４月１６日〜２２日のドイツのニュース
４月１６日（月）〜１７日（火）
お休みです。
４月１８日（水）
化学兵器禁止機関の派遣団はシリアで銃撃にさらされる
化学兵器禁止機関OPCWの調査団は、シリアのドゥマ市で銃撃を受け
た。火曜日に起きたこの事件で、専門家たちが負傷した。この調査
団は、毒ガス攻撃とされる事件が起きた場所で、同機関の調査員た
ちが作業を開始できるか、調査を行なうことになっていた。シリア
の国連大使バシャール アル・ジャアファリは、シリア政府は、公
機関の専門家が活動できるように、あらゆることを行なう、と約束
した。ただし、毒ガス攻撃とされる事件から11日経っており、まだ
痕跡を見つけられるか、ますます疑わしくなっている。
その他のニュース
トルコでは予定を早めて選挙を実施
トルコでは、6月24日に選挙が行なわれる。大統領エルドアンはア
ンカラで、本来であれば2019年11月に行なわれる大統領及び国会議
員選挙を、この日程で早期に実施する、この件について民族主義行
動党MHP党首バフチェリと合意した、と発表した。極端な民族主義
政党の長である彼は昨日、8月26日を選挙日程として提案してい
た。同党は公式には、野党である。しかし党首バフチェリは、ずっ
と以前からエルドアンを支援している。今回は、エルドアンの公正
発展党と民族主義行動党は、選挙連合を結ぶ意向である。
ゼーホーファーはドイツの国境管理を急遽振り出しに戻す
連邦内相ゼーホーファーは、ギリシア発の飛行機を制度として監視
していたが、これを断念した。前内相デ メズィエールは、この措
置で、無許可でドイツへ旅を続ける人の数が、平均を上回っている
のを阻止する意向であった。ゼーホーファーによれば、ギリシアか
らの違法入国に関連して、隠されていることは著しく多くはないこ
とが分かった。彼は3月に就任した直後、ドイツは国境管理を拡大
する可能性がある、と示唆したばかりであった。
メルケルは来週末にトランプを訪問
米国大統領トランプは、4月27日に首相メルケルをワシントンに出
迎える。米国大統領府は、「両者の会談は大きな影響」が得られる
とみられる、と認め、メルケルの首相への再選、が会談の公式の原
因であると述べた。会談の議題には、米国のEU製品に対する関税の
計画、ロシアとの今後の接し方、近東情勢が上がっている。イラン
との国際核協定についても、話し合われる可能性が高い。トランプ
は合意を取り消す方針である。
４月１９日（木）
メルケルとマクロンはEU改革で協力する意志を協調
ドイツ首相アンゲラ メルケルとフランス大統領エマヌエル マク
ロンは、EUとオイロ使用地域の改革で、密接な協力をする意志を協
調した。メルケルはベルリンでマクロンと会談し、両国政府は、オ
イロ使用地域はまだ十分に危機に備えていないという点で、意見が
一致している、と述べた。両国は、6月のEU首脳会談に向けて、合
同で改革案を練り上げる意向である。マクロンは一連の提案を提出
することで、EUとオイロ使用地域の改革に関する議論を前に進めて
いた。ただし彼の着想のいくつか、特に経済と通貨の結びつきを深
めることは、批判的に見られている。
その他のニュース
EUは2017人に50万人以上の難民を受け入れた
EU加盟国は昨年、およそ54万人の難民を受け入れた。ルクセンブル
クにある統計局オイロシュタットの発表では、亡命申請者のおよそ
6割がドイツに滞在した。ドイツはこれで、数の上で最大の人数を
家入れただけでなく、人口比でも最高の評価を受ける国となった。
最も少なかったのはスロヴァキアである。さらにEU加盟国は昨年、
およそ2万4千人を紛争地域から直接に受け入れた。加盟28箇国のう
ち、18箇国だけが、自由意志に基づく移住に参加している。
反ユダヤ主義の乱暴者がベルリン警察に出頭
若いイスラエル人と彼と一緒にいた人を、ベルリンで反ユダヤ主義
的意図から攻撃した事件から2日、犯人とされるものが警察に出頭
した。この男は19歳で、当局によれば、シリアからの難民である。
