6月11日〜17日のオーストリアのニュース



6月11日(月)

     国外ニュース

トランプとキム 歴史的会談が秒読み段階に

シンガポールは、米国大統領ドナルド トランプと、北朝鮮の権力
者キム ジョン ウンが重要な首脳会談が、間もなく始まる。数ヶ
月前には、両首脳は、口汚く罵り合っており、お互いに戦争を起こ
すと威嚇していたが、火曜日には核軍縮に関して交渉を行ない、北
朝鮮と韓国の平和条約に至る道を地ならしすることになっている。
トランプは首脳会談を前に、「状況は上手く運んでいると思う」と
のべた。今回の首脳会談は、2人だけが、セントーサ(平和)島の
外界と孤立した高級ホテルで始まることになっている。結果は緊迫
して見守られており、あらゆることが起こりうる。

     国内ニュース

オーストリアは中央ヨーロッパ発議から離脱

オーストリアは、トリエステに拠点がある中央ヨーロッパ発議CEI
から離脱する、と日刊紙「シュタンダルト」が報じた。ガム省広報
カーリン クナイスル(自由党)は、月曜日にこの報道を確認し
た。18箇国が加盟する地域連合は、1989年にオーストリアも共同設
立国となって立ち上げられていた。この機関の主要目的は、中部
ヨーロッパ諸国の経済的及び文化的な発展と協力、各地域の歩み寄
りである。オーストリアは、今に至るまでこの連合で、指導的な役
割を担ってきた。事務長職は、オーストリアとイタリアが交代で務
めていた。最後にオーストリアが事務長を務めたのは、主席外交官
マルゴット クレスティル・レフラーで、「シュタンダルト」紙に
よれば、対立の中でこの組織から離脱し、その後、外務省のロシア
使節となっている。




6月12日(火)

     国外ニュース

マケドニアの名称に関する対立が解決 「北」をつける

マケドニア共和国は、北マケドニア共和国になる。ギリシアとその
北にある隣国(マケドニア)は長年にわたって対立していたが、わ
ずかな表現を付け加えるだけで、妥協が成立することになる。数ヶ
月にわたる交渉の末火曜日に、ギリシア首相アレクシス ツィプラ
スは、少なくとも政治家の間では「よい」解決が得られたと発表し
た。妥協の解決に関連して、ツィプラスもマケドニア首相ゾラン 
ザーエフは、住民からの激しい抵抗と戦うことになる。

     国内ニュース

移民に関する議論 EUと外部の国境警備は共通の基盤

連邦首相セバスティアン クルツ(国民党)は、ドイツ訪問中に、
自分の望みを明らかにし、好意的な反応を得た。「EUと外部の境界
を厳格に守ることで合意が成立すると思う」とドイツ首相アンゲラ 
メルケルは、火曜日の共同記者会見で述べた。メルケルはこれで、
各国の独断専行に対抗しているが、その対象は主としてドイツ政府
である。現在メルケルは、ドイツの亡命政策に関して、内務大臣ホ
ルスト ゼーホーファーと議論している。ゼーホーファーは水曜日
に、クルツと会談する。ドイツ首相との移民の社会への溶け込みに
関する首脳会談に関して、ゼーホーファーは反対意見を述べてい
る。




6月13日(水)

     国外ニュース

英国のEU離脱 メイは国会での敗北を免れる

英国首相テリーザ メイは、同国のEU離脱に関する対立で、心配さ
れていた国会での敗北を、今週は免れた。EU離脱法に関する上院で
の修正に関して、2日間にわたって議論したが、政府にはあまり大
きな打撃がなく昨日終了した。夕方には複数の投票が行なわれ、国
会議員は、英国がEUとの関税同盟に残留するとの内容の追加事項
と、ヨーロッパ域内市場に留まる計画も否決した。

     国内ニュース

ドイツ語講習会 夏休みを前に疑問符が付く

夏休みは、2〜3週間で始まるが、事態が落ち着く兆しはない。その
根拠は、5月に可決され、9月に多くの学校で始まることなっている
たドイツ語講習会である。政治家の間では、まだ交渉と議論が行な
われているが、学校では、新年度の計画を取りまとめなければなら
ない。オーストリア国営放送は、学校の代表と、学校がドイツ語講
習会を開始するのに向けて、十分な準備ができているかどうか、質
問した。その際には、まだいくつかの疑問符が付く、との答えが示
された。




6月14日(木)

     国外ニュース

ニュー ヨークはトランプとのその財団に不満を訴える

米国のニュー ヨーク州は、大統領ドナルド トランプが、自分の
家族の財団からの資金を、不正に使用した疑いで告訴した。木曜日
に公表された疑いは、年かさの息子ドナルド ジュニアとエリッ
ク、さらに娘イヴァンカにも向けられている。トランプ一家は、公
益財団に適用される法律に違反していた、との内容である。トラン
プはいつも通りの方法で反応した。

