12月11日〜17日のドイツのニュース



12月11日(月)

ニュー ヨークで「テロリストの襲撃の試み」

ニュー ヨークのタイムズ広場近くの爆発は、「試みられたテロ攻
撃」であった、と市長ビル デ ブラシオが記者会見で述べた。マ
ンハッタンのバス発着場ポート オーソリティでは、爆発物が破裂
した。ニュー ヨーク州知事アンドリュー クオモによれば、犯人
と見られるものは、自作の爆弾を自分の体にくくりつけていた。警
察は、犯人は逮捕された、と発表した。犠牲者に関しては、矛盾す
る情報がある。警察と市長は、逮捕された者を含めて、けが人はい
ないと確認できた、と説明している。この前の報道では、負傷者が
複数いる。
ニュー ヨークでは10月に攻撃が起こり、8人が死亡したばかりで
あった。この件では、IS民兵に心酔する者が、小型トラックで、自
転車道路に突っ込んでいた。

     その他のニュース

メルケルは「安定政権」に向けて速やかに交渉に入るべく努力

連邦首相メルケルは、社会民主党との政権連合に関して、速やかに
交渉に入るよう求めている。キリスト教民主同盟党首である彼女は
ベルリンで、自党の幹部と議長団は、「安定政権」を望むことで意
見が一致した、と述べた。その際彼女は、少数政権は安定的な解決
にはならないと見ている、と改めて明言した。彼女はキリスト教民
主、社会同盟の党委員会の会議後に、社会民主党とは「一連の意見
の隔たり」があり、その例として、雇用の安定、コンピューター
化、東西ドイツの生活環境の同等化を挙げた。社会民主党は、健康
保険制度の市民保険を要求しているが、首相はこれを改めて拒絶し
た。水曜日にはキリスト教民主、社会同盟と社会民主党の幹部が、
ベルリンで初めての会談を開く。

ネタニヤフはヨーロッパ人がエルサレムを承認するよう求める

イスラエル首相ネタニヤフはブリュッセルで、米国がエルサレムを
イスラエルの首都に承認したことを称賛した。ヨーロッパ人とパレ
スチナ人に対して彼は、トランプと同じことをするように求めた。
彼は、トランプの決定は、近東和平に貢献する可能性があると信じ
ている、とEU加盟各国外相との会談で述べた。これに対してEU外務
委員モゲリーニは、エルサレムを一方的にイスラエルの首都と承認
することは、EUにとって問題にならない、と述べた。トランプは先
週半ばに、米国大使館をエルサレムに移す、と予告していた。これ
はヨーロッパでも、厳しい批判を生んでた。特にイスラーム教国や
アラブ諸国では、激しく、一部は暴力的な抗議活動が燃え上がっ
た。イスラエルは東エルサレムを1967年に占領し、その後併合して
いた。これは、諸外国に承認されていない。パレスチナ人は、東エ
ルサレムを、将来の国家の首都とする、と要求している。

サウジ・アラビアは映画館禁止を撤回

サウジ・アラビアは、35年前に発布された映画館禁止令を解除する
方針である。同国文化・情報省は、営業の免許はただちに公布され
る、と発表した。その発表によれば、最初の商業映画館は2018年
3月に開場する可能性がある。保守派イスラーム教徒が力をつける
につれて、1980年代には映画館が閉鎖された。この解除は、厳格な
イスラーム教国である動向が、社会の解放に向けて、さらに一歩を
踏み出したことになる。同国王サルマンは秋には、女性の運転禁止
を解除し、競技場への立入を許可した。この近代化を進める原動力
になっているのは、サルマンの息子で王位の後継者モハメド ビン 
サルマンと見られている。




12月12日(火)

