5月7日〜13日のドイツのニュース



5月7日(月)

お休みです。



5月8日(火)

キム ジョン ウンが再び中国を訪問

米国大統領ドナルド トランプとの首脳会談予定まで数週間、北朝
鮮の権力者キム ジョン ウンは、中国大統領習 近平と急遽会談
をした。中国の新華社通信によれば、両国の指導者は、2日間以
上に渡って港町大連市で、「共通の利害の問題」に関して、意見を
交換した。キムがこの2ヶ月で中国を訪問するのは、既に2度目であ
る。3月末に彼は、就任して初めて、中華人民共和国を訪問した。
中国は、北朝鮮と最も緊密な同盟国と見られている。

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パシニャンがアルメニア新首相に選ばれる

アルメニア国会は、2度目の投票で、野党の指導者パシニャンを首
相に選出した。同国の国会議員は、59対42でパシニャンを指示し
た。1週間前にパシニャンは、与党共和党による支援が得られな
かったため、当選に必要な票を得ることができなかった。42歳のパ
シニャンは、4月中旬から、長年にわたって大統領を務めたサルグ
シャンに反対して、平和的に路上で抗議行動を率いてきた。

トランプ発言を前に政治家はイラン核協定からの離脱を懸念

米国大統領トランプは、イランとの核協定に関して決断を下すが、
それを前に多くの政治家が、この協定破棄通告の影響に警告を発し
ている。社会民主党党首ナーレスは、実行されそうな離脱は、あら
ゆる結果を招きかねない、と述べた。ロシア大統領府広報はモスク
ワで、この合意に反対するいかなる行為も、破壊的な影響をもたら
すのは必然的だ、と述べた。フランス国防相パルリは、この協定
は、爆発しかねない地域の平和を守る要因である、と述べた。トラ
ンプはワシントン時間の14時に、この問題について発言する意向で
ある。

基軍将校ノースが米国武器院外活動家の会長に

軍の元顧問ノースが、米国の武器院外活動家全米ライフル協会の会
長に就任する。今まで保守派のテレヴィ局フォックス ニューズの
解説者を務めていた74歳のノースは、できるだけ早くこの職に就任
する、と同協会は発表した。彼は、フォックス ニューズでの職を
辞任することになる、とのことである。ノースは80年代に、イラ
ン・コントラ疑獄の黒幕の一人であった。当時レーガン大統領のも
とで、武器がイランに販売され、この利益でニカラグアのゲリラを
支援していた。その後ノースに対する判決は、破棄された。武器を
用いた暴力に反対する活動家は、彼の任命を批判した。




5月9日(水)

お休みです。



5月10日(木)

カール賞はフランス大統領マクロンに授与される

フランス大統領エマヌエル マクロンは、新しいヨーロッパ構想
で、アーヘンの国際カール賞を受けた。この賞はさらに、マクロン
の民族主義及び孤立主義との「情熱的な」戦いも評価している。
アーヘン市長マルセル フィリップ(キリスト教民主同盟)は授賞
式で、今日のヨーロッパに刺激を与える現在最も重要な人物であ
る、と述べた。連邦首相アンゲラ メルケルは、マクロンの情熱、
活動、勇気をたたえ、「あなたは発想力があふれ、ヨーロッパ政治
に関する議論を、新たな提案で活性化した」と賛辞を送った。

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ドイツとロシアはウクライナ対話を再開する意向

ドイツとロシアは、フランスとウクライナを交えて、東ウクライナ
での戦争に関するする話し合いを再開する意向である。両国外相
マースとラヴロフが、モスクワでの会談で、このように予告した。
ラヴロフはマースのこの提案に応えて、この提案を検討する用意が
ある、と述べた。また彼は、この会談で具体的に何を話し合うのか
について議論した、とも述べた。東ウクライナでは、2014年から親
ロシア分離独立派が、政府軍と戦っている。ドイツ、ロシア、フラ
ンス、ウクライナは、2015年に和平計画を取りまとめたが、実施に
は移されていない。

