１２月２５日〜３１日のドイツのニュース
１２月２５日（月）
ロシア選挙委員会はナワルヌイの立候補却下を確認
ロシアの野党政治家アレクセイ ナワルヌイは、3月の大統領選挙
から、公式には委譲された。モスクワの中央選挙委員会は、ナワル
ヌイの立候補を許可しないことを、公に発表した。政府を批判する
ナワルヌイは、前日に、大衆受けを狙って、支持者の署名を提出し
ていた。現在彼は、選挙不参加を呼びかけている。すでに10月に選
挙委員会は、ナワルヌイは2028年までいかなるものであれ選挙に立
候補できない、との決定を下し、その理由として、横領罪で有罪判
決を受けていることを挙げた。ナワルヌイは、この容疑を否定し、
これは政治的な判決である、と述べた。
41歳の法律家で、インターネット活動家であるナワルヌイは、大統
領ウラジーミル プーチンを最も厳しく批判する人である。プーチ
ンは3月18日の選挙で、再選される可能性がとても高い。
その他のニュース
ウクライナ戦争の捕虜が水曜日に交換される
ウクライナ政府と同国東部の分離独立派は、水曜日に再び、捕虜を
交換する方針である。ロシア正教会総主教キリルは、政府代表とい
わゆるドネツクおよびルハンスク人民共和国の指導者と、木曜日に
会談して、これを確認した。それによれば、ウクライナは306人を
釈放し、反乱勢力はその見返りに74人を釈放する。今までは、少人
数が交換されただけであった。今回の合意は、ウクライナ、ロシ
ア、ヨーロッパ安全協力機構の代表が、11月中旬に合意に達してい
た。東ウクライナに関して合意されたクリスマス休戦は、すべての
前線地域で守られているわけではない。両者は、日曜日夜に停戦を
破ったのは、相手側である、と非難している。
教皇はクリスマス声明で「エルサレムに平和」を呼びかける
教皇フランツィスクスは、クリスマス声明で、「エルサレムと聖地
全体に平和」をもたらすように呼びかけた。カトリック教会の長で
ある彼は、ローマで信徒を前に、イスラエル人とパレスチナ人の緊
張が高まっているにもかかわらず、紛争当事者である両者に、「対
話再開の意志」を実施に移すだろう、との期待を述べた。フラン
ツィスクスは、近東紛争で「交渉による解決」を見いだし、「2カ
国が平和的に共存」できるようにする、との期待を表明した。米国
大統領トランプが、エルサレムをイスラエルの首都として承認する
との問題の決定を下してから、イスラエル及びパレスチナ人居住地
域の情勢は、大きく緊迫感を強めていた。教皇は、ピエトロ広場の
バルコニーから、クリスマスの祭日初日に、全世界の信徒に語りか
け、その後「ローマ内外の信徒」の祝日の教皇の祝福を与えた。
グアテマラは大使館をエルサレムに移す意向
グアテマラは、米国の問題の決定に追従する初めての国となり、大
使館テル アヴィヴからエルサレムに移す。大統領もあらレスが、
インターネット上に、外相ホベルに、移転に関する措置を開始する
ように指示した、と書き込んだ。木曜日の国連総会では、米国大統
領トランプの12月上旬の決定を、賛成多数で避難していた。グアテ
マラは、拘束力を持たないこの総会決議には、反対していた。イス
ラエルは、モラレスのこの決定に感謝し、外務省の代表は、「真の
友人」である、と述べた。ホンジュラス見、国連の議決の祭に、反
対票を投じ、トランプのエルサレム問題の対処を支持していた。
１２月２６日（火）
EUはロシア政府批判家ナワリヌイの大統領選挙からの排除を叱責
ロシア大統領選挙に、野党の政治家アレクセイ ナワリヌイが立候
補できなくなったことを受け、EUは懸念を表明した。EU外務機関の
広報は、正式に選挙からの排除されたことで、政治の複数党制と来
年春に行なわれる選挙が民主的なものであることに、「深刻な疑
