11月13日〜19日のオーストリアのニュース



11月13日(月)

     国外ニュース

難民問題でEUは本国送還を拡大する方針

月曜日にヨーロッパとアフリカの政府代表は、スイスの都市ベルン
で、リビアの州世施設における難民の虐待および拷問を止めなけれ
ばならない、という点で合意した。そのためには問題のニジェール
への送還が含まれている。数年前から、人権活動家は、リビアの収
容施設の悲惨な状況を批判していたが、ヨーロッパ各国はリビア
に、人々を不安定な出身国に送り返すために、資金を出している、
と国際アムネスティは述べている。さらにニジェールとの国境の情
勢は、全く見通しがきかない。

     国内ニュース

社会民主党は野党の役割を探す

社会民主党は、自分たちの野党としての役割を模索している。党幹
部の非公開会議では、火曜日までに今後の行動を決めることになっ
ている。方針を巡る対立はない、と幹部は否定しているが、「市中
心部で」あるいは田舎の地域で、より多くのことをするかどうか、
対立が起きている。元「緑の有権者」に、「提案」をするかどうか
は、党首クリスティアン ケルンは前向きに捉えており、元「中道
の政策を持つ基幹支持者」を取り戻そうとしているが、これは確定
路線ではない。




11月14日(火)

     国外ニュース

国としての破産に直面 ベネズエラは支払い不能に

ベネズエラ社会党政権にとって、事態は切迫している。高額の負債
を抱える同国は、もはや義務を果たすことができない。格付け会社
スタンダード&プアーズは火曜日、部分的支払い不能とした。南米
での国家父さんとしては最大のものの一つになる可能性がある。大
統領ニコラス マドゥロはしばらく前に、債権者と負債の返済に関
して交渉するつもりである、と発表したばかりであった。債権者
は、提案も戦略も示されなかった第1回会合に怒りを表明したが、
マドゥロ政権はその後「めざましい成果」があった、と述べた。

     国内ニュース

ケルンは社会民主党内に方向性を巡る対立があることを否定

社会民主党は火曜日、幹部の非公開会議に引き続いて、党首クリス
ティアン ケルンが出席する記者会見を開いた。中心議題は、どの
ようにすれば、(今まで支持していなかった)新たな有権者たちに
呼びかけることができるか、そして以前からの支持者を取り戻すこ
とができるかであった。有権者の95%のための政党になることを望
んでいる、とも述べた。退任する連邦首相である彼は、党内に方針
を巡る対立があることを否定した。ケルンは、内容的及び人事的な
ことについては、ほとんど何も述べず、今後の対処の土台は、今ま
でのものが変わることはない、と語った。




11月15日(水)

     国外ニュース

ジンバブエの政権転覆事件 グレイス ムガベの居所は不明

ジンバブエでの軍による政権転覆事件を受け、長年にわたって大統
領を務めているロバート ムガベの妻、グレイス ムガベが、ナミ
ビアに逃げ出との噂が広がっている。大統領自身は、この間、自宅
拘留となっている。浪費家と目されるグレイス ムガベは、今まで
は、次期ジンバブエ大統領として扱われていたが、政権転覆によ
り、危機に揺れる同国の未来は、全く見通せない。

     国内ニュース

ファン デア ベレンは自由党の閣僚に対する態度を明確化

連邦大統領アレクサンダー ファン デア ベレンは、自由党の政
治家ヨハン グーデヌスとハーラルト ヴィリムスキの閣僚就任を
拒否するかもしれない。「プレッセ」紙によれば、彼はヨーロッパ
の外交官を前に、その理由も明言するかもしれない、と述べた。報
道によれば、大統領派原則的には、国民党と自由党の連立政権には
反対していない。自由党はこの件について、何も論評していない
が、回状の中で、取りざたされている閣僚就任予定者すべての名前
は、「単なる観測」に過ぎない、と強調している。




11月16日(木)

お休みです。



11月17日(金)

     国外ニュース

EUは人材交流計画エラスムスを大きく拡大する方針

EUの計画の中で、最も有名で最も人気があるものの1つは、生徒、
教員、学生の交流計画「エラスムス」であるが、これは30年前に始
まってから、特に人気がある。EUは今、エラスムス計画を大幅に買
う題する方針である。現在の2倍の若者が今後は、研究及び教育の
ために他のEU加盟国に滞在できるようになる。ただしこれが実際に
行なわれるかは、まだ不明である。

     国内ニュース

国民党と自由党 亡命に関する規則強化を検討

国民党と自由党は、連立交渉の中で、内務及び安全の問題に関し
て、今まに多くの点で進展を見せているが、これは両党の選挙戦で
の発言に呼応したものである。国民党党首セバスティアン クルツ
と自由党党首ハインツ・クリスティアン シュトラーヘは、亡命問
題で規則の厳格化を計画している。クルツは、この複雑な問題で、
内容上の違いは実質的にないが、せいぜい実施上、技術的問題があ
るだけだ、と明言した。警察の改革も計画されている。




11月18日(土)

     国外ニュース

ジンバブエ ムガベ運命の日

数十年に渡って、ジンバブエ首相ロバート ムガベに対する抵抗
を、厳しい弾圧で押さえ込んでいた権力機構は、その創設者ムガベ
に対する方針を転換する。軍による政権転覆を受け、ムガベの本来
の権力基盤である与党ザヌPFが、日曜日には彼と袂を分かつと見ら
れる。中央委員会は前日に会議を開いた。軍幹部はもう一度ムガベ
と面会した。しかしムガベは、辞任するなら、死ぬつもりである、
と甥は述べた。

     国内ニュース

最低限の保障 ウィーン市は抵抗すると予告

最低限の保障に関する国民党と自由党の計画は、ウィーン市で抵抗
にあっている。連邦が実際により厳格な規則を定めるのであれば、
ウィーンは「反論」しなければならない、とウィーン市社会福祉大
臣サンドラ フラオエンベルガー(社会民主党)は述べた。社会民
主党のウィーン市長候補アンドレアス シーダーは、規則が「極め
てひどい」ものであれば憲法裁判所に訴えることも考えられる、と
述べた。新オーストリア党NEOSは、社会民主党の幹部のように、統
一することに反対してはいないが。外国人差別には反対している。




11月19日(日)

     国外ニュース

ドイツはジャマイカ連立をめぐり激しい議論

ドイツでは、キリスト教民主同盟とキリスト教社会同盟、自由民主
党、「緑の人々」の連立に向けた話し合いが、再び危うい状態に
なっている。数回にわたって成果が上がらなかったため、最終期限
が取り消されたことを受け、日曜夜に4党党首は、合意に達するべ
く努力している。中心的な争点は、相変わらず移民であるが、気
候、電力、財政をめぐり議論が行なわれている。合意に達するかど
うかは、現在全くわからない。合意ができなければ、ドイツでは選
挙が行なわれる可能性がある。

     国内ニュース

ニーダーエスターライヒ州世論調査 国民党が優位

1月28日に、ニーダーエスターライヒ州では、州議会選挙が行なわ
れる。「クリール」紙の委託を受けて行なわれたOGMの最初の世論
調査では、緊迫した情勢が見て取れる。国民党が明確に優位にある
が、社会民主党と自由とが挽回をしている。




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