ロシアは兵士をシリアから引き揚げる

大統領ウラジーミル プーチンが、シリアを電撃訪問してから
1日、ロシアは現地に投入している航空機と乗組員の数を、削減し
た。複数の長距離爆撃機と1機の偵察機が、故国に引き揚げた、と
ロシア国防省は発表した。同省は、テロ対策作戦進行中の彼らの活
動と、任務完遂に感謝した。プーチンは月曜日に、シリア西部のロ
シアのフメイミム軍用空港で、ロシア兵の撤退を発表した。ロシア
は2015年9月に、大統領バシャール アル・アサドを支援するため
に、この紛争に介入した。シリア政府軍が、ロシアの空爆の支援を
受けて勝利を収め、その結果、反乱勢力に対して優位に立ち、現在
では反乱勢力は同国のごくわずかを支配しているだけである。

     その他のニュース

ユニセフはコンゴで大量死が発生しないように警告

児童支援組織ユニセフは、コンゴ民主共和国で攻防戦が続くカサイ
地域で、大量の死者が出る可能性がある、と警告した。少なくとも
40万人の少年少女が、飢えで死亡する危険にさらされている、と国
連の同機関はジュネーヴで指摘した。同国南東部のこの地域では、
合わせて75万人の子供が、差し迫った食糧不足にサラされている、
とのことである。民兵の指導者ンサプが2016年に死亡したあと、複
数の州で武器を用いた紛争が起きている。ンサプは、大統領カビラ
と敵対している組織の長で、兵士に殺された。この戦闘により、今
までに140万人が国外追放となり、保険制度と農業生産は、徹底的
な打撃を受けた。

シュタインマイアーはガーナで命を危険にさらす避難に警告

ドイツ大統領シュタインマイアーは、ガーナを訪問し、西アフリカ
の同国からドイツおよびヨーロッパに向けて避難する危険性を警告
した。彼は日刊紙「デイリー グラフィック」に、ドイツは過去数
年、数十万人の難民を受け入れたが、戦争から避難することと、政
治的迫害、よりよい生活を求めての移民ははっきり区別しなければ
ならない、と述べた。さらにあれはヨーロッパは、ごくわずかの
ガーナ人および他のアフリカ人に移民の可能性を与えられるだけで
ある、と述べた。さらに彼は、ドイツの企業がガーナでの投資を増
やすためには、頼りになる社会基盤、法的安全性、信頼できる行政
機関などの、枠組となる条件を改善する必要がある、と説明した。
シュタインマイアーは月曜日の朝、4日間にわたる西アフリカ訪問
の冒頭で、ガーナの首都アクラ入りしていた。

フランスで「1つの星首脳会談」

パリ気候保護協定合意からちょうど2年のこの日、フランスでは
「1つの星首脳会談」が開かれる。フランス、国連、世界銀行が主
催する。フランス大統領マクロンは、この首脳会談を開くことで、
米国大統領トランプが、パリ気候協定を離脱しようとしているの
に、対抗するつもりである。米国は、大使館員だけを代表として送
り込んでいる。マクロンはエリゼ宮に、米国経済界、政界の代表
で、トランプとは異なり、気候保護に乗り出している人々、マイク
ロソフト創設者ゲイツや元ニューヨーク市長ブルームバーグなどを
迎えている。1日間の会合の主要議題の1つは、気候保護のための財
源の拡大である。マクロンはそのために、特に個人の自発性に賭け
ている。




12月13日(水)

イスラーム教諸国はエルサレムをパレスチナの首都承認を求める

イスラーム協力機構OICは、米国がエルサレムをイスラエルの首都
として承認したことを非難した。トルコのイスタンブルでの首脳会
談で、同機構はすべての国に、その代わりに占領されたパレスチナ
を、エルサレムを首都とする国家として承認するように求めた。こ
の会合には、50を越えるイスラーム教諸国の大統領、首相、大臣が
出席し、その中にはイラン大統領ハッサン ロウハニ、パレスチナ
の長マハムード アッバスが含まれている。トルコ大統領で主催者
のレジェップ タイップ エルドアンは、イスラエルを「テロ及び
占領国家」と名指しした。アッバスは、エルサレムは永遠にパレス
チナの首都であり続ける、と述べた。
米国大統領ドナルド トランプが1週間前、様々な警告にもかかわ
らず、エルサレムをイスラエルの首都として承認したあと、近東情
勢は先鋭化していた。