い」が生じる、と述べた。さらに彼女は、ヨーロッパ人権裁判所
が、ナワルヌイは故郷では、公正な裁判を受ける受ける権利を与え
られていない、との判断を下したことを指摘した。さらにEUはロシ
ア当局に、ヨーロッパ安全協力機構OSZEの選挙監視団が、3月の大
統領選挙で活動するのを許可するよう要請した。
反汚職の活動家であるナワリヌイは、日曜日に中央選挙委員会に立
候補を届け出たが、月曜日に前科があるとして、拒否された。この
判決には異論が出ている。ナワリヌイは、大統領ウラジーミル
プーチンの最有力対立候補とみられており、自分の罰は政治的な動
機に基づくものである、としている。
その他のニュース
シリア反乱勢力はソチでのロシア和平会議参加を拒否
シリアの反乱勢力複数が、ロシアが提案したソチでの和平会議には
出席しない。「国民対話会議」の計画は、ロシア政府がジュネーヴ
での国連の和平会議を回避しようとするためのものだ、と40ほどの
波乱勢力組織が公表した声明には記されている。「ロシアは攻撃的
な国で、シリアに対して戦争犯罪を行なった」、すべての勢力がこ
のような「不安にさせる危険」には、「断固」対峙しなければなら
ない、とも書かれている。ロシア、トルコ、イランは金曜日に、
1月末にソチで、「シリア社会のすべての組織が参加して」和平会議
を主催する方針である、と予告していた。シリア政府は、すぐに出
席を約束した。ロシアとイランは、シリアの権力者アサドを支援し
ており、トルコは反乱組織側に立っている。この3カ国は、カザフ
スタンの首都アスタナで、和平会議を提案していた。これと並行し
て、ジュネーヴでは国連主導で交渉が行なわれているが、長年全く
進展を見せていない。
英国海軍は北海でロシアの軍艦を追跡
英国海軍は、北海でロシアの軍艦に追走した。英国国防省は、英国
の護衛艦HMS聖オールバンは、ロシアの護衛艦「ゴルシコフ将軍」
を、英国の貢献水域近くで監視していた、と発表した。同国海軍に
よれば、英国の海域近くでは、以前より頻繁にロシアの艦船が見か
けられており、日曜日には英国の巡視艇タインも、ロシアの偵察船
が北海とエルメル（ドーヴァー）海峡を航行するのを追跡した。そ
の他に、海軍のヘリコプターは、別の2隻のロシア艦艇を目撃し
た、とのことである。ロシアと英国の関係は、数年前から緊張して
いる。現在、英国の国会の委員会が、2016年7月の英国のEU離脱に
関する国民投票と、2017年の国会議員選挙期間中に、ロシアがイン
ターネット上で攻撃を加えた容疑を調査している。
ガブリエルは英国のEU離脱条約をEUトルコ関係の先例とみる
外相ガブリエルは、EUとトルコ及びウクライナとの協力を、より緊
密にできると考えている。ガブリエルの見解では、EUと英国の関係
の再構築が、模範になりうる。彼はフンケ報道連合の新聞に、両国
が今後数年でEUに加盟できるとは思えないので、緊密な協力の別の
やり方を考えなければならない、と述べた。またガブリエルは、
「拘留されていたドイツ人数人が釈放されたのは、よい兆候であ
る」が、ヴェルト紙の通信員ユジェルを巡る心配は残っており、ト
ルコは、彼の今後が我々にとってどれほど重要か、わきまえてい
る」とのべた。
１２月２７日（水）
ムトコはロシアのサッカー世界選手権組織委員会長辞任
ロシアでサッカーの世界選手権まで半年であるが、不正薬物使用問
題で苦境にある組織委員会長ヴィタリ ムトコは、辞任した。今ま
で執行部長を務めていたアレクセイ ソロキンが、委員長を務める
ことになる、とムトコはモスクワで発表した。決勝戦は2018年7月
14日から15日に行なわれる。ロシア首相代理も勤めるムトコは月曜
日、6ヶ月間同国サッカー連盟会長を辞任していた。国際オリン
