1月31日〜2月6日のドイツのニュース



1月31日(月)

南西ドイツで警官2人が射殺される

ドイツ南西部ラインラント・プファルツ州のクーゼル郡で、何者か
が銃撃で警官に致死的な怪我をさせた。警察は、「日常的な巡回」
で、交通検問をしていたところであった、と発表した。ウルメット
の郡道では、4時20分ごろに、銃撃があり死者が出た、とのことで
ある。この事件の背景は、まだ不明である。警察広報はdpa通信
に、警察官は無線通信を送ることができた、犯人探しは現在も続い
ている、と述べた。

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中国にいる外国人通信員は制約があると訴える

中国にいる外国人通信員は、中国からの報道には、「今までにはな
かったような障害」がある、と訴えている。海外特派員クラブFCCC
の年次調査では、99%の記者が、仕事上の条件は、国際的な基準に
合致していない、と判断している。ある報告によれば、中国での報
道の自由が減少している速度は、危険なほどであるのに不安を覚え
る、入国査証発行拒否、監視、威圧、嫌がらせは日常茶飯事であ
る、とのことである。記者の32%は、催し物から排除された、と報
告した。

音楽配信のスポティファイはコロナ偽ポッドキャストで譲歩

音楽を配信するスポティファイは、有名な音楽家との対立で譲歩
し、今後コロナに関する投稿に、信頼できる出所からの情報を補足
する。ポッドキャストなどで、コロナの爆発的流行に関する投稿が
あった場合、今後は世界的に、指示とリンクを用意する、と同社創
設者エクはインターネット上で発表した。これより前に、米国の音
楽家ニール ヤング、曲を書き歌うジョニ ミッチェルなどが、ス
ポティファイを利用しない、と威嚇していた。ヤングはスポティフ
ァイに、コロナを過小評価する人気のポッドキャストを、消去する
ように求めていた。

国連安保理はウクライナ紛争について討論

ロシアとウクライナの国境情勢のため、諸国が緊迫しているが、こ
の月曜日に初めて国連安全保障理事会で取り上げられた。米国は、
同理事会に議席を持つ国々およびウクライナと、非公式に交渉を行
った後、先週この議題を、議題に取り上げた。米国国連大使トーマ
ス・グリーンフィールドは、事件が起こるのを単に待つのは、もは
や適当ではない、今や国連の最高機関が、全面的に注視する必要が
あり、協議は公の場で行なうべきである、と述べた。




2月1日(火)

ロシアはウクライナ提案で米国に回答

ウクライナ紛争の緊張を緩和するために、米国政府は提案をし、ロ
シアからの文書による回答を得た。米国外務省は、この文書が到着
したことを確認したが、内容については公表しなかった。外務省広
報は、対話が義務付けられており、この後同盟国と協議するつもり
である、と述べた。NATOと西側諸国は、ロシアが、ウクライナ国境
に向けて大軍を進軍させていることで、ロシアが隣国ウクライナに
侵入する準備をしているのではないか、との不安を抱いている。ロ
シア政府は、断固これを否定している。

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国連はミャンマーでの犯罪を調査

ミャンマーで軍が権力を奪取してから、国連の推定によれば、人間
性に反する犯罪および戦争犯罪とみなされる状況で、1千人以上が
殺された可能性がある。国連主席捜査官クミヤンは、軍による政権
転覆1年の日に、これを発表した。さらに「恣意的な逮捕、拷問、
性的暴力、刑務所での殺人すら」あった、との信頼に足る報道もあ
る、と述べた。米国はその間に、東南アジアの同国への制裁を強化
した。司法機構の重要人物が、その対象となっている。

コロナの爆発的流行でゴミの山ができる

コロナの爆発的流行の結果、世界保健機関WHOの推定では、世界で
今までに、20万トンの医療廃棄物が捨てられた。その多くはプラス
ティックゴミである、と国連の組織である同機関は発表した。使用
済みの針、注射器、収集容器だけで、14万4千トン以上で、これに
防護服8万7千トンが加わるが、これには私的に利用したマスクは含
まれていない。コロナへの感染の検査では、さらに2千6百トンのゴ
ミ、73万1千リットルの液状の科学ゴミを生んでいた、とのことで
ある。同機関は、環境により優しい解決に向けて、努力している。