     その他のニュース

EUは英国の離脱合意の後退は受け入れない

EUは、英国政府に対して、離脱交渉の第1段階で取りまとめられた
協定を、再び議論に持ち込むことはないように、と警告した。EUの
交渉団長バルニエはストラスブールのヨーロッパ議会で、「我々は
後退を受け入れない」、と述べた。彼は、話し合いに向けた進展が
「合意」され、「迅速に」「法的拘束量を持つ合意へと」移されな
ければならない、沢連によってのみ交渉の第2段階に入ることがで
きる、と述べた。EUと英国政府は金曜日に、離脱問題の中心点に合
意した、と発表した。その後、英国のEU離脱相デイヴィスが、これ
は「目標を述べたもの」に過ぎず、「法的には実施可能」ではな
い、と述べて、怒りを買っていた。首相メイも月曜日、これは単な
る「申し入れ」である、と述べた。

マクロンとメルケルはテロ対策でサヘル諸国と協議

フランス大統領マクロンは、(サハラ南縁の)サヘル地域でのテロ
との戦いに関して話し合うために、複数のアフリカの元首を迎え
た。パリ近郊のラ セル・サン・クルー 城での会談には、後に連
邦首相メルケルとイタリア首相ジェンティローニ、サウジ・アラビ
ア、アラブ首長国連邦の代表も集まってくる。サヘル諸国G5マリ、
モーリタニア、チャド、ニジェール、ブルキナ ファソは、7月に
同時の部隊を結成し、広い地域でイスラーム教徒反乱勢力、テロ民
兵、組織犯罪者に対処使用としている。フランスは、マリ北部に軍
事的に介入してからほぼ5年、G5軍の創設を急ぎ、財政支援を行な
うように求めている。

サヌアではサウジ・アラビアの爆撃で多数が死亡

サウジ・アラビア軍事同盟が、フーシー反乱勢力が支配するイエメ
ンの首都サヌアを、連続して空爆し、当局の発表によれば、40人ほ
どが死亡した。これは軍警察の宿営が爆撃を受けたもので、負傷者
も90人に登っている。犠牲者の多くは、逮捕中の囚人だ、と発表さ
れた。サウジ・アラビアは他の国々と連携して、諸外国に承認され
ている大統領ハディを再選するために、3年ほど前から、イランが
支援するフーシー反乱勢力と戦っている。




12月14日(木)

プーチン「トランプ反対派がロシアの選挙戦介入を『捏造』した」

ロシア大統領ウラジーミル プーチンは、米国大統領ドナルド ト
ランプの政敵が、ロシア政府による米国の選挙戦に介入したとされ
る事件を「捏造」した、と非難した。プーチンは毎年恒例の大規模
記者会見で、「これはすべて、トランプの業績を否定するために、
彼に対抗しようとした人々によって、捏造されたもの」であり、選
挙対策班との接触は「普通の業務」と呼ぶにふさわしい、と述べ
た。プーチンは今までも、ロシアが米国大統領選挙戦に介入したこ
とを、繰り返し否定していた。米国では現在、この問題の特別捜査
陣が、選挙戦では、トランプの選挙対策班が、ロシア代表部と違法
な協定を結んだかどうか、追及している。

     その他のニュース

中韓大統領が歩み寄りを支持

韓国に設置された米国のミサイル迎撃設備を巡って、激しい対立が
あったが、中国と韓国は再び密接に協力する方針である。韓国大統
領ムンは、中国国家元首で党首の習と会談し、「最も重要なのは、
人間同士の関係に対する信頼だけでなく、国家同士の信頼でもあ
る」と述べた。韓国の通信社ヨンハプによれば、ムンは「友好と信
頼」に基づき「新たな出発」を切るように呼びかけた。それによれ
ば習は、ムンの訪問で、減速していた関係を、強固にするのにに役
立つ、と述べた。

