12月18日〜24日のオーストリアのニュース



12月18日(月)

     国外ニュース

南アフリカ ラマポーザはANCの権力争いで勝利

南アフリカ与党アフリカ民族会議ANCの代議員は、選挙の行方を数
日にわたって思案した後、月曜日に決定を下した。彼らは副大統領
シリル ラマポーザを、新党首に選んだ。これにより65歳の彼が、
2019年の大統領選挙に立候補し、長年にわたって支配したジェイコ
ブ ズマの後継者となる可能性が高まった。ズマの元妻ンコサザナ 
ドラミニ・ズマは、ぎりぎりの差で敗れた。彼女は元夫と共に票を
買った、との疑いと戦わなければならなかった。

     国内ニュース

クルツとシュトラーヘ 「新連立政権は懸念を払拭する」

新連邦政府にとって、大きな戦いの日である。宣誓したばかりの連
邦首相セバスティアン クルツ(国民党)と副首相ハインツ・クリ
スティアン シュトラーヘ(国民党)は、就任初日を、主任最初の
インタヴューのために利用した。月曜日晩に彼らは首相府からのテ
レヴィの特別案組で、司会者の質問に答えた。その際、今までの連
立交渉で「手痛い点」と「越えられない一線」が取りあげられた。
イスラエルから等の批判的な声に、両党首は和解を目指して、懸念
を晴らし払拭するつもりだ、と述べた。




12月19日(火)

     国外ニュース

トゥスクはクルツに信頼を寄せる

オーストリア首相セバスティアン クルツ(国民党)は、火曜日夕
方に、ブリュッセルで要人を連続して訪問した。その先頭を切った
のは、EU評議会議長ドナルド トゥスクであった。トゥスクはクル
ツを信頼している、と表明した。クルツが、EU閣僚評議会の建物に
入ったあと、トゥスクとクルツは2人で会談した。クルツは「よい
会談だった」と述べた。彼はインターネット上に、「オーストリア
政府の方針と、EUの今後の発展に全面的な責任を負っていると強調
した」と書き込んだ。

     国内ニュース

新大臣はすべて新人

国民党と自由党の新政権では、誰がどの問題を担当するかは、すで
に閣僚名簿の形で公表されている。各省庁がどのように呼ばれるか
も、確定している。農業省は、持続及び観光庁となる。また政府の
2つの庁が、首相府長官、首相の「支援機関」として行動する。ゲ
ルノト ブリューメルは、EU計画、文化、報道省を、ユリアーネ 
ボークナー・シュトラオスは、女性、家族、若者省を担当する。連
邦省庁法では、権力を握る事務長が新設されるが、その地位は明記
される必要はない。




12月20日(水)

     国外ニュース

議会は賛成 トランプは減税を認めさせる

2度の準備が必要であったが、ようやく米国大統領ドナルド トラ
ンプは、税制改革を認めさせた。上院に続いて、下院も水曜日に、
この法律に賛成した。トランプが自ら「クリスマスの贈り物」と呼
び子の措置は、特に経済界向けのものである。企業は今後は税金を
より少なく支払うことになる。批判的な人は、この贈り物は金持ち
向けのものである、と見ている。トランプは「雇用、雇用、雇用」
と約束した。

     国内ニュース

政府声明でクルツは「常識」に賭ける

セバスティアン クルツ(国民党)は、水曜日に国民評議会で、首
相として初めての政府声明を発表した。彼は野党に、敬意を払って
つきあうよう求め、国民にはこの「新しいやり方」を信頼するよう
に求めた。彼は、常に国の繁栄のために行動する、と約束し、オー
ストリアの過去、ヨーロッパ、そして「新たな手法」を信奉してい
る、と表明した。クルツは「尊敬、礼儀、常識」をもって政権を担
当し、最後には政治の「指針」となる、とも語った。副首相ハイン
ツ・クリスティアン シュトラーヘ(自由党)は、就任演説の中
で、自ら反省し、野党のよい発想は受け入れる、と約束した。




12月21日(木)

     国外ニュース

カタルーニャ 分離独立派が絶対多数に達する模様

カタルーニャの独立を支持する人たちが、地方選挙ではぎりぎりで
絶対多数に達した。地方政府は木曜日版に、投票の76%を集計した
あとで、これを発表した。カタルーニャにとっては、この選挙は極
めて重要で、今後の方向性を指し示すものである。マドリードの中
央政府は、民主化以降のスペインにとって、前例のない体制を巡る
紛争で、10月末に分離独立派政府から権限を奪い、選挙を実施して
いた。

     国内ニュース

「改造」開始 社会民主党は体制を刷新

政府の席から野党の席に移った社会民主党は、新たな役目に直面す
るだけではない。党首クリスティアン ケルンによれば、これから
党の「改造」が重要になる。ケルンによれば、同党連邦執行部は木
曜日に、マックス レルヒャーを「党内の最善の人材」として迎え
る。ドイツの政治戦略家ゲオルク ブロックマイアーを、「戦略的
宣伝及び組織発展」に関する新広報部長に迎えることも確認した。
社会民主党はこれによって、外部の力を借りることになる。




12月22日(金)

     国外ニュース

カタルーニャ問題 ラホイはプチデモンとの会談を拒否

カタルーニャの独立に関する対立で、地方議会選挙のあと、緊張が
緩和する兆しがない。解任されたカタルーニャ地方の長カルラス 
プチデモンは、スペイン国外で会談するよう申し入れたが、スペイ
ン首相マリアーノ ラホイは金曜日、これを拒否した。木曜日の選
挙では、分離独立派陣営が、絶対多数を得ていた。

     国内ニュース

新政権の重要人事はほぼすべて決まる

国民党と自由との政権が宣誓して数日、多くの官庁と各省庁の大臣
の最重要人事の決定は下された。報道によれば、閣議長官と多くの
事務長の名前は確定した。この後、各省庁で政治と行政部門の調整
がはかられる。




12月23日(土)

お休みです。



12月24日(日)

     国外ニュース

フィリピンの嵐は深刻な荒廃を残す

熱帯の嵐「テムビン」は、フィリピンを横切る途中で、少なくとも
230人を殺害し、荒廃地帯を残した。日曜日には、数十人がまだ行
方不明である。住民7万2千人以上が、自宅を離れなければならな
かった。教皇フランツィスクスは、犠牲者に寄り添った発言をし、
彼らを祈りで包み込んだ。彼はローマでのアンジェルスの祈りで、
「この人々のために祈らせたまえ」と述べた。

     国内ニュース

難民政策に関してクルツは割当数を巡る議論は「無意味」

連邦首相セバスティアン クルツ(国民党)は、はっきりした受入
数を決めるEU難民の分散受入に関する議論は、おおむね無意味であ
る、と見ている。「各国に難民の受入を強制することを、ヨーロッ
パはこれ以上続けることはない」とクルツは「ビルト紙日曜版」に
述べた。「加盟国は自ら、難民を受け入れるかどうか、そして何人
受け入れるかを、自ら決めるべきであり」、EUの難民及び移民政策
での失敗を、緊急に修正すべきだ、とも語った。




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