EUでは新たなコロナの旅行規則が作られる

EU内部では、国境を越える旅行に関して、新たな指針が効力を持っ
た。追加接種を受けた人には、多くの場合、検査で陰性の結果が出
たことを提示する義務がなくなる。追加接種をしていない場合に
は、ワクチン接種済身であるという権利は9ヶ月後に失なわれる。
こうした人々は、国境を越える際に、ワクチン未接種者と同様に扱
われ、国によっては隔離を受けなければならない。この指針は、EU
加盟国およびシェンゲン協定加盟国の申し合わせである。最終的に
有効な決定は、各国政府が下す。




2月2日(水)

ドイツは1千万人目のコロナ感染者を記録

ドイツでは、コロナに感染したことが確認された人の数が、1千万
人の大台を超えた。ローベルト コッホ研究所の発表では、1日の
感染者が208,500人把握されたため、その数はこれまですでに
10,186,644となっている。1日あたりの感染者数も、7日間指標も、
最高記録である。7日間指標は、1,227.5まで増加した。PCR検査件
数が、限度に近づいているので、多くの場所で、検査に優先順位が
つけられているため、おそらく表に出ない感染者数は、以前より増
加している。

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ビオンテック社は小児用ワクチンの緊急許可を得るべく努力

ドイツの生物工学企業ビオンテック社と米国の協力会社ファイザー
社は、米国での5歳以下の小児用コロナワクチンの緊急許可を、申
請した。両社の発表によれば、このワクチンは、生後6ヶ月以上の
乳児に接種可能である。米国医薬品局FDAが、これを認可すれば、
ビオンテック社のワクチンは、この年齢の子供たちが接種可能な最
初のワクチンになる。

ギニア・ビサウ大統領は政権転覆事件発生を報告

西アフリカのギニア・ビサウで、政権転覆が起きたが失敗に終わっ
た、と国家指導者が発表した。大統領エンバロは、攻撃班たちは、
自分と閣僚全員を殺すことが重要であった、と述べた。首都ビサウ
にあるエンバロの宮殿は、「5時間にわたって重装備の激しい銃撃
に」耐え切ったが、多数の死者が出た、とも述べた。その後状況を
「掌握」しており、攻撃した数人を逮捕した、とエンバロは火曜日
晩に請け合った。国連事務総長グテーレスは、同国の「民主的機構
を尊重」するように呼びかけた。

キトの雨は大洪水を引き起こし大災害をもたらす

約20年なかったほどの激しい雨が降り、エクアドルの首都キトで
は、少なくとも24人が命を落とし、12人が行方不明である、と当局
が現地時間の火曜日晩に発表した。市長グアルデラスによれば、月
曜日だけで、1平方メートルあたり75リットルの雨が降り、ピチン
チャ火山の裾野の水が流れ込む盆地で、洪水を引き起こした。大量
の泥水が、キトの道路にあふれ、水没する家屋もあった。大統領ラ
ッソは、犠牲者の家族に弔意を伝えた。




2月3日(木)

連邦首相ショルツはプーチンに会うためにモスクワ訪問を発表

連邦首相オーラフ ショルツは、「まもなく」ロシア大統領ウラデ
ィーミル プーチンと会談するために、モスクワに行き、ウクライ
ナ危機について彼と話し合う意向である。社会民主党の政治家であ
る彼は、テレヴィ番組でこのように発表したが、精確な期日はあげ
なかった。月曜日にショルツは、ワシントンで米国大統領ジョー 
バイデンと会談する。一方、米国は、ウクライナ危機のため、兵士
数千人を東ヨーロッパに派遣する、と発表があった。米国国防省
は、これは長期的な部隊の配備ではない、と強調した。

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カトリックのマルクス枢機卿は聖職者の独身義務を廃止する方針

ミュンヒェン大司教マルクス枢機卿は、聖職者が結婚するのを許可
する意向である。「南ドイツ新聞」とのインタヴューの中で、カト
リックの神学者である彼は、独身を全面的に廃止することは想像で
きないが、「1人でいることを望まず結婚したい人にとっては、そ
れの方が良いだろう」と述べた。マルクスは教会に対して、この議
論を討論するよう求めた。さらに彼は、独身主義とカトリック教会
内部の性的暴行を関連づけるのを、認めることはできない、とも語
った。

ドイツではコロナ新規感染者236,000人が登録される

ドイツで1日あたりのコロナ感染者として新たに登録された人の数
は、236,120人で再び最多となった。これは、コッホ研究所の最新の
数字に基づくものである。前日には、これより3万人ほど少なかっ
た。7日間指標は、現在1,283.2で、これもまた最高記録である。コ
ロナが原因で、あるいはコロナに関連して死亡した人の数は、164人
増えて、118,334人となった。

