頭候補は、連邦各州の新聞の対決で、相まみえた。首相クリス
ティアン ケルン(社会民主党)と、国民党党首セバスティアン 
クルツ、自由党党首ハインツ・クリスティアン シュトラーヘは、
教育制度の改革が必要である、ということに関しては意見が一致し
た。移民問題に関しては、大きく意見が異なっている。当てこすり
の発言もあった。経済政策及び税制問題では、意見の隔たりが大き
かった。どのような連立が好ましいかに関しては、3者はほとんど
手の内を見せなかった。




9月16日(土)

     国外ニュース

EUを敵とする オルバンの危険な計算

ハンガリー首相ヴィクトル オルバン率いる右派大衆迎合政権は、
長い間EUとともにある。オルバンの自由な民主主義の理解、恥知ら
ずの得意先優遇措置、軽率な立法化は何度も、同国の法治主義と、
EUの基本的価値観に反している。オルバンはおそらく、来年春の選
挙で、EUをハンガリーの敵と見せかけることで、再び絶対多数ある
いはさらに3分の2の多数を得られる。しかしそうするとオルバン
は、計算間違いをする可能性もある。

     国内ニュース

選挙戦開始 自由党は先陣を切り議論を明らかに

自由党の選挙戦も、正式に火ぶたを切った。オーバーエスターライ
ヒ州ウェルスでの開始式で、党首ハインツ・クリスティアン シュ
トラーヘ率いる自由党は、信頼できる物にかけた。国民評議会の筆
頭候補である彼は、特に「イスラーム教化」と、迫り来る「故郷喪
失」の危険を、話題の中心にした。大きく話題を打ち上げる戦術
は、ほとんど採らなかった。




9月17日(日)

     国外ニュース

イラン政府は飲酒問題が生じていることを認める

イランで飲酒する人は、重罪を覚悟しなければならない。厳格なイ
スラーム教国では、飲酒は禁止されているので、「犯人」は罰金な
いしは鞭打ちが科される可能性があり、繰り返した場合には、死刑
の可能性がある。それにもかかわらずアルコール依存症患者の数は
増加し続けている。そのため非公式の自助組織が、政府に対して、
この社会問題に対処するように圧力をかけており、その成果が見ら
れている模様である。イランは注意深いことに、アルコール依存症
患者のために、国立の治療院を開設する。

     国内ニュース

安全から教育まで 小政党が立脚点を呈示

安全、教育、経済政策など、広い範囲の議題を、現在国民評議会に
代表を送っていない政党のうち、連邦全体で活動している政党、立
候補者名簿、組織が、日曜日にテレヴィ番組で、自分の立場を表明
した。その際、枠組みを超えた団結が生じた。例えば教育分野での
新興、直接民主主義の拡大などの問題である。亡命政策あるいは、
そもそも政治家が必要かどうかなどの基本的な問題では、意見が分
かれた。




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