10月23日〜29日のオーストリアのニュース



10月23日(月)

     国外ニュース

EU派遣社員の方針に合意

他のEU加盟国から派遣される従業員は、今後は現地雇用の同僚と同
じ金額の賃金を、原則的には受け取ることになる。これは派遣社員
の規則の改革の一部である。EU加盟各国の社会福祉大臣が、月曜日
にルクセンブルクで、これに合意した。EU社会福祉委員マリアネ 
テュッセンが、インターネット上にこれを書き込んだ。派遣社員が
低賃金と社会福祉の削減を受けないですむ用意するのが目的であ
る。そのため派遣は、規則では12ヶ月以上は続いてはならず、例外
的な場合には18ヶ月まで認められる、と交渉筋は発表した。輸送業
者は、当面この新たな規則が適用されない。

     国内ニュース

連立交渉でクルツは決定に到らず

国民党党首セバスティアン クルツは、月曜日も、連立交渉の相手
をどの党にするか、まだ確定していない。彼は連邦大統領アレクサ
ンダー ファン デア ベレンとの会談後に、「さらに話し合い」
をするが、確定するまでにそれほど長くはかからない、と述べた。
クルツはいずれにせよ、今週中には話し合いを開始し、クリスマス
までには内閣を成立させるつもりである。ただし交渉の躓きの石が
あるため、この野心的な予定は上手く進まない可能性もある。退任
する連邦首相クリスティアン ケルン(社会民主党)は、万一の場
合には、国民党の少数政権を支援するつもりである、と述べた.た
だし彼は、そのようなことは「全く起こりそうにない」と見てお
り、国民党は、社会民主党との連立も、自由党との連立も検討中で
ある、と語った。




10月24日(火)

     国外ニュース

改革の約束 サウジ王子は「穏健なイスラーム教徒」を支持

サウジ・アラビア王子モハメド ビン サルマンは、近代韓ロ戦を
推し進めている.火曜日に彼は、超保守的な王国を自由化する、と
異例にはっきりした約束をした。「我々は、過去の我々の姿に戻
る。つまり世界とすべての宗教に対して開かれた穏健なイスラーム
教である」と彼は述べた。一連の社会解放策は、モハメド ビン 
サルマンが考え出したものである宇。その際彼は、権力を握る同国
の学者と、直接対決する危険を冒している。

     国内ニュース

政権交渉 国民党と自由党は交渉団を結成

いまや方向は定まった。公民党と自由党は火曜日に、連立交渉をす
ることで、正式に合意した。交渉は水曜日昼に早くも始まることに
なっている。連立を巡る駆け引きを担当する交渉団も、すでに発表
された。国民党党首セバスティアン クルツは、信頼厚い者たちを
提出したのに対し、自由党党首ハインツ・クリスティアン シュト
ラーヘは、自分の政策の最重要主唱者を交渉に送り込む。




10月25日(水)

     国外ニュース

緑が多くゆったりした町 ミラノの問題の「革命」

ミラノは、イタリアの経済の活発な原動力であるばかりではなく、
ほとんど停滞しない町と目されている。これは必ずしも、いいこと
ばかりではない。ミラノ市長ジュゼッペ サラすら、この大都市を
「イタリアで最も慌ただしい町」と見ている。そのため彼は、間も
なく、環境に配慮した「決定的な革命」を呼びかける。反対意見も
あるこの計画は、同市を「再び人間的にする」だけでなく、特にひ
どいスモッグなどの問題に対処するためのものである。

     国内ニュース

国民党と自由党の連立交渉の躓きの石

国民党と自由党は、多少の自信を持って、連立交渉に入る。国民党
党首セバスティアン クルツは、「ともにオーストリアに変化をも
たらす意志」があるかを確認し、「内容的には一致するものがあ
る」が、連立を分断するものもある、と見ている。その中には、社
会福祉政策の具体的なあり方、特に計画されている減税の財源をど
のようにつくり出すかがある。EU政策および自由とが求めている直
接民主主義の拡大および国会議員がある組織に加入する義務を廃止
することが、中心項目である。そしてさらに閣僚人事の問題もあ
る。




10月26日(木)