リビア国境の安全にヴィシェグラード諸国は数百万オイロを支出

東ヨーロッパのヴィシェグラード諸国は、リビアの国境の安全確保
のために、EUの努力を拡大するために、3千5百万オイロを調達す
る。ポーランド、ハンガリー、チェコ、スロヴァキアは、ブリュッ
セルでの首脳会談を前に、イタリアが北アフリカのリビアで始めた
この計画を、さらに続けるのには、対アフリカEU信託基金の資金が
役に立つ、と説明した。この国々は、難民問題は、「外部との国境
の防衛によってのみ、効果的に対処」できると強調した。難民の受
入割合はすでにヨーロッパで決定されているが、ヴィシェグラード
諸国は、これを拒否している。EU委員会は先週そのため、ヨーロッ
パ法廷に、訴訟を起こしていた。

緑の人々は難民の受入割合合意違反だとしてトゥスクを攻撃

緑の人々のヨーロッパ政治家ケラーは、EU評議会議長トゥスクが、
成立しているEUの難民受け入れ割合を批判しているとして、「重大
な違反」である、と非難した。緑の人々のヨーロッパ議会会派長で
ある彼女は、トゥスクはEU委員会の背中にナイフを突き立てること
はできない、難民危機克服では、イタリアやギリシアなどの国々だ
けに任せておくことはできない、と述べた。トゥスクは2015年に取
りまとめられた受け入れ割合を「非効率的」であるとして、解決は
ここの国自身だけが見つけることができる、と述べていた。トゥス
クの故国ポーランドは、チェコ及びハンガリーと並んで、難民の分
割受け入れに関するEUの決定を、実施に移すのを今日まで拒否して
いる。ケラーは、自分の政党が、「ヨーロッパ法を無視」し、連帯
を示さない国々に対して関わっているのは縦横ではない、と述べ
た。ポーランドとハンガリーの政府は、トゥスクを支持している。




12月15日(金)

社民党はキリスト教民主、社会同盟と意向打診会議を開始

社会民主党幹部は、長い党内の議論を終えて、キリスト教民主同盟
とキリスト教社会同盟との、政権結成を巡る意向打診会議を開始す
ることに賛成した。議長団と幹部会は、これにより、党首マルティ
ン シュルツの勧告に従ったことになる。シュルツはベルリンでの
記者会見で、協力するかどうかを「建設的にそして結果を決めず
に」、慎重に検討するつもり亜、と述べた。同党幹部は、大連立を
改めて行なう可能性の他、アンゲラ メルケルを首相とする少数派
政権の容認や、その他の形態での協力などの代案を否定していな
い。シュルツは、優先されるのは政治的な内容と、新たな政治文化
である、と述べた。
社会民主党陣営の中では、一部は再び大連立を組むことに、大きな
抵抗がある。キリスト教民主、社会同盟にとっては、社会民主党が
「安定政権」を築く唯一の機会である。緑の人々と自由民主党と
の、いわゆる「ジャマイカ連立」に関する意向打診会議は、すでに
破綻していた。

     その他のニュース

EU首脳会談は英国の離脱交渉を第2段階に進めることを宣言

EUは、2018年秋までに、英国の離脱に関する条約を完成させるため
に、交渉を進めることに賛成した。首相メイが先日譲歩したことを
受け、ブリュッセルでのEU首脳会談は、英国が「十分な前進」を遂
げたことを認め、交渉を第2段階に進めるのを認める方針を示し
た。EU委員会議長ユンケルは、ただしこれは第1段階よりも困難に
なるだろう、と述べた。今後数週間では、英国の離脱後2年間の移
行局面に関して話し合いが行なわれ、その後貿易協定について議論
が持たれる。さらにユンケルとフランス大統領マクロンが、経済及
び通貨連合の改革を提案し、各国の大統領と首相はこれを協議し
た。

