4月1日〜7日のオーストリアのニュース



4月1日(月)

     国外ニュース

戦車が撤退 イスラエルはシーファ病院占領を終了

イスラエル軍は月曜日、ガザ帯状地帯のシーファ病院の内部と周辺
で、2週間近くに及ぶ出撃を終了した、と発表した。戦車と部隊が
撤退し、イスラエル軍も急進派イスラーム教徒ハマースも、この敷
地で多くの死者が出た、と発表した。

     国内ニュース

憲法擁護局スパイ疑惑 国内安全評議会は9日に会議

憲法擁護およびテロ対策局BVTの元職員エーギスト オットがスパ
イ容疑で逮捕され、連邦首相カール ネーハマー(国民党)は、国
内安全評議会NSRを4月9日に召集する。緑の人々は金曜日に、この
委員会の開会を求めていた。そのためには、国会の会派1つの要求
があれば足りる。オットに対しては、捜査のための拘留が課されて
いる。




4月2日(火)

     国外ニュース

シリア攻撃 ハメネイはイスラエルに報復すると威嚇

イスラエルによるとされるシリアのイラン大使館の敷地への攻撃を
受けて、イランは報復すると威嚇した。国家元首アリ ハメネイ師
は火曜日に、「邪悪な政府は、我々の勇敢な男たちによって罰せら
れる。彼らがこの犯罪や同様の犯罪を公開するようにしてやる、そ
のように神は望んでいる」との回状を発表した。

     国内ニュース

労働市場 3月の失業率は6.9%

3月に失業率は、前年同月比で0.7%上昇して、6.9%となった。労働
省は、この動向を引き起こしたのは「経済の挑発的な環境」であ
り、労働市場局AMSは、「特に悪い変化」であると見ている。この
数字は政治面でも、野党が厳しい批判をするきっかけともなった。




4月3日(水)

     国外ニュース

バイデンはイスラエルに「支援隊員を防護措置が不十分」

支援組織「世界厨房本部WCK」の職員7人が、イスラエル軍の空爆を
受けてガザ帯状地帯で死亡したことを受け、諸外国が驚愕してい
る。米国大統領ジョー バイデンも、「怒りと悲嘆」を感じてい
る、と表明した。彼は厳しい言葉で、民間人をあまりにもわずかし
か守っていない、「これは特殊な事例ではない」と非難した。

     国内ニュース

3月の物価上昇率は4.2% ヨーロッパ全体の2倍

オーストリア統計局の迅速集計によれば、3月の物価上昇率は4.2%
であった。つまりオーストリアの物価は、平均2.4%の物価上昇であ
るオイロ使用地域の2倍近く急激に上昇していることになる。オー
ストリアの物価上昇は、前月2月に4.3%とほぼ変わらない数値であ
るが、2023年3月の9.2%は大きく下回っている。




4月4日(木)

     国外ニュース

NATO設立の日 ストルテンベルグは団結を呼びかける

防衛同盟NATO(北大西洋条約機構)設立75年の式典が開かれ、事務
長イエンス ストルテンベルグは、北米とヨーロッパが協力するよ
う促した。「2度の世界大戦、冷戦、我々がそれ以降直面してきた
課題から、我々は一つになる必要があることを学んだ」とノルウェ
イ人の彼は木曜日、外務大臣が出席してブリュッセルで開かれた式
典で述べた。

     国内ニュース

COFAG調査委員会 シグナ社は2020年の時点で既に監査局の標的に

不動産業界の元大物レネ ベンコーが欠席した後、木曜日には財務
省でかつて部長を務めていたエドゥアルト ミュラーが、COVID19
法連邦財政局COFAG調査委員会の尋問の中心に立った。ミュラーの
「選択的記憶」が争点の中心である。ミュラーは多くの質問に記憶
がないと答え、それに対して1つの点では極めて具体的に回答し
た。銀行監査局からヨーロッパ中央銀行までが、2020年から既に、
シグナ社を危険性をはらんでいるとして調査していたとの発言は、
驚きを呼んだ。




4月5日(金)

     国外ニュース

支援組織に対する攻撃 イスラエルは将校を解任

支援組織世界厨房本部WCKの車列が、ガザで空から攻撃を受けて7人
の死者をを出してから数日、イスラエルは責任を取る。金曜日に将
校2人が、誤った行動で警告を受けた。一方支援物資の運び込みで
譲歩をしたにも関わらず、イスラエルに対する批判は、さらに強ま
っている。

     国内ニュース

異例に早い夏 週末には30度に

今年の前半はすでにオーストリアの気候の記録を破った。例外の暖
かさが今後も続く。今週末は夏の気温が訪れる。おそらく今年初め
て30度にすら達する。オーストリアで観測がされ始めてから、最も
早い。オーストリアで観測がされたのは、258年前からである。




4月6日(土)

     国外ニュース

イランからの報復の威嚇 米国とイスラエルは警戒態勢を取る

イスラエル軍によるものと見られるダマスカスのイラン大使館の敷
地への空爆で、数人の死者が出たことを受け、米国はイランによる
報復攻撃を覚悟している。放送局CBSは金曜日、政府代表の話とし
て、予想される攻撃の目標地点と時期はわからないが、イスラエル
の外交施設への攻撃が、来週のラマダン終了までにあるものとの見
方を取っている、と報じた。

     国内ニュース

ネプがウィーン市自由党党首に確認

ウィーン市自由党党首ドミニク ネプが土曜日に、99.5%の賛成で
同市党首に再選された。第37回通常秋冬大会で、彼は398票のうち
396票を得た。その前に彼は演説し、ウィーン市は「崩壊」する、
と警告した。




4月7日(日)

     国外ニュース

大統領選を終えスロバキア人は再び独裁的な方向へ

土曜日にスロバキア人国会議長ペーター ペレグリニは、大統領選
の決選投票で、予想よりも明確な勝利を収めた。彼が勝利したこと
で、スロバキア人は首相ロベルト フィツォ(方向党)の独裁的で
親ロシア的な方針を支持したことになる。そのほかペレグリニは、
明確な勝利を収めた後、「スロバキア国民の利益」を強調したこと
が、EUにとって不安になる可能性が高い。

     国内ニュース

レントファイはもう一度「ヨーロッパ放送室」に出演

オーストリア国営放送で最も有名かつおそらく最も長い間、討論番
組の主催者であったパオル レントファイが引退する。日曜日に東
ヨーロッパの専門家である彼は、最後の「ヨーロッパ放送室」の司
会を務めた。次回のEU議会選挙、ヨーロッパ情勢特にドイツ情勢の
総括が今回の主題であった。レントファイは、東ヨーロッパの専門
家としてオーストリア国営放送にとどまる。




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