     国外ニュース

核のゴミの最終保管場所 フィンランドは恒久的な施設を計画

フィンランドの西にある3キロも幅がないオルキルオト島が、人々
の大きな疑問を招くことになる。今後数十万年生物と環境に対する
危険となりうる核のゴミを保管する場所の件である。今までは、世
界各地で多くの計画が始まったが、長期的な解決は得られていな
い。フィンランド人はこの問題で、先駆的な作業を行っている。そ
の核のゴミの保管所「オンカロ(洞穴)」は、すでに建設中であ
り、完成が間近である。今後の世代はおそらく、現地ではどのよう
なものが地下で眠っているか、決していることはないだろう。

     国内ニュース

大統領「今未来に向けて方向を定められている」

連邦大統領アレクサンダー ファン デア ベレンは、国民の祝日
(建国記念日)のテレヴィ演説を、木曜日に初めて行なって、現在
行なわれている連立交渉を中心に語った。彼は国民の祝日を、「熟
慮のために重要な休息」であり、連立交渉に参加している格とに向
けて、促しの言葉を述べた。「今未来に向けて方向が定められてい
る」とファン デア ベレンは述べた。彼によれば、オーストリア
人は国民評議会選挙で、改革への意向をはっきり表明した。また彼
は、「オーストリアを永遠のものと見なす価値観として、憲法、基
本的権利、人権、EU支持を挙げた。




10月27日(金)

     国外ニュース

スペイン中央政府は強硬手段に カタルーニャ州の自治権を剥奪

カタルーニャ危機は激しさを増している。スペイン政府は金曜日の
夕刻に、バルセロナのカタルーニャ州政府の権限を剥奪することを
決定した、と首相マリアーノ ラホイは発表した。地方議会も解散
され、選挙が12月21日に設定された。これより前にマドリードの上
院は、憲法155条に基づいて、地方政府の権限剥奪を認めた。カタ
ルーニャ州議会は賛成多数で、独立国家の建国に向かうことに賛成
していた。

     国内ニュース

テロ対策でウィーンの広場に柱を立てる

市役所広場、ケルンテン通り、マリアヒルファー通り。これらの人
通りの多い場所に、ウィーン市は安全対策を強める必要を認めてい
る。ヨーロッパですでに何回か起きているトラックを使って、人々
を追い回す事件から人々を守るため、地下に収納されない柱が設置
される。その経費はおよそ150万オイロと見積もられている。柱は
しばらく前から、バルハオス広場に設置されている。これらは悪名
高い「テロ対策の壁」の代わりに設置された。




10月28日(土)

     国外ニュース

自治権剥奪を受けカタルーニャ情勢は緊迫

カタルーニャ州政府の権限剥奪を受け、情勢は緊迫している。解任
された首相カルレス プッチダモンは、中央政府が「計画通りの攻
撃」をしたと非難し、これに抵抗するように呼びかけた。カタルー
ニャの放送局で彼は、その後も「大統領」と呼ばれたが、これが中
央政府を再び起こらせた。土曜日にマドリードでデモがあったが、
バルセロナでは日曜日に集会が開かれることになっている。スペイ
ン当局は、この地域の行政府を強制的なものに変えるのを開始し
た。

     国内ニュース

ブルゲンラント州19市町村で市長の決選投票

ブルゲンラント州19市町村で、日曜日に市長選の決選投票が実施さ
れる。10月1日の投票でそれぞれ上位2人の候補者が、選挙に名乗り
を上げている。郡の主要都市であるイエナースドルフとノイシード
ル アム セーでも選挙が行なわれる。




10月29日(日)

     国外ニュース

バルサニは政界引退 クルド人大統領の誤算

北イラクのクルド人地域の大統領マスード バルサニは、日曜日
に、すべての政治的な職から身を引くことを確認した。彼はテレ
ヴィ演説で、自分は任期を延長するつもりはないが、ペシュメルガ
戦闘員としてクルディスタンに留まる、と述べた。また彼は、イラ
ク中央政府と米国を厳しく批判した。バルサニは、9月末に実施さ
れたイラクのクルド人の独立に関する住民投票で、誤算をしてい
た。

     国内ニュース

嵐が破壊の跡を残す

激しい嵐が日曜日、オーストリアを通過した。平地では最大時速
140キロの突風が、深刻な被害を生み、数千人と投入部隊が一日
中、忙しく働き続けた。ウィーンでは中央駅が、一時閉鎖された。
シュタイアーマルク、オーバーエスターライヒ、ニーダーエスター
ライヒの各州では、数千件が一時停電し、倒木が道路を封鎖した。
情勢は夕方になってようやく落ち着いた。




今日のニュースへ

過去のニュース(目次)へ inserted by FC2 system