4月8日〜14日のオーストリアのニュース



4月8日(月)

     国外ニュース

ウラル地域 大洪水との困難な戦い

ロシアでは月曜日、降雨が続きウラル川の堤防が決壊し、ウラル地
域の広範な地域が水に浸かり、さらなる洪水の危険にさらされてい
る。ロシアの銀ごく中央アジアの共和国カザフスタンも、大洪水の
影響を受けている。ロシア当局は、気温が高く、そのため雪が溶
け、川の氷が砕け、さらに水位が上がる、と予想している。

     国内ニュース

国民党「キクルはオットに中心的な地位を与えようとした」

「社会民主党と自由党の権力乱用」に関する調査委員会で、国民党
会派長を務めるアンドレアス ハンガーは今日の記者会見で、自由
党党首キクルを、「オーストリアの安全を危険にさらす人物」であ
る、と評した。ハンガーがこの見解に達したのは、キクルが内務大
臣だった時、憲法擁護およびテロ対策局BVTが警察の手入れを受け
た後、元憲法擁護局の職員エギスト オットに、秘密情報部の新た
な名簿作りで中心的な役割を約束していたことを示す証拠が提出さ
れた文書の中にあったためである。




4月9日(火)

     国外ニュース

先例となる判決 欧州人権裁判所はスイスの気候政策に有罪判決

機構保護活動家は、気候変動を抑えるためのより厳しい規則を求め
て、ヨーロッパ人権裁判所EGMRで最初の訴えを起こしていたが、成
果を上げた。今後の方向性を示す判決の中で、スイスは気候保護が
不足している、として有罪を言い渡された。そのほかの2つの気候
裁判、1つはフランス、もう1つはポルトガルが起こしたものは、退
けられた。

     国内ニュース

国民安全評議会前にオットのスパイ事件の詳細が明らかに

国民安全評議会の、逮捕された憲法擁護およびテロ対策局BVTの元
職員エギスト オットと元ワイアーカード社の経営者ヤン マルサ
レクがロシアのためにスパイを働いた事件を調査する会議を前に、
新たな詳細が公表された。テレヴィ番組が入手した情報によれば、
オーストリア・ロシア友好協会の会長が、特にマルサレクト自由党
の元会派長ヨハン グーデヌスの間で、一種の情報交換が行われて
いた。




4月10日(水)のオーストリアのニュース

     国外ニュース

洪水の恐れ ウラル地域からの避難はまだ完了せず

ロシアとカザフスタンの間の国境地域の洪水災害は、さらに拡大し
ている。水曜日には国営タス通信は、ロシアの大都市オレンブルク
では氾濫したウラル川が、すでに数百の家屋を水浸しにした。カザ
フスタンの下流では、9万6千人が安全な場所にすでに避難した、と
政府が発表した。

     国内ニュース

会計検査院長が調査委員会に出席 当時の社会福祉大臣を再調査

水曜日に「社会民主党と自由党の権力乱用」調査委員会の中心とな
ったのは、健康保険組合の資金調達および特に当時の自由党員で社
会福祉大臣ベアーテ ハルティンガー・クラインに関する書類であ
る。会計検査院長マルギット クラーカーへの質問は、その後に予
定されていた元大臣への質問の、あたかも国会議員による「準備運
動」のようなものであった。この事件が主として関係している自由
党は、この問題から目をそらさせる方法を試している。




4月11日(木)

     国外ニュース

EUの亡命改革「大山鳴動して鼠一匹」

水曜日にEU議会で可決された亡命制度の改革は、違法な移民を抑え
込むのを目指しているが、専門家の間では幻滅を生んでいる。移民
の専門家ゲーラルト クナオスは木曜日のテレビ番組に、この結果
をまとめて「大山鳴動して鼠一匹」と述べた。幻滅は移民研究家ユ
ーディト コーレンベルガーとルーカス ガーライトナー・ゲルツ
も抱いている。

     国内ニュース

オーストリア航空の労働条件交渉は投票の後に

オーストリア航空の第20回集団労働契約交渉は、水曜日に行なわれ
たが、何の成果も産まなかった。会社側は提案を改善した。労働組
合vidaは、組合員に来週初めまでに、この提案について投票しても
らうつもりであり、それまでは話し合いは休みである。これが合意
に達しなければ、新たなストが行われる可能性がある。




4月12日(金)

     国外ニュース

報道「リヒテンシュタインはベンコーの周辺を捜索」

リヒテンシュタイン検察は、シグナ社創設者レネ ベンコーの周辺
の捜査を開始した。これは「クローネ新聞」及び「プレセ」が、ス
イスの金融に関するインターネット上の書き込み「閲兵式上の内
部」と金融通信社ブルームバーグを引用して伝えている。詐欺的な
計画倒産及び資金洗浄の容疑が持たれている、とのことである。こ
れには推定無罪が適用される。

     国内ニュース

専門人材不足 会計検査院は「全体の戦略」がないことを悔やむ

専門人材の不足は、労働市場における大きな主題であり、予想によ
れば今後数年さらに深刻になる。金曜日に公表された「現状調査」
で会計検査院は、原因と勧告を対比した。現在オーストリアでは、
専門労働力の不足に対する「全体的な戦略」がないのを残念がって
いる。




4月13日(土)

     国外ニュース

「大幅に悪化」東ウクライナ情勢が切迫

軍幹部の発表によれば、ウクライナ東部の軍事情勢は、切迫してい
る。「東部戦線の状況は、ここ数日で大幅に悪化した」と将軍オレ
クサンドル シルスキは土曜日に述べた。1ヶ月前のロシア大統領
選挙以降、ロシア軍は攻勢を「大幅に激しく」し、そのためウクラ
イナは「防衛が困難な地域を、電子指揮部と対空防衛を強化」する
つもりである、とシルスキは述べた。

     国内ニュース

オットのスパイ事件 憲法擁護テロ対策局部長はドイツで証言

おそらくオーストリアが知らないまま、元憲法擁護およびテロ対策
局の首席捜査官エギスト オットのスパイ事件で同様に疑いを抱か
れている憲法擁護部の部長マルティン ワイスは、2022年4月にミ
ュンヒェン検察で、証言をしていたとのことである。これを報じた
のは、報道雑誌「プロフィル」の最新号である。その中では、彼に
は自由通行権が認められていた、とも書かれている。




4月14日(日)

     国外ニュース

イスラエル上空で300発を迎撃 イランは「攻撃は全目標に到達」

イランは土曜日夜に、イスラエルを初めて直接攻撃した。3百を超
える無人機とミサイルが、イスラエルに向けて発射された、とイ
スラエル軍は発表した。そのうちの99%は、イスラエルおよびその
同盟国が撃墜した。しかしイランは、この大規模攻撃を成功であ
る、とし、「すべての目標に到達」したと述べた。

     国内ニュース

EU選挙を前にシリング「気候危機は資金不足の国に打撃」

日曜日のオーストリア国営放送の番組で、緑の人々の筆頭候補レー
ナ シリングは、社会的な問題としての気候危機に着手するのに賛
成だ、と述べた。「気候危機はあまりにわずかしか資金を持たない
国に影響を及ぼす」と彼女は苦言を呈した。この問題では、列車利
用を大幅に安価にし、富裕層に資金を求めるなどしようとすること
が重要だ、とも語った。




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