     国内ニュース

国民党と自由党は労働時間のあり方をめぐり合意

連立両党は、労働時間の柔軟化に向けた策に合意した。国民党と自
由党の計画によれば、労働時間の法律上情状限は、1日8時間にとど
めるが、自由意志に基づいて、2019年からは、1日12時間まで働く
ことが赦される。連立両党によれば、この計画に関して、労使双方
の文書で説明した。これに関する法律の文言に、連立両党は木曜日
午後に、発議として国会に提案される。




6月15日(金)

     国外ニュース

ドイツのCSUとCDUの対立 「私はバイエルン手の君主ではない

ドイツ内務大臣でバイエルン州のキリスト教社会同盟党首ホルスト 
ゼーホーファーは、ドイツ首相アンゲラ メルケル率いるキリスト
教民主同盟との亡命を巡る対立で、自分は誤解されているとみてい
る。彼は金曜日に「南ドイツ新聞」の中で、キリスト教民主同盟事
務長アネグレート クランプ・カレンバオアーの書簡に回答して、
彼女は「私たちがヨーロッパという理念を理解していないバイエル
ン州の君主である」と思わせている、と述べた。さらにゼーホー
ファーは、ボールを蹴り返して、キリスト教社会同盟ではなく、
「キリスト教民主同盟が、大陸を分断している」と述べた。さらに
金曜日晩には、ゼーホーファーが、批判にさらされているドイツ連
邦移民難民局BAMF局長ユッタ コルトを解任する、と公表してい
た。

     国内ニュース

ドイツ連邦情報局はオーストリアの2千の目標を盗聴との報道

「プロフィル」紙と「シュタンダルト」紙によれば、ドイツ連邦情
報局BNDは、1990年代末から、オーストリアの中心施設の電信電話
通話を、組織的に監視ししていた。官庁、警察、大学、大使館、企
業、経済会議、国連、非政府組織、個人が盗聴された。合わせて
2千ほどが目標となっていた。盗聴されていた企業の数が多いため、
経済スパイの疑いが生じている。




6月16日(土)

     国外ニュース

拘留中のハンスト ウクライナの映画監督センツォフに懸念

ウクライナの映画監督で活動家のオレフ センツォフは、2015年に
ロシアでテロリストとの有罪判決を受けて、1ヶ月前からハンガー
ストライキを続けている。現在彼は20年の拘留を受けて、北極圏に
あるラビトナンギ刑務所の病院に移された。この判決は諸外国の政
治家および芸術家の抗議を引き起こし、センツォフはは、ウクライ
ナ出身のすべての政治犯の釈放を求めている。その姉妹は、「彼は
屈服するつもりも、死ぬつもりもない」、要求を放棄するつもりも
ない、と述べた。

     国内ニュース

オーストリアはドイツによる盗聴の「全面的な解明」を要求

ドイツ連邦情報局BNDが、オーストリアでスパイ活動を行なってい
た、との先日の報道をめぐって、オーストリアの国家要人は、「全
面的な解明」と透明性を求めた。土曜日午後に、危機対策会議が開
かれ、連邦首相アレクサンダー ファン デア ベレンと連邦首相
セバスティアン クルツ(国民党)が、これを発表した。ファン 
デア ベレンは、友好国間の盗聴は、受け入れられない、しかしま
つ、この疑いが本当かどうか、そしていつ、何を、どれぐらいの期
間、盗聴したのか、はっきりさせなければならない、と述べた。
オーストリアは、ドイツがこれに関して協力してくれることを期待
している、とクルツは述べた。




6月17日(日)

     国外ニュース

核軍縮の兆候はない

評判の高いスウェーデンの和平研究所SIPRIは、世界の現状に関す
る報告の中で、核軍縮が進む兆候はない、との見解を持っている。
核弾頭の数は若干減ったが、核兵器保有国は、技術確信に大きな投
資を行っている、とのことである。核抑止が再び大きな戦略的な異
議を持ったことは、「極めて憂慮する傾向」である、とも記されて
いる。

     国内ニュース

自由出退勤時間手当廃止を確認

日曜日のテレヴィ番組では、使用者と被雇用者の間で激しいやりと
りがあり、労働時間問題が露わになった。労働者会議と労働組合
は、自由時間、家族、健康を危険にさらすことがないように、と述
べた。経済会議と産業界は、これを軽く扱っており、政府案にある
手当の廃止を支持した。




今日のニュースへ

過去のニュース(目次)へ inserted by FC2 system