ドイツ政府はイランのミサイル攻撃を重大な挑発と呼ぶ

ドイツ政府は、イスラエル軍拠点に対するイランのミサイル攻撃に
関する報道に、大きな懸念を持って反応した。外務省は、この攻撃
は重大な挑発であり、イスラエルには防衛権があると強調し、さら
にこれが激化しいないことが決定的に重要だ、と述べた。これより
前に、フランスとロシアは、冷静な反応を取るように促した。イス
ラエル軍は、占領中のゴラン高原にあるイスラエルの拠点が攻撃さ
れた報復として、シリアにあるイラン施設を攻撃した、と発表して
いた。活動家によれば、その際に、少なくとも23人が死亡した。

トランプ「キムとの首脳会談は6月12日にシンガポールで」

トランプと北朝鮮の権力者キムの首脳会談は、6月12日に行なわれ
る、と米国大統領トランプは発表した。彼はインターネット上に、
開催地はシンガポールである、tじょかきこんだ。両政治家は、こ
の会議を、世界平和のために特別なものにしようとしている、と述
べた。




5月11日(金)

国連発表「イエメンの民間人死者数は過去最高水準に」

イエメンでは、ますます多くの民間人が、戦争の犠牲となってい
る。国連人権高等弁務官事務所広報はジュネーヴで、4月には民間
人237人が死亡した、これは1ヶ月の犠牲者としては、今年最大であ
る、と説明した。広報は、その主たる原因として、人口集中地域へ
のく縛を挙げ、これはおそらく人道面の国際法に抵触する、と述べ
た。政権に忠実な、サウジ・アラビア主導の連合部隊は、過去数週
間、イランからの軍事支援を受け、フーシー派反乱勢力の拠点を、
同様な攻撃を繰り返してきた。

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メルケル「米国のイラン核協定離脱は国際秩序を損なう」

ドイツ首相メルケルの見解によれば、イランとの核協定から米国が
離脱するのは、世界にとって大きな損失を与えた。キリスト教民主
同盟党首である彼女は、ミュンスターでのカトリック教徒の日に、
大統領トランプの条約破棄発表は、「国際秩序への信頼」を傷つけ
た、国連安全保障理事会が承認した協定を一方的に破棄するのは、
「正しくはない」と述べた。メルケルはこれより前に、イスラエル
とイランがシリアをめぐって対立していることで、これ以上事態が
悪化しないように、と警告していた。近東では、現在「戦争と平和
が問題」となっている、とも語った。

経済相はイラン貿易をするドイツ企業を守る基金設置を拒否

米国がイランとの核協定から離脱したことを受け、ドイツ経済相ア
ルトマイアーは、ドイツ企業保護のために性急に対策を講じること
がないように、と警告した。彼は「ドイツラジオ」で、間近に迫っ
た米国の制裁から、ドイツ企業への打撃を減らす可能性は、法律的
にはない、イランで活動する企業に損失が起きた場合に、それを穴
埋めするための国の基金のような介入は、ドイツ法には含まれてい
ない、とも述べた。キリスト教民主同盟の政治家である彼は、この
発言で、主要な経済人の要求に回答したことになる。

マース「連邦軍はバルト諸国に駐留を続けるが増派はしない」

ドイツ外相マースは、連邦軍はバルト諸国でのNATOの活動に、参加
し続ける、と約束した。社会民主党の政治家であるマースは、リト
アニア、エストニア、ラトヴィアの外相とリトアニアのパランガで
会談したあと、増派は議題になっていない、と述べた。ロシアとの
緊張が高まっていることに対応して、NATOは2016年に、およそ1千
人の兵士をバルト三国とポーランドに派遣を決めていた。東部への
部隊派遣としては、冷戦終了後最大のものであった。バルト諸国
は、より多くの支援を求めていた。




5月12日(土)

北朝鮮は核兵器実験場を閉鎖する方針

北朝鮮は、核実験場を閉鎖すると予告した。国営通信社によれば、
5月23日から25日の間に、実験場のトンネルすべてを爆破し、入口
を封印する。その他に、監視用歩哨。研究所の建物安全施設の撤去
も予定されている、とのことである。権力者キム ジョン ウンと
米国大統領が、6月12日にシンガポール会談を開くが、これが緊迫
感を持って見守られているのがこの予告の背景にある。この首脳会
談の主要議題は、北朝鮮の核およびミサイル計画になる可能性が高
い。