「怒りの日」に衝突 死者発生

米国大統領トランプが、エルサレムをイスラエルの首都として承認
する決定を下したことを受け、イスラーム教徒の金曜日の貴党のあ
と、パレスチナ人とイスラエル兵が再び衝突した。その際イスラエ
ル兵の銃撃で、少なくとも2人のパレスチナ人が死亡し、3百人以上
が実弾、ゴム弾、催涙ガスで負傷した。これを発表したのは、ガザ
のパレスチナ人厚生省とパレスチナ人救援組織赤新月社である。す
べてのパレスチナ人組織が、「怒りの日」を呼びかけた。パレスチ
ナ人側の報道によれば、ガザ帯状地帯では、パレスチナ人数千人が
路上に出て、トランプの決定に抗議した。米国副大統領ペンスは、
水曜日にイスラエルを訪問する。彼の事務所によれば、ペンスはイ
スラエル首相ネタニヤフと大統領リヴリンらと会談する。パレスチ
ナ人の代表は、会議に参加しない。

シュタインマイアー「ドイツには反ユダヤ主義の居場所はない」

ドイツ大統領シュタインマイアーは、ドイツで反ユダヤ主義が勢力
を増している、と警告した。彼はベルリンのイスラエル大使館を訪
問し、ドイツの広場でイスラエルの旗が燃やされた」のは、「私を
驚かせ、恥じ入らせる」と述べた。旗に火をつけたものは、イスラ
エルに対して、鼻もちならない憎しみを表明するだけでなく、「ド
イツ人であることがどんなことであるかを理解も、尊重もしていな
い」ことを表わしている、とも語った。ドイツのカトリック及びプ
ロテスタント教会の代表も、最近の反ユダヤ的な事件を心配してい
る、と述べた。イスラエル大使イサクハロフは、国旗を燃やすこと
を全面的に禁止するように求めた。先日ベルリンのブランデンブル
ク門の所などで開かれた集会で、パレスチナ人とトルコ人が、米国
がエルサレムをイスラエルの首都として承認したことに怒りを爆発
させていた。




12月16日(土)

オーストリアでは国民党と自由党の連立成立

オーストリア国会議員選挙から2ヶ月、保守派の国民党と、右派の
大衆迎合政党国民党は、政権連合に合意した。国民党党首セバス
ティアン クルツと自由党党首ハインツ・クリスティアン シュト
ラーヘは、連邦大統領アレクサンダー ファン デア ベレンに、
両党の連立条約に関する情報を伝えた。月曜日には、新閣僚が宣誓
を行なうことになっている。31歳のクルツは間もなく、ヨーロッパ
で最も若い首相に就任することになる。彼は、政権の重要項目は、
安全と違法な移民との戦い、さらに減税である、と予告した。
ドイツでは、社会民主党執行部が、保守派のキリスト教民主同盟と
キリスト教社会同盟と、政権に参加するかどうか意向を打診する会
議を開くことを決めた。

     その他のニュース

ゼーホーファーはキリスト教社会同盟党首に再選

今回の連邦議会選挙で歴史的な敗北を喫したにもかかわらず、ゼー
ホーファーは、キリスト教社会同盟党首に再選されたが、今までの
彼の選出では最低の結果であった。政敵のゼーダーとの権力争い
で、合意が成立したことを示したあと、ニュルンベルクで開かれた
党大会で、彼は83.7%の支持であった。2年前には87.2%の支持で
あった。現在バイエルン州財相を務めるゼーダーは、次回バイエル
ン州議会選挙の筆頭候補に選ばれ、来年初めに州首相の後を襲うこ
とになっている。党大会の冒頭で、ゼーホーファーと連邦首相でキ
リスト教民主同盟党首のメルケルは、新たに合意が成立したことを
喜んだ。彼らは、長い間難民の受入割合に関する対立で、社会民主
党との連立に関する意向打診会議を前に、連帯を大きく訴えた。