21歳のイスラエル人と彼の友人は火曜日に、ベルリンのプレンツラ
オアーベルク地区で屋外にいたが、その時キッパ、伝統的なユダヤ
人の帽子をかぶっていた。彼らは合わせて3人のアラビア語を話す
男たちに、反ユダヤ的な言葉で侮辱された。男の1人は、このイス
ラエル人にベルトで打ちかかった。この件に巻き込まれたのは、ア
ラブ系のイスラエル人で、ユダヤ人ではなかった。
連邦裁判所はIS支持者ザフィア Sに対する判決を支持
ハノーファーの警官を刃物で襲撃した事件から2年と少し、ISに同
調する若い女性ザフィア Sに対する判決が、法律上効力を持った。
カールスルーエの連邦裁判所は、彼女の上告を退けた。当時ギュム
ナーズィウムに通っていた彼女は、2016年2月にハノーファーで、
中央駅で巡回していた警官を指し、重傷を負わせた。ツェレ上級州
裁判所は、現在17歳となった彼女に、危険な傷害及び外国のエロ組
織支援容疑で、6年間の少年刑を言い渡していた。
４月２０日（金）
連邦移民難民局で大規模汚職事件の疑い
連邦移民難民局BAMFで、汚職事件が起きた模様である。同局で要職
にある女性職員が、2千軒以上で亡命を認めたが、そのための前提
条件は満たされていなかった。この情報は、南ドイツ新聞、NDR、
ラジオ ブレーメンがもたらしたものである。この職員は、同局の
ブレーメン出張所の所長を務めていたが、その後休職となった、と
のことである。この報道によれば、彼女は、組織的に亡命希望者を
自分の所に連れてきたニーダーザクセン州出身の弁護士3人と、一
緒に仕事をしていた。
その他のニュース
ポルシェ社の責任者がディーゼル事件で捜査のために拘留される
自動車製造のポルシェ社に対するディーゼル車疑惑の捜査の一環と
して、経営陣の1人が捜査のために拘留された。これは同社役員会
会長ブルーメが、同社社員に伝えた情報である。当局は、書庫隠滅
及び逃亡の可能性があることを、勾留理由として挙げた、とのこと
である。現在拘留されている経営陣の他に、現在の経営陣および元
職員1人も、捜査陣の標的になっている。ディーゼル車の排気ガス
浄化で、操作を加えた可能性があるのが、その理由である。
ドイツ人は難民2人に犬をけしかける
メクレンブルク・フォアポンメルン州で、ドイツ人の集団が、エリ
トリアからの難民2人を襲った。警察の発表によれば、2人のアフリ
カ人が自転車でそばを通ったとき、6人が自分の犬をけしかけた。
その後犯人たちは、彼らを取り囲み、外国人を敵視する言葉を叫ん
だ。2人のエリトリア人は、軽傷を負った。警察発表によれば、容
疑者は、2人のエリトリア人がいることで、挑発されたと感じた。
ザルツブルクで列車事故 負傷者多数
オーストリアのザルツブルク中央駅で列車事故が起き、多くの旅行
客が負傷した。鉄道広報によれば、犠牲者の数は50人を越えた。発
表によれば、入れ替え用機関車が、停車中の夜行列車に激突した
が、その車両はチューリヒからウィーンに向かう途中の国際特急レ
イルジェットであった。多数の救助隊員が、現地に出動した。衝突
がどのような経緯で起きたかは、まだ不明である。
４月２１日（土）
北朝鮮の核実験中止予告に様々な反応
北朝鮮が、核およびミサイル実験を突然断念したが、これはおおむ
ね前向きに受け止められている。米国大統領ドナルド トランプは
インターネット上に、これはとてもよい知らせである、と述べた。
EU外務委員フェデリカ モゲリーニと中国政府も、肯定的な意見を
表明した。韓国は、実験中止を、「韓（朝鮮）半島の非核化に向け
て、意味ある一歩」であると呼んだ。日本首相安倍 晋三は、かな
り控えめな反応を示し、大量殺戮兵器の武器庫が検証可能で不可逆
的な形で破棄されるかどうか、注視するつもりである、と述べた。
その他のニュース
米国の人権報告書はシリア、イラン、北朝鮮を非難
米国外務省は、世界の人権状況に関する年次報告書の中で、特にシ
リア、イラン、北朝鮮を批判した。外相の職務を履行しているサリ
ヴァンは、ロシア、中国、トルコ、ベネズエラ、ミャンマーも非難