ピック委員会は、長年にわたってスポーツ大臣を務めていた彼が、
ロシアの違法薬物使用問題の主な責任者である、と見なして、生涯
オリンピックに関与できなくしていた。ロシア政界は、これが組織
的であったことを否定し、個別の事件である、としている。
ムトコは長年にわたって、大統領ウラジーミル プーチンの政治的
随行者である。
その他のニュース
ドイツと米国は中国の市民権活動家に対する判決を批判
ドイツと米国は、中国の市民権活動家たちに対する判決を、はっき
り批判した。両国は在北京大使の声明で、「国家権力を弱体化させ
るべく煽動」した容疑で下されたこの判決に、「深い失望」を表明
した。批判的なインターネット活動家ウー（44歳）は、8年の拘留
刑を言い渡されたが、即時釈放されなければならない、市民権活動
家シェ（45歳）は、拘留刑が言い渡されると見られていたが、再び
弁護士として活動できるようにしなければならない、とも記されて
いる。両国大使は、長年にわたって拘留されているこの2人が、自
分で選んだ弁護士と会えなかったことも批判した。この2人が「深
刻な虐待を受けているとの疑い」のため、ドイツと米国は、中国当
局に対して、法治主義国家の行動を取り、合意した画諮られた人権
擁護義務を尊重するように呼びかけた。
憲法擁護庁はイスラーム教徒女性連絡網を調査
ノルトライン・ヴェストファーレン州憲法擁護庁は、女性サラフィ
スト連絡網がドイツで活動している、と警告した。長官フライアー
は、「フランクフルト一般新聞」に、幹部男性の多くが拘留されて
いるため、女性のイスラーム教徒が、この活動の人員不足を埋めて
いる、と述べた。さらに、ノルトライン・ヴェストファーレン州で
は、およそ40人の組織網を調査しているが、これはインターネット
上で積極的に宣伝および人員獲得を行なっている。また彼は、子供
の教育から宗教規則の翻訳、「非信徒」に対する誹謗に到るまで、
サラフィストの活動計画が提案されている、と述べた。また憲法擁
護庁によれば、女性たちは自分たちの子供に、小さいうちから教え
込んおり、これによってサラフィスト主義が、家庭の仕事となり、
それを辞めさせるのはかなり困難である。
2017年にドイツでは過去最高のコカイーンが押収される
今年ドイツでは、過去最高の量のコカイーンが押収された。2017年
にはほぼ7トンのコカイーンが差し押さえられ、これは前年の約3倍
である、と放送局NDRは、連邦刑事局BKAの情報として報じた。同局
と税関の推定によれば、南米からの輸入が増えているのがその原因
であり、生産が増加したため、西ヨーロッパとドイツへの輸入の大
幅増加につながった。報道によれば、ハンブルク税関警察署は、
コカイーンの洪水」が起きており、おそらくドイツでは密輸の数
パーセントしか見つかっていない。
１２月２８日（木）
カブール連続襲撃事件 死者少なくとも40人
アフガニスタンの首都カブールでは、通信社と文化施設の襲撃事件
が起きたが、ドイツ外務大臣ズィークマール ガブリエルは、これ
を「卑劣なテロ」と非難した。このテロは、教育、自由な報道態
勢、自分で考え決断を下したすべての人に向けられており、犯人
は、アフガニスタン社会に、争いと不穏をもたらそうとしている、
と彼はベルリンで述べた。さらにドイツは、アフガニスタンの側に
立ち、関与するのをやめるつもりはない、とも語った。シーア派の
文化施設と、隣接する通信社が連続して襲撃を受け、当局の発表に
よれば、40人ほどが死亡した。スンニ派のテロ組織「イスラーム教
国IS」が、この犯行を自分たちが起こした、と発表した。
その他のニュース
国連「イエメン空爆で民間人に死者多数」
サウジ･アラビアが主導するイエメンでの連合軍が、激しい空爆を