アフリカ民族会議党大会が新たな党首を探す

南アフリカの与党アフリカ民族会議ANCが、新党首選出のために、
ヨハネスブルクで党大会を開いた。現党首で大統領のズマは、数年
前から、汚職、閥族主義、権力乱用で非難されていた。彼の後継者
を目指して、7人が立候補している。最有力候補は、経済界とのつ
ながりが強いと見られる副大統領ラマフォサ、ズマの前妻ドラミ
ニ・ズマである。今回の選挙は、2019年大統領選挙で、同党の候補
を決める予備選挙と目されている。同党はおそらく、日曜日に投票
を行なう。

名門ガンディ家がインド議会党で優位に立つ

伝統あるインド議会党は、正式に新党首を持つ。47歳のラーフル 
ガンディが、ニューデリーの党本部で開かれた式典で、19年間党首
の座にあった母親ソニア ガンディの後継者となる。支持者数百人
が、建物の前で踊り、花火に火をつけた。党はラーフルを月曜日
に、新首相に指名する。彼の他には候補者はいない。彼は長年、議
会党党首の後継者と目されていた。彼の母親と並んで、彼の父、彼
の祖父、曾祖父も党首を務めていた。父、祖父、曾祖父はインド首
相でもあった。




12月17日(日)

パキスタンの教会が襲撃を受ける 死者発生

パキスタン南西部の教会で、自殺攻撃が行なわれ、少なくとも5人
が死亡した。公式発表によれば、その他に20人以上が負傷した。自
殺攻撃犯2人は、南西部のクエッタ市教会にある教会を襲撃した、
と警察広報は述べた。彼によれば、この攻撃は日曜日の礼拝の時間
に起きた。負傷者の精確な数は、まだ確定していない。

     その他のニュース

トランプのエルサレム決意に反対してインドネシアで大規模デモ

米国大統領トランプは、エルサレムをイスラエルの首都として承認
したが、インドネシアの首都ジャカルタでは、およそ8万人のイス
ラーム教徒が、これに反対した。イスラーム教国である同国の宗教
上の指導者たちは、子のでもに参加するように呼びかけていた。政
界の要人数人も、これに参加した。同国の最高宗教評議会は、トラ
ンプの決定を非難し、彼に対してこれを撤回するように求めた。同
評議会議長アミンは、大衆に向けて、パレスチナ人が、エルサレム
を首都とする独立国家を求めて戦っているのを支援するように、呼
びかけた。これは。トランプが決定を下してから、インドネシアで
起きた最大の抗議活動である。先週末には、6千人がデモをしてい
た。インドネシアは、人口上は世界4番目の大国である。住民のお
よそ9割がイスラーム教徒である。

チリ大統領選挙は接戦の模様

チリでは、大統領選挙の決選投票が始まった。有権者1千4百万人ほ
どが、今までの大統領バチェレ(社会党PS)の後継者を選ぶ投票に
望む。決戦投票には保守派の実業家ピニェラと中道左派の候補者ギ
ジェルが対決している。投票結果は予想がつかない。68歳のピニェ
ラは、11月19日の第1回投票では、明確に優位に立っていた。しか
し、彼は投票のわずか36.6%しか得ておらず、記者ギジェルは、
22.7%であった。有権者がすでに敗北した左派連合の候補者アンプ
リオに投票した有権者が、誰に投票するかが決定的な影響を与える
可能性が高い。第1回投票で20.3%を獲得して第3位となったサン
チェスは、ギジェルに投票するよう呼びかけた。

アルゼンチン海軍大将は潜水艦事故で解任

乗組員44人を乗せたアルゼンチンの潜水艦が、痕跡なく行方不明に
なってから30日、アルゼンチン海軍の長が解任された。海軍の危機
管理の新たな方法と、潜水艦の行方がわからなくなったあとの規則
違反が公になったことを受け、同国国防相アカッドは、大将スルル
を解任すると決定した。心酔したあとショートがあり、爆発が起き
た、と見られる。ロシア等の支援を受けて、潜水艦の捜索は続けら
れているが、生存者が見つかる希望はない。




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