アイルランドと北アイルランドは英国EU離脱をめぐる対立を激化

北アイルランド農業相プーツは、英国からの食料品輸入に対する税
関管理を全て、即時終わらせるように指示した。この監視に関して
は、英国はEU離脱の際に、EUとの間で合意していた。いわゆる北ア
イルランド議定書は、EU加盟国であるアイルランド共和国との国境
を、厳格なものにすることを、回避するためのものである。首席大
臣代理オニール(シン・フェイン党)は、この提案は、国内および
国際法に対する違法な侵害である、と批判した。アイルランド外務
省は、それによって英国のEU離脱が破られることになる、と発表し
た。




2月4日(金)

ロシアがドイッチェ ヴェレの放送を禁止したことに激しい抗議

ロシアでドイッチェ ヴェレの放送が禁止されたことに、ドイツで
は激しい批判は起きている。ドイツ外務省は、この措置は、「ドイ
ツとロシアの関係を新たに傷つける」ものである、と見ている。
「国境なき記者団」は、情報の自由に対する情け容赦のない攻撃で
ある、と述べた。ロシアは木曜日、モスクワのドイッチェ ヴェレ
通信員事務所の閉鎖も命じていた。さらに同局の記者たちは、認可
を取り消される。これでロシア政府は、ドイツの放送免許を持って
いないことをりゆとした、国営放送RT DEのドイツ語番組の放送禁
止に、対抗したことになる。

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ドイツのコロナ新規感染者数はまた最高記録

コロナの新規感染者数と7日間指標は、最高の数字を再び記録し
た。コッホ研究所は午前中に、過去24時間の新規感染者数を、
248,838人と発表した。これは前日記録された最高の数字236,120人
を上回る。7日間指標は、1,350に増加し、前日の最高記録1,283を
大きく上回った。同研究所によれば、コロナヴィールスに関連し、
死者数は170人を記録した。ドイツで登録されたコロナの死者は、
118,504人である。

オーストリアでコロナワクチン接種義務が認められる

オーストリアでは、成人に対するコロナワクチン接種義務が、国会
での最後の障害を突破した。連邦評議会は、賛成多数でこの法案を
可決した。通信社APAの報道によれば、この規則はおそらく土曜日
にも発行する。これでオーストリアは、全ての成人に対するワクチ
ン接種義務を導入する初めてのEU加盟国となる。この規則は、オー
ストリアに住所を持つ全ての18歳以上の人に適用される。妊婦と、
医療上の理由でワクチン接種を受けられない人は、この規則の例外
である。

スペインの労働市場改革が国会を通過 投票の間違いのおかげ

スペイン国会は、問題の首相サンチェスの労働市場改革を、わずか
1票差の多数の賛成で、可決した。奇妙なのは、野党の政治家1人
が、おそらく誤って賛成票を投じた点である。しかし国会議長バテ
ットは、この議員が属する国民党の抗議を受け入れなかったが、そ
れは技術的な手違いはなかったためである。この改革は、労働者が
短期契約を繰り返すのを制限し、無期限の契約に転換するのを、例
外ではなく規則とするものである。これは、EUがスペインに総額
1千4百億オイロのコロナ支援をするための前提条件である。




2月5日(土)

ハーベクはロシアのガスへの依存度を下げる意向

ウクライナ危機のなあで、連邦経済大臣ローベルト ハーベクは、
ドイツのロシア産ガスへの依存を減らすのを支持している。副首相
でもある彼は、次の冬に向けた準備を、改善しておかなければなら
ない、と述べた。さらに彼は、地勢上の状況のため、ドイツは「別
の輸入の可能性を作る」必要があり、さもなければドイツは「弄ば
れる」ことになる、と述べた。この間にEUエネルギー委員カドリ 
シムソンはアゼルバイジャンを訪問し、西南アジアの同国からヨー
ロッパにガスの供給を増やすことを訴え、エネルギー価格の上昇と
供給不足のため、これが重要だ、と述べた。