行ない、国連の発表によれば、少なくとも68人が死亡した。今回の
2回の空爆は、南西部のタイズ州および紅海岸のフダイダ州を攻撃
目標としていた、と国連イエメン支援調整官は発表した。国連はこ
の発表で、火曜日に厚生省が発表した数字を、大幅に上方修正し
た。国連の発表では、過去10日間で、民間人が少なくとも1百人死
亡した。イエメンは、世界で最も貧しい国の一つである。ほぼ3年
前から、激しい内戦が繰り広げられている。サウジ･アラビアが主
導する軍事同盟が、政府を支援し、首都サヌアを支配するフーシー
派反乱勢力の拠点を空爆している。国連の発表によれば、およそ
840万人が、飢餓にさらされている。
アラバマ上院議員選挙 ムーアが抗告
米国アラバマ主運上院議員選挙で、敗北した共和党候補ムーアは、
結果に異議を申し立てた。彼はモンゴメリーの裁判所に抗告し、選
挙でごまかしがあったかどうか、捜査するように求めた。彼はその
根拠として、規則違反があったことを挙げた。元裁判官である彼
は、この抗告で、民主党のジョーンズが、戦況に公式に勝利したと
宣言するのを、ぎりぎりの所で阻止する意向である。ムーアは、
12月12日の同州での補欠選挙で、予想外にジョーンズに敗北してい
た。彼はそれ以来、敗北を認めていない。ムーアは、強硬な保守派
の立場を取っているため、極めて反対意見が強い。数人の女性は、
彼を性的侵害を行なった、と非難している。
大晦日襲撃後 トルコでは複数のIS容疑者が逮捕される
イスタンブルのクラブ レイナが襲撃されてからほぼ1年、トルコ
南西部で、ISとつながりがある急進派と見られる38人が逮捕され
た。詳細はまだ、公表されていない。国営アナドル通信は、ブルサ
州で警察が複数の家に同時に踏み込んで捜索した、逮捕された中に
は、シリア人が含まれている、と伝えている。トルコでも多くの襲
撃事件が、ISによるものとされている。急進派民兵であるISは、イ
スタンブルの高級飲食店での大量殺戮などを行なった、と発表して
いた。この事件では、新年を祝う集まりで、銃撃犯が39人を殺害し
ていた。
１２月２９日（金）
カイロ近郊の教会で襲撃事件 複数の死者
エジプトでは、カイロの南にある教会が襲撃を受け、当局の発表に
よれば、少なくとも9人が死亡した。攻撃犯2人は、首都カイロから
25キロほどのヘルワにあるコプト派の教会に、武器を持ち手入り込
もうとした。彼らは発砲して警官3人を射殺し、警察はその後攻撃
犯の1人を殺害し、もう1人は逃走した、とのことである。
昨年エジプトでは多くのテロ行為が起きており、キリスト教の少数
派コプト派に対するものも起きている。
その他のニュース
シリア反乱勢力が支配するイドリブ州で激しい戦闘
ロシアの空爆の支援を受け、シリア政府軍は、急進派イスラーム教
徒が支配する北西部イドリブ州を確保するべく、新たな一歩を踏み
出した。活動家の話によれば、激しい戦闘で、この24時間で、多数
の民間人を含め66人が死亡した。イドリブは夏以来、以前はアル
カーイダの一派であったファタフ アル シャムが、実質的に全面
的に支配していた。同州は、大統領アサドの部隊が支配していな
い、最後の州である。
誘拐事件 ヴェトナム大使が外務省に呼ばれる
ドイツから誘拐されたと見られるヴェトナム人チン スアン タイ
ンの裁判が、ヴェトナムで始まる前に、同国大使が外務省に話し合
うように求められた。同省広報によれば、ヴェトナム側は、「良好
な両国関係を取り戻すためには、何をしなければならないかわかっ
ている。」タインは7月末に、ヴェトナム秘密情報部の手でベルリ
ンから拉致されていた。ヴェトナムでは、彼には、長期の拘留刑あ
るいは死刑が言い渡される可能性がある。国営ペトロヴェトナム建
設の元役員で元社長の彼には、経営の失敗と横領の容疑がもたれて
