10月9日〜15日のオーストリアのニュース



10月9日(月)

     国外ニュース

ヨーロッパ最強の支出削減主張者ショイブレが退任

ヴォルフガング ショイブレ(キリスト教民主同盟)は、財務大臣
として、ヨーロッパ議会に最後の登場を済ませた。彼は、10月に次
期連邦議会議長に選ばれるため、財相を退く。彼の退任は、ヨー
ロッパ使用国のなかで、新たな時代の始まりである。彼ほど厳しい
支出削減主義者として、ヨーロッパの財政政策を決めた人はいな
い.特にギリシア危機の時にそうであった。

     国内ニュース

否定的宣伝 国民党は法律をインターネットに適応させる方針

国民党の法務大臣ウォルフガング ブラントシュテッターは、月曜
日のテレヴィ番組で、国民党は、党首セバスティアン クルツが求
めている「否定的宣伝」の犯罪行為へ結びつける方針を提示した。
その際ブラントシュテッターは、現行法を改正するのに賛成した。
というのはすでに、誤った情報が、占拠行動に影響を与え、反論画
工かを持たなくなる場合には、その拡散を禁止知るとの条項がある
からである。ただしこれは、インターネットの時代にはもはや呼応
していないので、そのため「さらに強化」することが重要だ、とも
述べた。




10月10日(火)

     国外ニュース

プッチダモンの演説 カタルーニャは独立を延期

カタルーニャ首相カルラス プッチダモンは、火曜日に同国の独立
をはっきりと要求したが、当面はそれを停止した。緊迫感を持って
待たれていた演説を、バルセロナの地方議会で行なった彼は、カタ
ルーニャは、独立国家になる権利を得たが、当面はスペイン中央政
府との「対話」を行なう、と述べた。スペイン政府は、プッチダモ
ンの宣言を「受け入れられない」と退けた。

     国内ニュース

書簡による投票用紙申請の最終日

今日が、投票用紙提出にむけた書簡による申し入れの最終日であ
る。国民評議会選挙に投票するつもりだが、旅行、病床にある、歩
けないなどの理由で、日曜日に「自分の」投票所を訪れることがで
きない人は、この手続きが必要である。金曜日12時までに、投票用
紙を市役所などで直接、あるいは代理人が受け取ることができる。




10月11日(水)

     国外ニュース

中央政府はカタルーニャ地方政府に最後通牒を突きつける

カタルーニャ危機で、マドリードの中央政府は、地方の大統領カル
ラス プチデモンに対して、圧力を強めた.報道によれば、スペイ
ン首相マリアーノ ラホイは、カタルーニャ地方政府に、月曜日を
期限とする最終通牒を突きつけた。これより前に彼は、カタルー
ニャが独立を宣言したのかどうか、明らかにするように求めた。こ
れが地方政府の権限を奪う前提条件である。国会での演説でラホイ
は、住民投票は、「わずかの人しか望んでおらず、誰の利益にもな
らない独立を呼びかける」戦略である、と批判した。

     国内ニュース

EU内での平等 オーストリアは分断のまま

EU加盟国は、対等の扱いを求める件で、「遅々とした前進」をし
た。これはヨーロッパ平等問題研究所が、水曜日にブリュッセルに
提出した報告書の驚くべき結論である。この報告は、女性と男性の
間の不公平に関するもので、教育から賃金、さらに家族のために使
う時間に到るまで、複数の基準でEU各国を比較している。最もよい
のは、広く認められているようにスウェーデンであり、オーストリ
アははるかに引き離され、平均以下である。




10月12日(木)

     国外ニュース

国連とイスラエルはUNESCOを去る

米国は国連教育科学文化機関を離脱する。木曜日に米国大統領ドナ
ルド トランプ政権は、同機関のイスラエル敵視の態度が気に入ら
ない、としている。イスラエルも、同機関から離脱し、その予告の
中で同機関を厳しく批判した。同機関威信は、これは「損失」であ
る、と述べている。米国はすでに1度、数十年にわたって同機関を
離脱していた。かなり長い期間、加盟金を支払っていない。一方退
任する同機関総裁の後任探しが続いている。