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ウクライナへの武器供給をめぐる議論は続く

キリスト教民主同盟の外交の専門家キーゼヴェターは、ロシアとウ
クライナの紛争の中で、ドイツがウクライナ政府に武器を提供する
ことに賛成した。彼は「ライン新聞」とボンの「一般新聞」に、武
器を選んで供給すれば、「抑止の効果を強める」のに役立つ、と述
べた。彼は具体的には、遠距離偵察、ロシアの通信網に対する妨害
電波発信装置、暗視装置、対戦車迎撃技術、あるいは地対空ミサイ
ルなどを挙げた。連邦政府は今まで、ウクライナへの武器の供給の
可能性を否定していた。

オーストリア人はコロナワクチンを接種しなければならない

土曜日からオーストリアでは、コロナワクチン接種の全員に対する
義務が効力を持つ。同国はEU加盟国の先頭を切って、コロナの爆発
的流行との戦いで、この種類の措置を導入する。ワクチン接種義務
は、18歳以上で、オーストリアに居住するすべての人にある。違反
した場合には、3,600オイロほどの罰金が傘得る可能性がある。た
だし監視が始まるのは、3月中旬からである。また妊婦と、健康上
の理由でワクチン接種を受けられない人は、例外が適用される。コ
ロナから回復した人も、ワクチン接種義務を半年間免除される。

モンテネグロ政府は信任投票で敗北

モンテネグロ首相クリボカピッチが率い、多数の国会議員を抱える
親セルビア政府は、成立後わずか14ヶ月で解体した。ポドゴリツァ
にある国会での投票で、81人の議員のうち43人が不信任案に賛成し
た。連立を組む中で最も議席数の少ない統一改革行動連合URAが、
クリボカピッチとの同盟を解除する、と予告していた。同党の党首
アバゾヴィチは、少数政府の樹立に向けて努力している。




2月6日(日)

アフリカ連合「西アフリカでの政権転覆を全く許容しない」

アフリカ連合AUは、アフリカ大陸で、最近連続して軍による政権転
覆が起きていることを、厳しく非難した。この大陸が大きな可能性
を持つため、他の問題を隠蔽されていた。「アフリカ連合総会は、
軍による冒険を一切許容しない。」アフリカ連合の平和及び安全評
議会の代表であるバンコーレ アデオイエは、サハラ以南のアフリ
カが、憲法を軽蔑する者たちが集まることは許さない、と述べた。
さらに、エチオピアの首都アディス アベバでの首脳会談では、同
連合の大統領全てが、最近の政権転覆を、「理解できないと非難」
していた、現在起きているような軍事政権転覆を甘受しない、とも
述べた。

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ショルツはバルト諸国で部隊を増強すると示唆

連邦首相オーラフ ショルツは、米国大統領ジョー バイデンを訪
問するのを前に、バルト諸国での連邦軍のNATOへの参加を拡大す
る、と明言した。彼は、ドイツはバルト諸国に駐留しており、これ
を強化するために、必要なことを全て行なう、と公共ラジオ放送局
連合体のインタヴューで述べた。バルト海のガス輸送管「北経路
2」に関して、米国はおそらく、彼から譲歩を引き出すつもりであ
る。

マリ臨時政府は権力の足固めを行なう

マリの臨時政府大統領ゴイタの支配は、新たな法律を制定すること
で、確実な土台を得ることになる。内閣が決定した法案位は、副大
統領職を廃止する、との内容である。事実上ゴイタはこの法律で、
西アフリカの同国での権力場の地位を確実にする。連邦軍統合幕僚
長は、西アフリカの同国にいるドイツ兵の危険が増大している、と
見ている。

ラオターバハとハーベクはコロナの制限の早期解除に警告

次回の連邦と各州によるコロナ会議は、2月16日に予定されてい
る。この会議では、制限解除の見通しが得られるだろうか、さらに
具体的な手段が取られるだろうか。連立政権は、この点で意見が一
致していない。連邦厚生大臣カール ラオターバハと副首相ローベ
ルト ハーベクは、コロナ製薬の性急な緩和を行わなうことに、緊
急に反対した。ラオターバハは「ビルト紙日曜版」に、「我々の戦
略は今まで、うまく進行してきた」し、目標を絞った対策と、追加
接種で、老人と持病のある人を守ることに成功した、と述べた。
「しかしこれをあまりに早急に解除すれば、これまでの成果を不必
要に疑わし鋳物にし、新たな危険な感染と、コロナの流行を長期化
する危険を冒すことになる」と強調した。「数週間かけて成し遂げ
たことを、数日で無にしてしまう可能性がある」とも語った。




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