いる。当時外務省は、「人さらい」「誘拐」であると述べており、
この件が両国の外国関係の危機を招いた。
北朝鮮への石油輸出？ 中国はトランプの非難を退ける
北朝鮮への石油輸出を行なって、国連制裁に違反したことを、中国
は今一度否定した。中国の艦船で、隣国北朝鮮向けの石油は運ばれ
なかった、と中国外務省は発表した。さらに中国は、国内の企業に
国連決議を犯すことを許可するつもりはなく、もし違反があれば、
中国はそれを法律にかなう形で、処罰する方針である、とも述べ
た。米国大統領トランプは、共産主義北朝鮮への石油輸出を許可し
ている、と中国を非難した。彼はインターネット上に、「犯行現場
を押さえ」、自分は「とても失望している」と書き込んだ。韓国紙
は、中国船と北朝鮮船が、公開状でおそらく違法に石油を積み替え
た、と報じた。韓国は11月末に、同様の告発を行なったため、、香
港発の艦船を差し押さえていた。
１２月３０日（土）
イラン政府に対する抗議活動が再び行なわれる
イランでは、政府を批判する抗議活動が再び起きた。ファルス通信
社の報道によれば、数十人のデモ隊が、テヘラン大学前で、「タリ
バーンに死を」と叫び、これによってイラン体制側を、アフガニス
タンの急進派イスラーム教徒になぞらえた。イラン内務省は、「違
法な」抗議活動に参加しないように、と警告し、平和的な抗議活動
の申請は検討する用意がある、と述べた。目撃者の話では、テヘラ
ンの複数の地点に、警察の特殊部隊が出動している。木曜日と金曜
日には、少なくともイランの9都市で反政府抗議活動が行なわれ
た。その後土曜日には、数千人の政府支持者が複数の都市で、デモ
を行なった。
大統領ハッサン ロウハニからは、今のところ反応は出ていない。
ただし彼の顧問の1人はインターネット上に、イランは、失業、物
価高、汚職、水不足、社会的な格差という大きな課題に直面してお
り、国民は、自分の声を聞いてもらう権利を持っている、と述べ
た。
その他のニュース
サンクト ペテルブルク襲撃犯を自称するものが逮捕
サンクト ペテルブルクのスーパーマーケット襲撃の張本人とみら
れる男が逮捕された。ロシア秘密情報部FSBによれば、容疑者がそ
の後逮捕された。逮捕の詳細は、今のところ公表されていない。水
曜日にはロシア第2の都市である同市のスーパーマーケットで、約
2百グラムのダイナマイトを使った釘爆弾が爆発した。この爆発
で、複数の人が負傷した。テロ民兵「イスラーム教国IS」が、この
攻撃を起こしたのは自分たちだ、と発表した。爆発直後に、不確実
監視映像がインターネット上に流出し、これにはある若者が犯人
として映っている。この男は、コインロッカーの中に鞄をあずけ、
その後市場を立ち去っていた。
プーチンは来年米国との協力関係が改善されるのを期待
ロシア大統領プーチンは、米国大統領トランプとの協力が、来年に
は改善されることに期待している。大統領府によれば、彼はトラン
プに当てた新年の願望の中で、相互に尊敬し合いながら、建設的な
対話をするつもりである、と強調した。この文書には、長期的に
は、現実的な協力関係を生む基盤になり得るものである、と記され
ている。これより前に大統領府広報ペスコフは、米国との関係が悪
化寿司たのは、今年最大の失望であった、と述べた。数ヶ月前か
ら、両国関係は最低水準に陥っている。ウクライナ及びシリアでの
紛争の他に、米国の大統領選挙戦に、ロシアが介入した疑いなど
が、関係を悪化させている。
最高裁判所はナワリヌイの大統領選挙からの除外を確認
ロシア最高裁判所は、ロシア政府を批判するナワリヌイを、来年の
大統領選挙から排除することを確認した。モスクワの選挙委員会の
決定は、適法である、との判決を裁判官は下した。41歳のナワリヌ
