2月19日〜25日のオーストリアのニュース



2月19日(月)

     国外ニュース

国際裁判所は1967年のイスラエルの併合に関する会議を開始

デン ハーグの国際裁判所IGHは月曜日、およそ60年前のイスラエ
ルによるパレスチナ人居住地域の占領が適法的であったかどうか、
数日間にわたる公聴会を開始した。パレスチナ自治当局の外務大臣
リアード アル・マリキは、これは国際法の「ひねくれた歪曲」で
ある、と述べた。

     国内ニュース

住宅建築の危機 労組双方が一括策を求める

オーストリアの建築業界の状態は悪い。金利が高騰し、担保をとっ
ての借り入れの条件が厳しくなり、景気の後退が、建設業界の負担
となっている、とオーストリア経済会議WKKO議長ハーラルト マー
ラーは月曜日に記者を前に述べた。労働組合建設・木材の会長ヨー
セフ ムーフィチュとともに彼は、政府が建設産業を活性化するた
めに、大規模な方策をとるように求めた。




2月20日(火)

     国外ニュース

アウディーイウカ退却 ロシアは戦争捕虜を殺害したとの情報

ウクライナの小都市アウディーイウカをめぐる攻防戦は、数ヶ月続
いた。先週ウクライナ軍は、ロシア兵による包囲を回避するため
に、撤退した。ロシアにとって、同市の占領は、象徴的な勝利であ
る。しかし今回は、ロシア軍が重傷のウクライナ兵を射殺した、と
の非難が強まっている。

     国内ニュース

出生率6.5%減少 再び降下

出生率は再び低空飛行状態である。昨年の出生数は、2022年と比べ
て6.5%減少を記録した、と火曜日に公表されたオーストリア統計局
の暫定的な数字から明らかになっている。オーストリアは4年続け
て、出生数が減少していることが明らかになっている。




2月21日(水)

     国外ニュース

報道「イスラエルは監視のためにガザの道路を拡充」

イスラエルハマースとの戦いで、ガザ帯状地帯の監視を長期的に拡
充する作業を続けている。すでに現在イスラエルは、ガザ帯状地帯
にある南北の重要道路を監視している。「ウォール街通信」によれ
ば、今イスラエル軍は現在、ガザ帯状地帯を横切る道路を建設中で
ある。この東西の回廊を使ってイスラエルは、ガザ全体を無期限に
安全を管理するつもりである、とのことである。

     国内ニュース

EU厚生省 レンディ・ワグナーが代表に指名される

元厚生大臣で、社会民主党元党首パメラ レンディ・ワグナーが、
EU厚生省EDC運営評議会から、新大臣に指名された。水曜日の通達
で、厚生省はこれを発表した。彼女は就任する前に、EU議会で声明
を発表し、議員の質問に答えなければならない。




2月22日(木)

     国外ニュース

ゼレンスキー「迅速な支援がなければ我々には可能性はない」

ウクライナ大統領ヴォロディミル ゼレンスキーは、東ウクライナ
の都市アウディーイウカがロシアの手に落ちたことを受け、同盟国
にもっと迅速に支援をするよう、改めて求めた。「さもなければ、
我々には可能性がない」と木曜日に放送されることになっている米
国のフォックス ニューズとのインタヴューの抜粋の中で述べてい
る。

     国内ニュース

グーセンバオアーはシグナ社監査役会を去る

シグナ社監査役会会長アルフレート グーセンバオアーは今日、シ
グナ社を辞すると予告した。シグナ第一選抜および開発社が予定し
ている債権者集会が終わる3月18日に、両社の監査役を退職する、
と両社の通達には記されていた。彼は再選に向けては、もはや立候
補しない、とも語った。




2月23日(金)

     国外ニュース

米国はロシアに対して新たに500の制裁

米国はロシアに対して、5百を超える新たな制裁を科す、と予告し
た。米国大統領府は今日ワシントンで、戦争が続いており、政府を
批判したアレクセイ ナワリヌイが死亡したのがその原因である、
と発表した。制裁は、ナワリヌイの勾留に関係した個人と、ロシア
の金融機関および軍事産業の大企業に向けられている。

     国内ニュース

クルツ裁判 シュミートはロシアの証人に異論を唱える

元首相セバスティアン クルツと、その時の内閣の要人ベルンハル
ト ボネリの偽証容疑での裁判は、12回目の審理を迎え、前回の証
人尋問の後、証拠物件が読み上げられた。はじめに映像機器を用い
て、ロシアの証人に質問が出された。この証人は、彼の予定期日の
直前に、病気を理由に証言を拒否していた。その後被告に不利な証
人トーマス シュミートが尋問を受けた。彼は、経済および汚職検
察から圧力をかけられたことを否定した。読み上げの後には、被告
と弁護士の論告が行なわれ流。判決は金曜日にも言い渡される見通
しである。




2月24日(土)

     国外ニュース

手詰まり状況 ウクライナの戦争は3年目に

ヨーロッパでの戦争は、再び長期戦となった。2月24日にウクライ
ナは、ロシア襲撃2年目を終えた。特に過去12ヶ月は、早期に戦争
が終わることがないことを示している。ウクライナの反撃は、失敗
したとみられている。西側の支援は不安定である。

     国内ニュース

クルツは有罪 

元首相セバスティアン クルツ(国民党)は、偽証裁判で有罪を言
い渡された。金曜日夕方に裁判所は、クルツは「イビサ島事件」調
査委員会で、虚偽の発言をした、との結論に達した。判決は最終的
なものではなく、弁護士は法的手段をとると申し立てた。偽証裁判
の結果は、トーマス シュミートの証言などのため、重大な影響を
持つ可能性がある。




2月25日(日)

     国外ニュース

人質をめぐる取引 イスラエルは代表団をドーハに派遣する模様

イスラエルとイスラーム教徒ハマースの戦争では、仲介役が停戦に
合意するべく、努力に力を注いでいる。この停戦が実現すれば、イ
スラエルのラファへの地上軍の攻勢が、少なくとも当面は回避でき
るかもしれない。イスラエルの戦時内閣は土曜日夕方に、数日以内
に今後の交渉のために、代表団をカタールに派遣する、と決定した
とのことである。

     国内ニュース

カリタス会長は失業給付金の削減に反対

国民党党首で連邦首相カール ネーハマーは、失業給付金の減額を
求めているが、慈善団体カリタスにとって、それは問題にならな
い。「極めて貧困な人の給付金を削減することは、我々には問題に
ならない」とカトリックの支援組織カリタスの新会長ノーラ テト
リング・ムーセンビヒラーは、APAのインタヴューで述べた。その
代わりに現在の最後の手取り収入の55%をひい上げなければならな
い、とも述べた。亡命希望者に対する現物支給も、彼女にとっては
手出しをしてはならないものである。




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