2月19日〜25日のオーストリアのニュース



2月19日(月)

     国外ニュース

非政府組織に厳しい措置 オルバンは対立の方針を続ける

ハンガリーは選挙戦のまっただ中にあり、右派大衆迎合的で首相
ヴィクトル オルバン率いるフィデス政権の語調は、激しさを増し
ている。オルバンがハンガリーから追放すると威嚇している非政府
組織に対する措置を厳しくする計画に、激しい批判が起きている。
専門家たちは、この非政府組織にタイスrけいかくは、EU法及びハ
ンガリー憲法に合致するものであるか、疑問視している。火曜日に
は、ハンガリー国会は、これをめぐって議論することになってい
る。

     国内ニュース

障碍者が事態改善を送らせないように警告

30年前からある管財人法の代替法の可決は、当面中止となった。法
務省がこれを月曜日に確認した通り、障碍者により多くの自己決定
権を与える成人保護法は、「現在の予算の議論」の一部であり、予
定通り7月1日に発効する可能性がある。本来であれば、全政党がこ
の法案には賛成するはずであった。今回資金不足から、2年間延期
される可能性がある。利益代表者と野党は、実施延期を激しく批判
していた。




2月20日(火)

     国外ニュース

ベネズエラは国営の暗号通貨ペトロを始動

世界の先頭を切って、ベネズエラは独自の暗号通貨を導入する。火
曜日にはペトロを使った取引が始まった。政府は「歴史的な日」で
ある、と述べた。石油価格下落、経済の不振、汚職のため、同国な
何年も前から経済及び物資確保に苦しんでいる。大統領ニコラス 
マドゥロは、この新たな策で、遙かに遠い目標を追求している。

     国内ニュース

ティロール州の選挙結果を交通が左右

ティロール州の州政治では、交通と物資人員の通過が、長期的な主
題である。地区別の走行禁止、地域を越える際の検査等が、同州政
治の議論の確定した項目である。昨年も、ブレナー峠とイン渓谷を
通過する交通量が再び増加した。州議会選挙が近づけば近づくほ
ど、この問題は感情的に議論される。その際ティロール州政治で議
論される話題はしばしば制限される。




2月21日(水)

     国外ニュース

東グータに爆弾の嵐 「我々は死を待っている」

シリアの反乱勢力の地区東グータでは、大規模な攻撃が繰り返さ
れ、絶望感が強まっている。活動家によれば、過去数日でおよそ
3百人の民間人が死亡したが、子供数十人が含まれている。樽爆弾
も使用された。「我々は列を作って、死ぬのを待っている」とある
住民は述べた。停戦を求める諸外国の訴えには答えられていない。
多くの民間人にとって最後の望みの綱である非政府組織のうちいく
つかは、退去を余儀なくされた。

     国内ニュース

憲法裁判所と大学評議会 国民党と自由との閣僚配分に批判

水曜日に、憲法裁判所と大学評議会の人員配分に関して、政府、特
に自由党の配分を、野党が一部は激しく批判した。空席となってい
る憲法裁判所の職には、おそらく自由党の候補、弁護士で、同党の
報道に関する法律問題を扱うミヒャエル ラーミとリンツ大学教授
で、2017年の右派大学関係者舞踏会で祝辞を述べたアンドレアス 
ハオアーが就任することになっている。公式にはこの職は、国民評
議会と連邦評議会での公聴会後に決定される。野党は、不透明で談
合によるもだ、と見ており、国会で取りあげるとの意見である。




2月22日(木)

     国外ニュース

爆弾の雨 東グータの病院が砲撃を受ける

反乱勢力の支配地域東グータは数日前から、シリア軍の長期的砲撃
にさらされている。1主観で、数百人が死亡し、数千人が負傷し
た。支援組織「国境なき医師団MSF」によれば、3日前から、首都の
東にあるこの地域の病院が、空爆で「損害を受けるあるいは破壊さ
れ」た。政治家と専門家は、これは「大量殺戮」であり、2016年
12月に数千人の民間人が殺されたアレッポのことを思い出すよう
に、と述べた。