イは、すぐこれに反応して、現職のプーチンに、まともな対立候補
がいないのだから、この選挙を承認しない、「有権者よ、投票する
な」とインターネット上に書き込んだ。彼の弁護士は、ヨーロッパ
人権裁判所に訴える、と予告した。インターネット上で活動する反
汚職の活動家ナワルヌイは、先週20都市で集会を開き、立候補者に
名乗りを挙げていた。しかしモスクワの中央選挙委員会は、彼を排
除することを決め、その理由として、彼に前科があることを挙げて
いた。ただし詐欺事件犯罪には、異論もある。
１２月３１日（日）
「イランの抗議活動で2人が死亡」との報道
イランで政府に批判的な抗議行動が起き、2人が死亡した。ドルー
ド市では、衝突の祭に2人が死亡した、と州知事代理がテレヴィで
述べた。知事局の治安責任者の発表によれば、イラン警察はこの件
には関与しておらず、テロ民兵「イスラーム教国IS」の関与を示す
証拠がある、とイランでは報じられている。土曜日には全国で、数
千人のデモ隊が、路上に繰り出した。多くの場所で、デモ隊と治安
部隊が衝突した。イラン内務大臣アブドルラフマン ラフマニ
ファスリは、断固たる措置を取る、と予告し、秩序を破壊し、法律
に違反するものは、その責任を取らなければならない、と述べた。
さらに彼は、国は「暴力、不安、テロの拡大」に対処するつもりで
ある、とも語った。革命親衛隊の治安副隊長である彼は、デモ参加
者に、「国民の鉄の拳」を恐れるように、と警告した。当局は夜
間、インターネットへの接続を封鎖した。3日前から、イランは、
経済状態の悪化および政府と首相ハッサン ロウハニに対して、抗
議が続いている。
その他のニュース
トルコで警察の踏み込みでISの容疑者を再び逮捕
トルコ警察は、テロ組織「イスラーム教国IS」支持者と見られるも
のの家に踏み込み、イスタンブルで容疑者20人を逮捕した。ドーハ
通信社によれば、多くは外国人である。首都アンカラでも、手入れ
は行なわれ、容疑者5人が逮捕された。すでに数日前に、トルコ当
局は、テロ組織の支持者と見られる者への対処を強化しており、大
晦日に再び襲撃を起こす計画を、未然に防いでいた。2016年から
17年にかけての大晦日の夜、イスタンブルでは攻撃犯が、クラブ
「レイナ」を襲い、39人を殺害していた。ウズベキスタン出身の犯
人は当時、テロ民兵ISの依頼を受けて行動した、と自白していた。
ISはこの攻撃は自分たちが引き起こした、と発表した。
アフガニスタンの霊廟が襲撃を受け死者多数
アフガニスタン東部の霊廟の周辺で、襲撃事件が発生し、少なくと
も17人が死亡した。州知事の広報によれば、攻撃犯は、訪問者の真
ん中で爆弾に点火した。この攻撃は、パキスタンとの国境に接した
ナンガルハル州のベフスード地区で起きた。この人々は、この地域
の元政治家の葬儀に集まってきていた。今の所、この攻撃をお越し
と発表した組織はない。ナンガルハルは、ジハード主義民兵「イス
ラーム教国IS」の拠点の一つである。数日前には、首都カブールに
あるシーア派の文化施設が攻撃を受け、41人が死亡していた。こち
らの攻撃は、ISが犯行声明を出した。
コンゴでのデモでは死傷者発生
コンゴ民主共和国では、反大統領カビラの抗議活動が起き、治安部
隊とデモ隊が衝突し、流血の事態となった。人権組織「人権監視
団」の発表よれば、治安部隊が、首都キンシャサの教会前で、礼拝
に訪れた人々に、催涙ガスで攻撃を加えた上に発砲し、少なくとも
2人が死亡した。このカトリック教会は、2017年にカビラの後継者
選出を含む協定に署名が行われたのを、記憶に留めるために、キン
シャサの街路を行進するつもりであった。全野党がこの呼びかけに
応えたが、当局は抗議の行進を禁止していた。