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駐独米国大使は米国とEUの貿易戦争は起こらないと見ている

駐ベルリン新米国大使グレネルは、米国とヨーロッパの関税をめぐ
る対立が、大幅に激しさを増すとは見ていない。彼はフンケ報道機
関連合の新聞に、貿易戦争は起きない、今までの関税をどのように
廃止するかについて、ヨーロッパ側が提案するのを待っている、と
述べた。グレネルは、6月1日までに、これに関する提案を再検討し
て提出しなければならないことを、今一度思い起こさせた。EUはそ
れまでは当面、鉄及びアルミニウムに対する米国の懲罰関税が、除
外されている。現在米国政府と、長期的な解決に関して交渉が行な
われている。

活動家「イラン人11人がイスラエルによるシリア攻撃で死亡」

イスラエルが木曜日にシリアを空爆したが、活動家によれば、これ
でイラン人少なくとも11人が死亡した。シリア人権監視団によれ
ば、合わせて27人の親シリア戦闘員が死亡し、この中にはシリア兵
6人とそれ以外の外国人戦闘員10人が含まれている。人権活動家で
ある同団は今までは、死者は23人であった、と報じていた。イスラ
エル軍は、イスラエルが占領しているゴラン高原を、イランが銃撃
したことを受け、シリアにあるイランの軍事目標地点を攻撃した、
と発表していた。イラン政府は、この件に対する関与一切を否定し
た。

ブルンジで大量殺戮 少なくとも26人死亡

ブルンジ北西部の村が襲撃を受け、武装民兵が金曜日夜に、少なく
とも26人が死亡した。当局の発表によれば、さらなる犠牲者の捜索
が続いている。目撃者の話によれば、この集団は、故郷を越えてコ
ンゴへ戻っていった。今回の攻撃は、ブルンジ大統領ンクルンジザ
が、2034年まで留任することを認める憲法修正に関する国民投票
を、数日後に控えて行なわれた。54歳のンクルンジザは、東アフリ
カの同国を、2005年から統治している。現地では数年前から、暴力
事件が再三起きている。




5月13日(日)

パリで刃物による襲撃事件 死者発生

フランスの首都パリで、ある男が1人を刺殺、2人に重傷、さらに
2人に軽傷を負わせた。警察はこの襲撃犯を射殺した。この男は、
当局にいわゆる危険人物として知られていた。フランス政府は、こ
の襲撃をテロ攻撃と判断している。いわゆる「イスラーム教国」が
犯行声明を出した。司法筋の情報では、1997年生まれの犯人は、
チェチェーニア出身である。

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ポーランドの炭鉱でさらに炭鉱労働者が死亡

ポーランド南部で起きた炭鉱事故から1週間、さらに2人の鉱夫が遺
体で掘り出された。炭鉱の経営陣がポーランドの報道機関に伝えた
情報によれば、これで犠牲者の数は、少なくとも4人に増えた、最
後の行方不明者が発見された後も、さらに捜索を行なう。炭鉱の経
営者はこれより前に、鉱山の一部が、振動の影響で水浸しになっ
た、と発表していた。

カトリック教会の日が終了

ミュンスターで開かれていた第101回ドイツ カトリックの日は、
社会に潜む利己主義に抵抗するよう訴えて終了した。屋外での最後
の礼拝には、3万人以上が参加し、ドイツ カトリック中央評議会
会長シュテルンベルクは、他の宗教と対話するように呼びかけた。
カトリック教会の平信徒が参加する5日間の集会には、主催者発表
で5万人が長期間、2万5千人が1日だけ参加した。

ラマダンで子供に断食させることに小児科医が反対

イスラーム教徒断食月ラマダンが間もなく始まるが、医療関係者は
子供の断食の危険を指摘した。両親がイスラーム教徒の場合、子ど
もたちに、断食が子供にとっては不健康であることを説明すべきで
ある、と小児科医連合の態度表明には記されている。ラマダンは今
年は、5月16日に始まり、6月14日に終わる。夜明けから日没の間、
イスラーム教徒は飲食が禁じられている。断食の掟は、宗教上の成
人、14歳以上のイスラーム教徒全員に適用される。




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