     国内ニュース

社民、自由、緑の党の連合 職員と労働者を同列に置く

木曜日には、選挙前最後の国民評議会の会議が開かれ、労働者と職
員の権利を同列に置くことが決定された。社会民主党、自由党、緑
の党の賛成で、これに関する決定が取りまとめられたが、長い移行
期間が設定されている。国民党は事前には、これに賛成していた
が、受け入れたくない細部がいくつか残っていた。これより前に
は、貧困にさらされている一人親の状態改善に関しては、合意が成
立しなかった。社会民主党、国民党徒事湯桶は、それぞれの方式を
通すことに失敗した。




10月13日(金)

     国外ニュース

確認は延期 トランプはイランとの核協定を交渉しなおす意向

米国大統領ドナルド トランプは、各取引を巡る問題で、イランに
対してより厳しい方針をとった。米国は核協定を破棄はしないが、
協定を認めるのも改めて延期したい、と彼は述べた。これによりト
ランプは、米国議会とやり合うことになる。議会が新法に向けて満
足できる解決に達しなければ、協定は破棄される、とトランプは
語った。また彼は、イラン革命親衛隊に対して「厳しい」財政制裁
を科す、と予告した。革命親衛隊をテロ組織を支援している、と彼
は非難している。

     国内ニュース

各政党は追い込み 選挙戦の終わりでは楽観的な見方が多数

金曜日には、ほぼすべての政党が、長く異例の国民評議会議員選挙
戦を終えた。最後の集会では、筆頭候補が楽観的な姿勢を示し、支
持者と党員に今一度、できるだけ日曜日の投票に参加する、と誓わ
せた。対立候補を支持しないように、との警告も忘れてはいなかっ
た。




10月14日(土)

     国外ニュース

ISはシリアでまた支配地域を失なう

テロ民兵イスラーム教国ISは、シリアの地域をまた失なう。シリア
のクルド人民兵「クルド人民防衛隊YPG」によれば、今までISの拠
点であったラッカは、陥落直前である。先日およそ100人のIS戦闘
員が降伏したが、報道によれば、外国人戦闘員を中心に、ラッカに
留まっている、とのことである。おそらく彼らは、この町を立ち去
ることが許されている。その後シリア軍は、元ISの要塞マヤディン
を解放することにも成功した、と発表した。

     国内ニュース

選挙戦は最後の最後まで続く

1つの例外はあるものの、国民評議会選挙に候補者を立てている政
党は、選挙戦修了式を金曜日に執り行った。オーストリアの道路で
は、土曜日もまだ票を得ようとの試みが続く。ウィーンのマルガ
レーテン地区などでは、「我々は最後までまだ24時間持っている」
とお声が聞かれた。隣のヴィクトル・アドラー市場、シュタイアー
マルク州のリーツェン、ウィーン ルクナー市で、筆頭候補はもう
一度、支持者の前に姿を現した。翌日の投票に緊迫する中、すべて
の政党を通じて、選挙を目指して多くの人が姿を現わした。




10月15日(日)

     国外ニュース

メルケルはクルツに選挙の勝利を祝う言葉を述べる

ドイツ首相アンゲラ メルケルは日曜日に、国民党党首セバスティ
アン クルツに、選挙での勝利を祝う言葉を述べた、とクルツの広
報は発表した。メルケルとクルツは、夕方に電話で話し合い、選挙
結果、オーストリアとヨーロッパの政治状況について、意見を交換
した、と外務省母票下。EU議会議長アントーニオ タイヤーニも、
国民党にお祝いの言葉を述べた。イタリアの保守派の政治家である
彼は、インターネット上に「我々は、共通の未来を築く作業をする
ために、強力な親ヨーロッパ政権に期待している」と書き込んだ。

     国内ニュース

国民評議会選挙 三党の争いで国民党が明確な勝利

外務大臣セバスティアン クルツは日曜日、彼の国民党を明確な選
挙での勝利に導いた。国民党は各地で票を伸ばし、テレヴィ局の最
終得票予想では、31%に達する。社会民主党ははほぼ27%で、自由党
をわずかに上回る。新オーストリア党NEOSは、十分5%を声、ペー
ター ピルツの候補者名簿も、現時点では国会議員を送り出せる。
緑の党にとって選挙の晩は、挫折の晩であった。彼らは、郵便投票
結果が、最終得票予想よりも、よいことに期待をせざるを得ない.
さもなければ同党は、国会議員を出せなくなる。そうなると、3つ
の連立政権だけが可能であるが、実現できそうなのは1つだけであ
る。




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