     国内ニュース

「基本権の転換点」野党は「安全策」をとっちめる

政府は水曜日に、以前から計画していた「安全策」を出発させた
が、野党からの批判が続いた。社会民主党、新オーストリア党、ピ
ルツ候補者名簿が木曜日、基本的権利を転換させるものである、と
述べた。彼らが批判しているのは特に、法案が専門家の判定を受け
ることなく決定されることである。さらに社会民主党会派長アンド
レア シーダーは、自由党が屈服したと非難し、野党時代には自由
党は、この計画に反対していた、と述べた。自由党会派長ワルター 
ローセンクランツは、これを強く否定した。




2月23日(金)

     国外ニュース

EU予算をめぐる議論 トゥスクとユンケルは楽観的な姿勢を強調

EU加盟国の大統領と首相は金曜日にブリュッセルで、特別首脳会談
を開き、今後のEU予算に関する立場を明確にする初めての試みが行
なわれる。英国離脱後の2020年から27年までの財政の枠組が議論さ
れる。EU評議会議長ドナルド トゥスクによれば、多くの国には、
資金不足を埋めるために、今後の分担金の引き上げを受け入れる用
意がある。オーストリアを含めいくつかの国にとっては、引き上げ
は選択肢ではない。トゥスクは、予算をめぐる議論では最初の意向
打診の後で、前向きの判断を下した。この意味ではEU委員会議長
ジャン・クロード ユンケルも、「予想よりも対立は少ない」とみ
ている。

     国内ニュース

「禁煙」国民発議 州の多数は喫煙禁止を支持

高級飲食店での喫煙禁止を廃止するかどうかの問題は、再び高波を
生んでいる。「禁煙」国民発議は、金曜日午後までに、およそ36万
1千人の署名を集めることに成功した。国民党と自由党政権の規則
は、国民党所属を中心に州首相の間にも不満を引き起こしている。
彼らの多数は金曜日に、喫煙禁止を支持した。首相セバスティアン 
クルツ(国民党)と副首相ハインツ・クリスティアン シュトラー
ヘ(自由党)は、拘束力を持つ連立協定があることを指摘した。




2月24日(土)

     国外ニュース

国連安保理はシリアで「遅れることなく」停戦実施を求める

木曜日に国連では、シリア停戦の決議をめぐり協議がおこなわれた
が、成果を上げることなく終了した。土曜日夕方には、それが続け
られ、今回は成果があった。ニュー ヨークの国連安全保障理事会
は、激しい戦闘が続く内戦の国シリアでの30日間の、「遅れること
のない」停戦に関する決議を可決した。シリア大統領バシャール 
アル・アサドを支持し、拒否権を持つ大国ロシアも、粘り強い交渉
の末、これに賛成した。

     国内ニュース

「ワルトハイムのワルツ」ベッカーマンがベルリン映画祭で受賞

ベルリン映画祭の今日の授賞式は、若干の予想外の受賞者を用意し
ていた。そのうちの1人は、オーストリア人の映画監督ルート 
ベッカーマンである。彼女は、ドキュメンタリーの手法を用いて、
ワルトハイム事件を描いた随想的作品「ワルトハイムのワルツ」
で、ドキュメンタリー映画賞を受賞した。最優秀映画の金熊賞は、
他には考えられないものであったが、ルーマニアの監督アディーナ 
ピンティリエのセックスに関するドキュメンタリー風ドラマに与え
られた。




2月25日(日)

     国外ニュース

国連の停戦決議後もアサドは東グータ砲撃を続ける方針

数日にわたる議論を経て、国連安全保障理事会は、シリア停戦によ
うやく合意したが、翌日巣でのシリアの権力者バシャール アル・
アサドと彼と同盟するイランは、停戦を守るつもりはない、と明言
した。停戦は守るが、ダマスカスと境界を接し、現在特に激しい戦
闘が続いている東グータ地区では、停戦はしない、と日曜日に発表
した。ここでは内戦が、特に激しい戦闘が行われていた。政府は再
び、樽爆弾を使用した、と報じられている。教皇フランツィスクス
は日曜日、再び発言を求めた。

     国内ニュース

ティロール州選挙では国民当初が勝利 社民党が自由党を上回る

日曜日に実施されたティロール州州議会選挙では、国民党が明確な
勝利を収めた。州首相ギュンター プラター率いる同党は、44.3%
を獲得し、連立はどの党とも可能である。社会民主党も、17.3%で
票を伸ばし、明確な差で2位となった。最大の支持拡大を得たのは
自由党で、15.5%の得票で第3党となった。緑の人々は、若干減らし
て10.7%だった。フリッツ候補者名簿と新オーストリア党も議員を
出すことに成功した。




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