し、「腐敗し脆弱な」政府の活動が、世界の安定性と米国の利益を
損なっている、と述べた。人権組織「人権監視団」は、米国の人権
報告書は、性的及び生殖の権利を考慮していない、と批判し、これ
は米国大統領トランプの政府が、この問題を敵視していることのあ
らわれである、と述べた。
インドは子供の強姦に死刑を科す可能性を作る方針
インドでは、子供の強姦に、将来死刑が科される可能性がある。強
姦後に死亡した複数の事件があり、全国で抗議活動が行われたこと
を受け、インド政府は、より厳しい刑を導入することを含む条例を
始動した、と公共放送ドゥールダルシャン ニューズは報じた。そ
れによればこの条例は、12歳以下の子供の強姦に死刑を科す可能性
をもたらす。今までは最も厳しくて、終身刑が科される可能性があ
るだけであった。国会は半年以内に、この法律の修正を承認し、長
期的にこれを導入する必要がある。
ニカラグアでは抗議活動で死者発生
ニカラグアでは木曜日と金曜日、社会保険の改革計画に反対する抗
議活動が暴力的になり、少なくとも10人が死亡した。副大統領ム
リーリョが、これを発表し、デモ参加者が「大量に集まり」「占拠
を」行ない、国内の「平和と協調」を破壊しようとした、と述べ
た。中米の同国で起きたこの抗議活動は、年金の5%引き下げと同時
に、社会保険の払込額の引き上げに向けられたものである。
４月２２日（日）
ナーレスが社会民主党新党首に選ばれる 支持はわずか66%
社会民主党会派長アンドレア ナーレスは、女性として初めて同党
首に選ばれたが、勢いには水が差された。ヴィースバーデンでの特
別会議は、47歳の彼女が、同党の155年の歴史の中で、初めて女性
党首に選んだ。ただし明確な勝利を収めた彼女が得た票は、66.35%
煮すぎなかった。彼女は決選投票で、フレンスブルク市長ズィーモ
ネ ランゲを破った。ナーレスは、キリスト教民主同盟とキリスト
教社会同盟との連立で、連邦政府の仕事を進めていくのと並行し
て、党内を大きく刷新する、と約束した。今回の党大会は、綱領と
組織上の新たな出発点を築くことになっている。
その他のニュース
カブールで大規模な自殺攻撃
アフガニスタンの首都カブールで、自殺攻撃犯が、少なくとも48人
を巻き添えに爆死した。カブール警察の発表では、個人証明文書の
交付所前の群衆の中で、爆弾が点火された事件で、負傷者110人を
越えた。「イスラーム教国」がこの凶行を行なった、と発表した。
10月の国会及び地方議会選挙で投票するために、市民はこの公布所
で証明書を申請することができる。この種の登録所前では、警官や
警備員が繰り返し銃殺されている。
独政府は数千人の難民にイラクに帰還する意欲を持たせる方針
ドイツとイラクは、ドイツに滞在する見通しがない難民を、帰還さ
せ故郷で社会に溶け込ませる事業で、協力することで同意した。開
発大臣ミュラー（キリスト教社会同盟）が、バグダードでの会談後
にこれを発表した。彼はクルド人が住むエルビルで、機関車のため
の移民協議本部を開設する意向である、とも語った。バグダードに
ももう一つの本部を設置する計画である。さらに彼は、ドイツから
帰国するイラク人1万人が、根を下ろし新たなことを築くことがで
きるように支援することが目標であり、誰も故郷では敗者にならな
いようにしなければならない、と述べた。
トルコ共和人民党離党者 反エルドアンのアクセナーの党が立候補
トルコでは、最大野党共和人民党CHPの国会議員が、夏の選挙に立
候補するために、新たに設立されたリイ党に鞍替えした。共和人民
党の幹部によれば、彼らは「そのために民主主義を支持する決意を
した」と記されている。元内務大臣アクセナー保守派の政党は、新
たな入党者を得て、国会議員が20人となり、会派を結成することが
できた。選挙法によれば、同党はこれで、時期を早めて6月24日に
行なわれる国会議員及び大統領選挙に、候補者を立てる条件を満た
すことになる。61歳のアクセナーは、大統領エルドアンに対抗する
意向である。